落選の俳句や川柳をいくつも投稿しています。ごめんなさいね。
入選した作品にしたいのだけれど、それはとっても少ない。
で、投稿したところでもう一度推敲の機会を作っているというわけです。
落選した作品も、それを投稿するまでにはたくさんの時間を掛けて推敲を重ねています。
いい作品に仕上がったという自負があって投稿していますが、それでもそれは自分の思い込みだけなんですね。
もっともっと勉強をしなければいけません。その思いが強くなります。
落選の俳句や川柳をいくつも投稿しています。ごめんなさいね。
入選した作品にしたいのだけれど、それはとっても少ない。
で、投稿したところでもう一度推敲の機会を作っているというわけです。
落選した作品も、それを投稿するまでにはたくさんの時間を掛けて推敲を重ねています。
いい作品に仕上がったという自負があって投稿していますが、それでもそれは自分の思い込みだけなんですね。
もっともっと勉強をしなければいけません。その思いが強くなります。
エンジェルスが負けちゃった。がっかり。大谷は6回、2対2のところで降板した。9回土壇場でマリナーズが大量得点をした。
テレビ観戦だけど、声援を送っていたのになあ。
10時半から始まって2時まで3時間半お付き合いした。観戦応援疲れがどっと出た。
蝉取る子蝉のにおいを厨まで 山鳩暮風
☆
厨ではもう夕餉が出来上がっている。そこへ走って帰ってきた。お母さんが迎える。蝉取りに興じたのであろう。蝉の臭いが汗のシャツにまで染み付いている。それ以上に焦げたバターが薫る。外は夕闇に包まれる。
落選の句。俳句になっていなかったのだろう。
俳句を感じる句でなければならない。読めば即、読者のこころが動き出す句でなければならない。難しい。
家を出て海を見下ろす駅で降り 山鳩暮風
☆
季語がないからこれは川柳。行く当てがないが、とにかく家を出る。海に向かう電車に乗る。海が見えてきた。ここで降りる。白い波が浜辺に届いている。これから電車はずっと海沿いを走っていくはずだが、ともかく降りる。降りてその後どうするか。それも不明。そろそろと歩き出す。
誰にでもあることかもしれない。いや、無用の人間だけが経験させられることかもしれない。
大谷翔平選手が今日は投げています。マリナーズ戦です。1回に1失点しましたが、味方がすぐにホームランを打って取り返してくれました。2回は無失点で切り抜けました。テレビから目が離せません。
勝利投手になってくれるように見守ります。
浴衣の子歩幅小さくつつましく 山鳩暮風
☆
浴衣のおんなの子は鼻緒の下駄を履いている。浴衣の裾が鼻緒のところまで垂れて来ているので、急ぎ足ができない。歩幅を小さくしてそそそそと歩く。それがおんなの子を必要以上につつましく見せている。日頃おてんばの子が今日はやけにおとなしい。
人下りし無人の駅に燕来る 山鳩暮風
☆
燕はにんげんが好きである。人間は敵ではなく味方だということを直感で知り分けている。無人の駅だけあって利用客はいたって少ない。電車がそこへやって来た。人が一人降りて来た。無人の駅を出た小さな広場の上を、待っていたようにして燕が舞った。
俳句は風景画である。わたしはそう思い込んでいる。では風景だけでいいのか。そこに人間の感情が流れ込む句が欲しくなる。
大花火 喧嘩のできぬ子の見上ぐ 山鳩暮風
☆
喧嘩の強い子と弱い子がいる。弱い子は威張れないので、何処へ行ってもじっとしているしかない。強い子にない卑屈感を持つ。苦しみを持つ。悲しみの圧力に抵抗する。
でも、ぱあーっとその苦しみ悲しみを発散できずにいる。四六時、己の内に籠もってる。
夏祭りで花火が上がる。人集(だか)りがする。そこへ恐る恐る入って行く。花火が大花火になって空を覆っている。彼は、彼のしょんぼりを思い切り解き放って、大花火を見上げた。
白粉(おしろい)の姉さまと行く夏祭り 山鳩暮風
4つ上に姉がいた。わたしは小学生。姉は6年生になっていた。
婆様が姉さまの首筋に、はじめて白粉を塗ってあげた。汗取りの天花粉だったのかも知れない。
夏祭りの小学校の運動場まで、月見草の小径を歩いて行った。姉さまの後ろを歩いた。白粉が夕風に流れて来てわたしは蒸せてしまった。
わたしは姉さまのボデイガード役のつもりだった。盆踊りが始まった。輪が幾重にもなった。姉さまを見失ってしまった。櫓の上の太鼓と笛の音が高くなった。
帰りに屋台店に立ち寄った。金魚を掬って帰った。ビニール袋の中の金魚が揺れた。60数年前の思い出なのに、白粉の匂いがまだする。
昨夜、オクラ、苦瓜、食べられる糸瓜、長豆の天麩羅がおいしかった。揚げたてを酒の肴にして、あつあつふわふわ、缶ビールを飲んだ。スモールを2缶。
食後の果物は、我が家の畑の西瓜と菓子瓜だった。小さく切って冷蔵庫で冷やしてあった。糖度はそれほど高くないが、上品な甘さだった。むしゃむしゃ喰った。