10
1から9までを羅列してみた。僕の考えていることって、こんなこと。
11
こんなことを考えているくらいで、生命なんだ。でかい顔をしている生命の、その生命の現実作用なんだ。ふう。
12
障子をもう開けようか。うん。開けよう。朝と会ってみよう。どんな顔をして出迎えてくれるだろうか。
13
ずっと今日の部屋に閉じ籠もっていたから、明日の顔を見るのはこれが初めてだよ。
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1から9までを羅列してみた。僕の考えていることって、こんなこと。
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こんなことを考えているくらいで、生命なんだ。でかい顔をしている生命の、その生命の現実作用なんだ。ふう。
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障子をもう開けようか。うん。開けよう。朝と会ってみよう。どんな顔をして出迎えてくれるだろうか。
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ずっと今日の部屋に閉じ籠もっていたから、明日の顔を見るのはこれが初めてだよ。
7
4時頃には戻って来られそうだ。植えた薩摩芋の蔓に水撒きをしてあげなくちゃ。
8
帯状疱疹の痛みがやわらいでくれたらいいけどなあ。ずっきんずっきんしながら講座を聞いているのは嫌だよ。
9
ま、なんとかなるだろう。うん、なんとかなるよ。ならなくったって、いいよ。人生至る処青山ありだからね。心配ないよ。
4
今日は9時から外出する。研修講座を聴きに行く。眠っている暇なんかないな。
5
講座は午前と午後ある。場所はスポーツセンターの3階の大広間。体を動かす体操でもするのかな。
6
昨日、係の方からわざわざ電話を頂いた。身障者用の駐車場の場所を教えてもらった。親切な方がいてくださって有り難い。
1
障子の外が明るくなって来た。朝が来ているようだ。見に行ってこようか、ほんとうかどうか。
2
でも、ちょっと眠くなって来た。このままベッドに戻ってもいいな。
3
新聞が配達されているはずだから、それを取ってこようか。
1
障子の外が明るくなって来た。朝が来ているようだ。見に行ってこようか、ほんとうかどうか。
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でも、ちょっと眠くなって来た。このままベッドに戻ってもいいな。
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新聞が配達されているはずだから、それを取ってこようか。
弟は死んだ。死んだからもう死ななくてすむことになった。よかったねえ。
兄のわたしは生きている。生きてぶつくさぶつくさ不平を述べている。痛いだの痒いだの、辛いだの苦しいだの、暑いだの寒いだの、眠いだの腹が減っただの。
お前の兄はまだ、あれが欲しいこれが欲しいを言っているよ。相も変わらず、あれは嫌だこれは嫌だと喚いているよ。ぐじぐじぐじぐじしているよ。そして死んだらどうしようなどと不安を増長させられているよ。
弟よ,君の方が賢者だったかもしれないよ。お先に行ってしまったので、兄のわたしはそれを悲しんだりしているけれど、そうじゃないかもしれない。もう死ななくていいんだものね。
その後は<生まれること><生きること>などの明るい発想をしていられるんだものね。兄よりずっといい顔をしているだろう。
9
南瓜は蔓を伸ばします。生命力が旺盛ですからたちまちのうちに藪を作ってしまいます。だから、広い場所を確保してあげなければなりません。昨日の近隣の方はそのうちの2個をもらって行かれました。我が家の畑に1粒を移植します。残るのは9個。どうしましょう。近隣へ出向いていって「養子縁組」を探すという方策があります。面倒です。
10
大川の土手ならよさそうです。でも、夏場になると一斉に草刈り作業が催されて土手は丸裸になります。集落には溜め池が2つあります。池の塘の堰堤ならよさそうです。でもここはもう小笹の藪です。ああ、どうしましょう、どうしましょう。彼らの生命復元を無駄には出来ません。高齢化が進んで、集落で農業に取り組んでおられる方は数少ないです。
7
植物は「種」を考案しました。これがあれば、生命を継続できます。にんげんだってこういう芸当を身につけているのだと思います。「生命の連続する装置」をちゃんと開発しているはずです。死んだと見せて生きているはずです。「わたし」がわたしの知らないところでちゃんと芽吹いて行くはずです。
8
わたしの神さまが或る日、わたしの「生命の種」を発見して、これに水と光と温度をお与えになります。毎朝、見に来られます。ある朝、わたしが発芽しています。発芽して今度は根を下ろします。神さまが感動をされます。わたしもまた感動の産声を挙げます。わたしは呼吸をしています。心臓の鼓動が脈拍となって聞こえます。
5
彼らの感動の声が響き渡っているようです。「おれは生まれたぞ」「太陽の光を見たぞ」「これから僕の人生が始まっていくんだ」「お空って青いんだなあ」「風って気持ちいいなあ」「種を蒔いて水を与えてくれたにんげんのこと、僕は忘れないよ」などと思いっきり、思いの丈を声に出して。
6
昨日、近くの方が遊びにお出でになりましたので、彼ら達の自慢をしました。さっそく養子に出しました。園芸店にも売ってありました。我が家に残して置くのは1株でいいから、残りはみんな養子養女にして人様にお分けするつもりです。
3
約1年間休眠していたことになります。からからに乾燥した状態で。昨年食べておいしかったので、種を保存していました。その間、死んでいる状態なのに、死んでいなかったのでね。植物は凄いことをやってのけます。「種になって生きている」というマジックを身につけています。
4
そして或る日、水と光と温度を得て、土の中で復元します。蘇ります。元気盛り盛りの状態に戻ります。この能力が、あの小さな種に秘められていたのですね。感動を覚えます。これから一生が始まります。根を伸ばし、茎を伸ばし、葉を広げ、花を着け、実を実らせます。