あれは,あれで良いのかなPART2

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技あり廃止は技なし柔道になっちゃうかも

2008年01月04日 23時59分57秒 | スポーツ全般
国際柔道連盟が,技の判定基準の見直しを検討しており,北京オリンピック後にも,4段階ある基準を2段階程度に整理したいということで,「技あり」や「効果」が消えるかもしれないということです。全日本柔道関係者からは,反対の意向を示しているようですが,現在日本人で国際柔道連盟の議決権を持つ理事がいないことから,今後どのような戦略で攻めていくか問題となるようです。

国際柔連が判定基準の見直し案=「技あり」など廃止も (時事通信) - goo ニュース

柔道から技が消えるか?

確かに,柔道の判定は客観的に判定が難しい部分があり,それがためによくジャッジに対する紛争が発生します。しかし,一方で,なぜ柔道では「一本」だけではなく「技あり」「有効」「効果」があるのかというと,何でもかんでも「一本勝負」という力技だけではなく,力がなくてもいろいろな技の組み合わせでトータル一本になるということで,「力勝負」とは違う勝負ができるという点にあります。
これが一本だけ勝負になると,相撲と同じです。相撲はまさに「力勝負」(もちろん技もありますが)なので,相撲で「効果」なんていうルールを作ると,相撲の面白さは一気になくなるでしょう。同様に,柔道が一本狙いだけの勝負となると,いろいろな技の掛け合いや駆け引きがないがしろにされてしまい,とにかく「力勝負」となってしまいます。そうなると,柔道の面白みは半減するでしょう。
そして,何よりも「力に劣る日本人には圧倒的に不利」な試合となることでしょう。技を見せる柔道から,技のない柔道に変わってしまうかもしれません。
オリンピック競技には,力技の種目はかなりあります。その中でも柔道は「技の見せ合い」という珍しい種目でもあるわけですし,なんといっても柔道の肝ともいえますから,この4段階判定はなんとしてでも死守するべきでしょう。

とはいえ,何が驚いたかというと,お家芸である日本から国際柔道連盟の理事が一人も出ていないという点です。議決権がない以上,日本としては「各理事に対して説得する」という手法しかありません。そうすると,かなり厳しい状況になるかもしれません。
とすると,日本としては,「次は理事席奪還」を目指して,いろいろな活動をしていくべきかもしれません。その上で,「柔道の理念」をしっかりと説くことが求められるかもしれません。「やわらか戦車」のように,ここだけは退却してはいけません。

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