右足のくるぶしが疼く。ずきんずきん疼く。お風呂に入って温めたのだけど、解消しない。湿布薬を貼り変えてもらった。歩行が甚だしく困難。寝るしかない。忍耐の稽古に入る。数日は覚悟しなければなるまい。
大事な大事な右足の踝(くるぶし)あたりを捻挫してしまった。痛い。ヒリヒリ痛い。困った。とっても歩きづらいよ。原因不明。寝ていた夜中に痛み出した。
左足は麻痺しているから当てにはならないし。これまで右足が左足を庇ってくれていた。その右足を負傷した。いよいよ杖を突いていないとトイレまでも歩いて行けない。弱ったなあ。溲瓶を用意しておこうか。
外へ出て行けない。草毟りが出来ない。追い詰められて行くなあ。ううううん、これからの行く先不安が増大してきた。どうなるんだろうねえ。応急処置として湿布薬を貼ってもらったが、効き目無し。動かすたんびに痛む。
はて、この老爺は、この先、いったい何を楽しみにしていけばいいんだろう? などと心細くなる。
あ、さっきの写真の椎茸は、親友から譲っていただいたもの。
親友は、山へ行って、原木を切り出して来た。運んでくるのがダイヘンだったろう。その原木に椎茸菌を打ち込んで半年寝かせて来た大切なもの。
それを4株も譲って頂いた。それを昨年車の後ろに載せて運んで来た。
それがやっとやっと現実に感動の実をつけた。感謝している。
椎茸だよ。
我が家の裏の日陰に並べて立てている椎茸の原木に、久しぶりにまた新しく椎茸が育った。
一個だけ、大きく育った。もういいよね、と言って家内がそれをかいで来た。嬉しそうにして。
手に取ってみた。椎茸の匂いがぷんとした。
ふふふ。
椎茸一個が、生きている今日を、鮮やかに浮かび出してくれた。
そうだよね。死んでしまったら、大空が見えなくなるね。
もうこのブログだって書けないよね。ものを見る楽しみ、見て考えるという楽しみ、そしてそれを書くという楽しみ、どちらとも味わえなくなるよね。
いずれそうなるんだけどね。早い遅いの違いだけだものね。
いまはどうにか生きていられている。生きている間に、じゃ、したいことをしておこうよ。
したいことって、じゃ、なあに?
大空を見ていることかなあ。まばゆい光を見ていることかなあ。
だったら、十分できているんじゃない? うん、そうだね。じゃ、このままでいいのか。
ああ、いつまで生きていられるのかなあ。人生というのは、生きている間だけだものね。
健康状態が不安を帯びて来るようになった。病院に行って来た。数値が悪化していた。
「命あっての物種」なんて諺があるよね。ほんとにそうだよね。
楽しいことも悲しいことも苦しいことも嬉しいことも、命が継続している間だけだものね。
ま、その間だけですむということでもあるけど。
ああ、いつまで健康でいられるかなあと思うようになった。よくよく思うようになった。
寝付いてしまったら、辛いだろうなあ。なあんにも出来なくなるだろうなあ。
外気温は13℃。ほんわか、ぽかぽかしている。植木温泉から大牟田経由で戻ってきた。一般道をゆっくりゆっくり。
連泊する予定だったが、2日目の今日は宿の方が休業日になった。お正月のお客さんを迎えて、従業員に休みが無かったので、休憩をするのだそうな。老女将さん一人で朝ご飯の応対をして下さった。