わははあ。悪口を言おう。
或る時ある場所で講演会を聞いた。
つまらなかった。うんざりした。期待をしていただけに、がっくりした。
さる有名人が話をした。二時間たっぷりと。
おれがこうしたこうしたの自慢話に終始した。おれはこれだけ偉いんだぞ。ここにいるみんなにはそれが分かっているのか? ってな感じだった。
ハイ分かりました分かりました。だからなんだ? って思う。
それを何故おれたちが聞かなくちゃならないんだ? って、思った人がいたのだろう、場が白けてしまっていた。
耳が穢れてしまった。そんなふうに思った。
人様の自慢話を聞くのは忍耐がいる。聞いてあげるだけの寛大さがなくちゃならなが、それができなくて、フンをしてしまう。
僕は忍耐力が極端に乏しい。とうとう残り10分のところで、携帯に友人からのメールが入ったのをいいことにして、部屋を出てしまった。(よくないなあ。)
お偉い人はどうして、こうも長時間、己を吹聴したがるのかなあ。いやはや、偉くなった人は大変だなあ。余熱が冷めないと見える。
偉くなければ黙っていていいのに。