あれは,あれで良いのかなPART2

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1年で突合作業だけはできますが・・

2007年06月12日 02時18分17秒 | 政治・選挙
年金問題がひっちゃかめっちゃかになっています。
そこで,簡単に問題点に対するコメントをしたいと思います。

年金支給判断の第3者委、月内設置へ 首相が表明(朝日新聞) - goo ニュース

1 突合作業を1年で完了させるという与党の主張
  おそらくこのようなからくりです。
  突合作業とは,「データの突き合わせ作業」のことです。すなわち,5千万件のデータについて1件ずつ確認をする作業のことをいいます。
  そして,1年後,こう言うでしょう。「確かに突合作業は1年で終わった。しかし,誰もデータの完全なマッチングまで1年で終わりにするとは言っていない。」と。
  すなわち,「作業することに意義がある」突合作業で終わってしまう怖さがあります。

2 システムによる突合作業
  今回もNTTデータに随意契約によってシステム構築を依頼するようです。
  入札ではないシステム開発は,現在会計検査院はかなり厳しくチェックしています。はたしてどんな言い訳を社会保険庁は作ったのでしょうか。

3 悪いのは社会保険庁だけ?
  社会保険庁は,出先機関に過ぎません。そもそも,年金制度は厚生労働省が企画立案しており,社会保険庁はそれを実践しているだけに過ぎません。
  とすると,社会保険庁バッシングは,実は「厚生労働省バッシング」の矛先を変えているだけであり,いわば「捨て石」として使っている可能性があります。

4 システムトラブル発生
  おそらく要求仕様において,同時処理件数*件以上などとしていると思いますが,単にそれを超える件数処理が発生したに過ぎません。
  これについては,SEを責めないでください。責められるべきなのは,システムの限界を計算しないで安易に窓口拡大を支持した社会保険庁幹部側にあります。


5 今度の参院選の争点は「年金」?
  もちろん,重要な争点です。
  しかし,忘れてはいけない争点として「消費税増税」があります。増税に対する各党の公約には十分注意しましょう。

以上です。社会保険庁の対応の悪さばかりが報じられていますが,そもそも年金制度ってどうなのか,という議論をもう少し深めてほしいと思います。

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