あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

泥棒をかばうバカ親たち

2009年09月27日 22時15分37秒 | 裁判・犯罪
最近は,子どもが万引をしたことで保護者に通報すると,保護者が「なんで万引する前に諭さない。」とか「万引しやすいところに置く方が悪い。」さらには,「金払えばいいんだろう。」など食ってかかってくるモンスターペアレントが増えてきているそうです。警察も,「親が万引を安易に考える風潮があり,これが大きな犯罪の助長になりかねない。」など懸念しているようです。

万引現場にもモンスターペアレント 「捕まえる前に諭せ」「届く場所に置くな」(産経新聞) - goo ニュース

万引は死刑台への入口

このニュースを聞いて,なんか情けなくなりました。子どもが犯した罪は,まず親が責任を取り,そして親が子どもに指導し,諭すべきものです。しかし,ごく一部だとは思いますが,このニュースに出ているような親は,完全に親としてやることを放棄しているとしか思えません。じゃあ,子どもの責任を誰が取るのでしょうか?仮に,被害者を恫喝してそれで終わればそれで万事解決になるのでしょうか。

そんなはずない,ってことは皆様も感じられるでしょう。もし,これで許されれば,子どもは「なーんだ,泥棒しても大丈夫なんだ。」と思い,次々に犯罪を重ねるでしょう。のみならず,泥棒は,一歩間違えると「強盗」に発展し,強盗は一歩間違えると人を死傷させる「強盗致死傷」にまで発展しかねません。もし,子どもが人を殺めてしまったら,それでも「盗まれる奴が悪い」とか「命の金払えばいいんだろう」とでもいうのでしょうか?

そもそも,「万引」自体に対する社会の認識がまだまだ甘いと思います。以前も書きましたが「万引」ではなく「窃盗」と呼べばよいのです。
そして,さきほども書きましたとおり,窃盗は,強盗や強盗致死傷に化けやすく,法律上も「事後強盗罪」など,窃盗から成長することを想定しています。そして,強盗致傷で逮捕される事例の多くは,実は,「万引見つかって殴って逃げた」などというものなのです。
さらに,万引見つかったので,ナイフで刺殺して逃げたなどという痛ましい事例もありました。強盗致死になると,死刑か無期かのせめぎ合いになります。
つまり,「安易な万引ゲーム」のつもりなのかもしれませんが,このゲーム,一歩間違えると「死刑台」が待っているのです。18歳未満であったとしても,相当長期の刑務所暮らし(人が死ねば,もはや少年院ではないでしょうね,おそらく。)が待っているのです。
のみならず,民事上の責任だって負います。盗んだものの賠償責任はもちろんのこと(もちろん,民事と刑事は別なので,盗んだものの金を払えば刑事は免責,っていうことはありません。),人を怪我させたり死亡させた場合は,多額の損害賠償が請求されます。特に死亡させたら,億単位になるでしょうし,当然保険なんかありませんし,損害賠償は破産しても免責されませんから,一生涯支払続けなければなりません。

こうしたことを,まずこうしたバカ親自身,自覚してほしいものです。あなたの甘い一言が,やがて子どもを死刑台に送り,そして,一生かけても払いきれない程の多額の損害賠償の責任を負うことになることを認識してもらいたいです
「たかが万引」ではありません。「万引も,立派な窃盗。だから,一生を台無しにする」くらいに思った方が良いでしょう。

そして,このことを社会全体で自覚することが大切です。世間が「万引くらい」と思った瞬間,日本は無法地帯になります。だって,「自分の金を盗まれてもしかたがないよね。」って言っているのと同じなのですから。
もっとも,最近,多くのお店に「万引を発見したら,即警察に通報します」などと書かれておりますが,それで当然だと思います。自分の財布を盗まれたどう思うか考えてみたら,言うまでもないでしょう。
とにかく,「万引」は「窃盗」なのです。窃盗の子どもをかばって良いことは何一つありません。

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コメント (4)
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