あれは,あれで良いのかなPART2

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うまく解けるか,それとも溶けてしまうか三党連立不等式

2009年09月10日 21時17分25秒 | 政治・選挙
民主党,社民党及び国民新党の3党による連立政権合意が成立し,静香ちゃんとみずほちゃんも入閣する見込みとなりました。

3党連立合意 亀井、福島氏入閣へ(産経新聞) - goo ニュース

アメリカからのちょっかいが,3党の足並みにどういう影響を与えるか

基本的には民主党マニフェストをベースにした合意ですが,社民党は特に米軍関係を中心とした外交関係には,どうしても譲れない部分があり,沖縄基地問題などを合意にさりげなく盛り込んでおります。また,国民新党はデストロンに恨みを抱く仮面ライダーV3のごとく,郵政民営化見直しと民営化株式凍結法案を早急に行うことを盛り込んでおります。
しかし,これらについては,民主党内でも異論があるところなので,まず党内での意思統一がうまくいくか懸念されるところです。

さて,3党連立政権となるわけで,これにより参議院も安定過半数となりますから,基本的には予算,法案とも自由に通せるようになります。
しかし,ネックとなるのは,「外交問題」でしょう。特に米軍関係については,「国際協調」のお題目の下,自衛隊派遣や思いやり予算などなどを行ってきているわけですから,これを一気にカットすると,確実にアメリカからつっこみが入り,しかもかつてのように「貿易で難癖」なども予想されます。
環境問題やドルの信用性なども踏まえて,貿易の主体をアメリカらEUにシフトするというのであれば,これでもやっていけるでしょうが,現状では日本企業はアメリカがメイン市場となっていることと,やはり日米安保条約がある以上,アメリカをむげに扱うことはできませんし,民主党もさすがそこまで腹をくくっている訳ではありません。
そうすると,この3党連立政権は,「アメリカから何か言われた」時に,一気に足ともがぐらつく可能性があります。いわば,「アメリカがアキレス腱」なのです。

もちろん,この問題は,容易に想定できることから,おそらく特に社民党と民主党の間ではある程度の想定問は作ってあると思いますが,しかし,大きく考え方が違う部分である以上,連立の維持ができるか,微妙です。
民主党の逃げ道は,「来年の参議院議員選挙でもっと勝って単独過半数を得る」っていうところになると思いますが,アメリカ問題は,早ければ来年1月には出てきますので,選挙逃げもかなり難しいと思われます。
さて,この問題,どのように解くでしょうか。解答如何では日本の将来に大きな影響を与えるだけに,政権維持という小さな視点ではなく,「日本のため」という大きな視点でこの難問に解答するようにしてほしいものです。

もちろん,それ以外の政策でも,微妙に違いがありますが,おそらく自民党と公明党の関係同様,「要所要所で民主党に突っ込む」っていうことで政権維持をするのではないかと思われます。しかし,ここでも「政権維持」よりも,「日本にとって,国民にとってベストな方法は何か」ということできちんと議論をしてほしいものです。
多くの国民が望んでいるものは,「民主党政権が維持される」とか「自民党政権に戻ってほしい」などということではなく,「安心,安全な生活ができる日本にしてほしい」っていう点にあるのです。3党連立政権も,この大前提だけは絶対に忘れてほしくありません。

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