あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

takeyanさんとのお食事会が実現できました

2007年06月24日 23時28分02秒 | 徒然日記
私のブログにお立ち寄りいただいておりごひいきいただいていいます和光市議のtakeyanさんこと「松本たけひろ」さんですが,共通の知人であるNさんのお取りはからいにより直接お会いできる機会ができまして,23日夜,お食事会が実現しました。

どうもありがとうございましたm(__)m

さて,松本さんですが,ブログ上ではかなり精力的に活動されている様子はうかがえましたが,実際にお話を伺いますと,それ以上にアグレッシブに活動されておりました。当然のことながら,現状には全く満足をしておらず,様々な問題について鋭い問題意識をもっていました。話の内容には,私も賛同できるもの,なるほどと思わせるものばかりで,そうとう勉強しているということも伺えました(特に今話題の年金問題については,和光市が保管している名簿の写しを無料で交付するということを実現させた立て役者であり,このことは新聞でも大きく取り上げられるなど,一歩先を読んだ行動を行う点は,非常にすばらしいといえます。)。
また,現在取り組んでいる問題や多くの夢も語っていただきました。これも自分本位の話ではなく,町全体を見据えたものであり,できる範囲での協力はしたいものだ,と思いました。
さらに,議員特有の「ふんぞりがえり」は全くなく,むしろ,有権者を「奴隷」ではなく「ゲスト」または「クライアント」としっかり位置づけて対応しているという姿勢は,多くの勘違い系議員に爪のあかを煎じて飲ませてあげたいくらいでした。
予想はしていましたが,予想以上の方で,本当に会えてよかったです。和光市にはこのような議員がいる以上,市民としても安心できるのでは,と思います。

もちろん,堅苦しい話だけではなく,馬鹿話にもつき合ってもらいました。話題の広さもぴかいちです。
ただし,話の流れの中で,「新党デブ解党の危機」に陥りそうになりましたが,結構たくさん食べてしまいましたので,家に帰って体重計に乗ってみたら,やっぱり「党首続投」できる状態でした(自慢にならないぞ!!)。

ブログを通じて多くの方と知り合うことができました。今後も,可能な限りお会いできる機会が作れればいいなあと思います。ただし,マルチ商法と宗教の勧誘はお断りですよ!!

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にっちもさっちもどうにもブルドック

2007年06月24日 22時56分25秒 | 経済全般
ブルドックソースでお馴染みのブルドック社は,アメリカの投資会社スティール社からの敵対的TOB対策として,株主に対する新株予約権を発行し,スティール社の持ち株比率を下げるという対抗策が株主総会において株主の3分の2以上の賛成を得られ可決しました。
スティール社側は既に東京地裁に新株予約権発行差し止めの仮処分申立てをしており,今後この判断は司法に委ねられることとなりました。

ブルドック総会、スティール対抗の新株予約権を8割以上の賛成で承認(ロイター) - goo ニュース

スティール社からのスティール対策としては不十分では?

この問題,非常にテクニカルな話が多いため,ものすごく簡単に説明します。

1 ブルドック社がほしいスティール社は,ブルドックの株の買い占めを始めた。
  そして,他の株主に対して,「私に株を売ってくれたら市場より高く買うよ」と言い始めた(TOB)。
2 株を買い占められると会社が乗っ取られるため,ブルドック社は「株をたくさん発行してスティール以外の人に渡せば,スティール社の持っている株の比率が下がるから買収できない」と考えた。
  簡単にいえば,仮に今1000株発行していて,スティール社が100株持っていれば,持ち株比率は10分の1となるが,更に9000株発行して全部で1万株にすれば,持ち株比率は100分の1となり,乗っ取りは事実上不可能になる,という計算である。
3 ところが,普通に新株発行するにはそれに見合う資金提供をしてもらうか,またはブルドック社の中に余裕資金があることが必要となるところ,そこまでのお金を出してくれる人もいなければ,会社に余裕資金もない。
4 そこで,新たな会社法で認められた,新株予約権を使うこととした。これは,「将来株にしていいよ。」という権利であり,すべての株主に渡すこととした株主平等の原則があるため。)
5 でもそうしたら,スティール社にも渡すため,「意味ないじゃーん」となってしまう。そこで,スティール社に対しては,「新株はあげないよ。その代わり,株に相当するお金を上げるから勘弁してね」ということにした。
6 結果,スティール社の持ち株比率がさがり,買収を回避した。めでたしめでたし。

ブルドック側の視点から今回のシナリオを説明するとこんな感じになります。

一方で,スティール社は,現在仮処分の裁判でこのように主張しています。
1 私だけ新株予約権をもらえないのは不公平で,株主平等原則に反する。
2 今回の新株予約権は,通常の会社の資金調達目的ではなく,明らかに経営権維持が目的であるため,権利濫用である(ニッポン放送vsライブドア事件のニッポン放送側のやりかたと同じではないか。)。
3 そもそも,会社の業績に見合った配当を出さないなど適正な株価にしなかったブルドック経営陣側の経営責任であり,それを株主に責任転嫁するのは筋違いである。

こんな前提において,今日の株主総会では,株主の圧倒的多数の賛成で,会社防衛策が承認されたということになります。
では,これでブルドックは安泰でしょうか。
実はそうともいえません。株主が賛成したからOK牧場,というほど株式会社における株主の地位は甘いものでありません。
今回の特別決議が「明らかに特定の株主の利益を害する目的である」と認定されれば,株主平等原則に反する行為であるといえるため,裁判所はスティール社側の主張を認めるでしょう。そして,仮処分が確定すれば,新株予約権の発行はできないこととなり,再び買収の脅威に立たされることになります。のみならず,一連の行為で取締役は会社に対して無駄な金を支払わせたとして,株主から「会社に賠償しろ」と訴えられる可能性すらあります。

果たして裁判所がどう認定するか,全く分かりませんが,少なくとも確実にいえること,それは「経営陣は抜本的な企業防衛策を講じる必要があること」,これにつきます。そして,そのためには,「株価を適正な価格にすること」に尽きるのです。
日本の株主はあまり配当に興味がありませんが,実は日本の経営陣の多くは,未だに「利益を株主に還元する」という発想を持っていません。ところが,株式会社の基本は,「株主に対する利益還元」にあるのです。そして,売り上げに応じて適正な配当を行えば,当然市場は良い評価をしますから,必然的に株価も上がるのです株価が高くなれば,買収リスクも大きくなるため,狙われにくくなるのです。
村上ファンドの時もそうですが,なぜ外資が日本企業を狙うのか,それは,「業績に対して株価が安すぎる」からなのです。そして,その原因が前述のとおり経営陣の考え方にある訳です。

ブルドックの株主の多くは,ブルドックを支持しました。でも,それは「買収されたら会社がなくなる」という誤った情報による可能性もあります。むしろ,実は「買収された方が株価がよくなる可能性がある」という可能性を考えなかったのではないでしょうか。

今週は株主総会ラッシュです。もし株主の方がいましたら,「配当どうなのかな?」くらいはチェックしておきましょう。たかが配当,されど配当なのです。

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