わははわははわはは。大根がおいしい。おいしく食べられる。
おいしく食べられるのが一番。
これでいい。これがいい。
昨日はおでん大根だった。今日は大根の味噌汁だった。おいしかった。
大根のお陰で、おいしかったおいしかったで過ごせるのは愉快。
愉快にしていると、わははわははになれる。
元気が一番。空元気だって立派な元気。元気真似事だって立派な元気。
今日を元気にしている。胸を張っている。
すると明日が待たれる。早く明日にならないかなあと思う。
今日も楽しかった。なんにもしなかったが、それで楽しかった。
だから明日もきっと楽しいだろうと思う。
そんなふうに勝手に決め込んで、流れて来る時間の小川を楽しむことにする。
わははわはは。うひひうひひ。おっほっほっほ。えっへっへえっへ。いいないいな、春はいいな。
春の空が向こうで笑い顔をしてみせるので、こっちも負けずに大きな声を出して、わははわははしたみた。
いい気持ちいい気持ち。
なんだこんなことでいい気持ちになれるのか。簡単なことじゃないか。
これは、春の空といっしょに笑ってみて、そこで分かったこと。
両者はこうして一日、くすぐりっこして過ごす。
よかったなあと思う。
現在は過去の全部の集積体である。
過去の全部が現在に注ぎ込んでいる。
川になって流れている。
現在のわたしに手で触る。生きている。
過去が力を貸して、心臓が打っている。現在が息をしている。
ああ、よかったなあと思う。
空。
空が広がっている。
ああ、いいなあ。
広がっていなかったら？
と、考える。
ぞっとする。
空。
広がっている空を見る。
ああ、よかったなあと思う。
もう夕暮れ。風が吹いて来たようだ。庭の南天が揺れている。昼間は１３℃まで気温が上がっていたが、夕暮れには冷え込んで来た。
往復１３０キロの山道ドライブを楽しんできた。あちこち立ち寄りながら、ゆっくりゆっくり。
お昼前に出発して、お昼は海に近いうどん屋さんでうどんを食べて、親類の家２軒に我が家の畑の野菜を数種類届けた。それからまた山道を越えて帰って来た。
ああ、楽しかった。帰りに立ち寄った道の駅で栄螺（さざえ）を１パック買って来た。
夕食はこれを酒の肴にして熱燗を飲もう。６時半になったら夕食が出来上がるだろう。
ぶうらりぶうらりした。これで夕暮れとなった。西の空はまだ幾分か明るさが残っているけれど。
新年になってからの初めての詩 「それで楽しい」
なんにもしていない／それで楽しい／どこまでも広がる空を見ている／遊びに来る雲に逢っている／それで楽しい／こうしてわたしに楽しさが与えられる／その今日の日の暮らしが／わたしに嬉しく楽しく思われて来る／
なんにもしていない／なのに／これでいい／これで足りている／
ああ、１月５日が来てくれているなあ。有り難いなあ。
朝の６時を少し回ったところ。起きておこたに入っている。
さてどんな一日なんだろう。どんな一日になるだろう。
今日をいただいて生きている。これだけでわくわくさせてくれる。
わくわくとあふれてくる谷の湧き水。
今日も、大いなる命の世界から流れ込んで来て、わたしに溢れかえる湧き水。
なんにもしていない／それで楽しい／空を見ている／雲を見ている／それで楽しい／楽しさを与えられる／与えられているもので十分／
老いの日々。老いの日々をいただきながら／でも／なんにもしていない／足元に降り注ぐ明るい光を見ている／にっこりできる／これでいい／この暮らし方がいまのわたしに残されている／
オン・ビセイ・シャラ・ジャヤ・ソヴァーファー。
これは薬王菩薩・薬上菩薩の共通真言マントラです。
二人は仲のいい兄弟です。
このお二人の菩薩様は法華経の経典（薬王菩薩本事品）の中にしばしば顔を出されます。日月浄明徳如来にお仕えします。法華経の妙荘厳王本事品には菩薩になられる前のお話も載っています。
わたしはことのほかこの兄弟の菩薩様に親しみを感じています。浄蔵がお兄さん、浄眼が弟です。二人は雲雷音宿王華智仏のもとで修行に励みます。
薬王菩薩・薬上菩薩は釈迦如来の脇侍です。また阿弥陀如来の２５菩薩に一人です。
薬王菩薩の前世の名は一切衆生喜見菩薩と言います。現一切色身三昧という三昧に達せられました。様々な姿に変身して、あらゆる衆生を喜び迎える神通力を得ておられます。
梵語ではお兄さんがバイシャジャラージャ、弟がバイシャジャサムドガタと言います。二人とも良薬を与える力を得ておられます。病気を治す力を授けられています。
おんびせいしゃらじゃやそばふぁ。秘密の真言です。仏の世界の薬王菩薩をお呼びするときのマントラです。逢っていただくと嬉しさでとろりとろり解け出してしまいます。
