９
世界は存在で溢れています。しかもそれは密接に関わり合っています。網の目状に結ばれて広がっています。みなそれぞれがバラバラになっているのではありません。
だからわたしが炭酸泉にようにシュワシュワ音を立てて嬉しがると、周囲にその波が広がって行きます。
導く存在もいます。導きを受ける存在もいます。「楽しんでね」「楽しんでいますよ」と挨拶を交わします。
お日様がにこにこ顔をしています。あなたもどうぞと誘いかけてきます。わたしはお伽（とぎ）の国にいるようです。
８
「わたしは生きています」ときどきわたしはそう言います。つぶやきます。つぶやきだから、ひっそりとしていますが。
細胞６０兆個がそれに同調してくれています。「あなたがそれを自覚しているとわたしたち細胞同胞にも自覚の同調が起こります」まるでそういうふう声が聞こえてくるようです。
それはわたしのひとりの宇宙ないだけではなくて、外部にも浸透していきます。にっこりしてくれる存在が大空に現れでます。やはり同調が起こるのでしょうね。
これは愉快な同調です。＜sympathizer＞が＜tuner＞を合わせてきます。共鳴共振が起こって来ます。
わたしは生きています。それを自覚すると嬉しさが炭酸泉のようにシュワシュワ浮かび上がって来ます。
７
YouTubeでホルストの惑星を聴いています。シャルル・デュトワの指揮です。いい気持ちです。
今度はブラームスの交響曲一番が流れて来ました。小澤征爾指揮です。
音楽という楽しみを耳が楽しんでいます。一人前に。笑ってしまいます。音楽という音の楽しみを楽しめる力は、実はわたしは人様の１００分の１ほどもありません。
つまり、なんにも分かっちゃいないのです。分かったフリをしているだけです。それでも楽しいのです。１００分の１でちょうといいのでしょうね。浅瀬で遊んでいる波のようです。
６
我がふるさとのプロサッカーチーム、サガントスは逆転負け。７連敗しました。選手はいたたまれないでしょう。ファンも同じでしょう。深い穴から早く這い上がって来てほしいものです。
エンジェルスの大谷選手は２塁打を放っています。くじいた足首はよくなったでしょうね。ヤンキースの田中投手も活躍しています。堂々たるものです。彼は浮ついたところがありませんね。いつも落ち着いています。
おやや、お日様がちょっと翳って来ました。とおもったらまた元に戻りました。雲が通り過ぎたのでしょう。
通り過ぎるものは通り過ぎて行く。わたしたちもまた此処を通り過ぎて行きます。通り過ぎて行くということは、次に行き着くところがあるからです。
５
早起きして、新聞２紙にざっと目を通しました。今日は憲法記念日だから、その特集記事に溢れています。
憲法によって現代社会に暮らすわたしたち国民は、平和な暮らしを平和に遂行できるようにしっかり守られています。そういう国の国民であることを誇りに思います。
平和を守るべき憲法がそれを逆行する憲法に変貌してはなりません。
わたしたちは痛ましい戦争を乗り越えて今日のこの日に来ています。多くの犠牲を歴てきました。その歴史を覆すことがないようにするのは現代を生きる者のつとめだろうと思います。
４
朝ご飯はまだです。連休だからゆっくりしていて、家族の者は起きてきません。お腹がグウと鳴りました。
やっと一人が起きてきました。台所の俎が音を立て始めました。まもなく声が掛かってくるでしょう。
お日様がにこにこ顔をしています。あなたもどうぞと誘いかけてきます。わたしににこにこ顔をしてくれる存在がある、そういう幸福を味わいます。
３
見上げれば青空。青空にはやさしさが溢れていて、じっとしてそれを眺めています。それでは勿体ないように思えて来ますが、じっとしていていいようです。
青空にはやさしさがあふれています。そうであるのに、それを否定するかのような動きをしている地上があります。
青空のやさしさと波長を合わせていたいものですね。反対の動きをしないでやさしさを受け入れていたい。
他者を脅さないで、何物からも脅されないで。他者を不安におとしめないで、こちらも泰然自若としていて。生ある者はすべて安心を呼吸していられるところなのだから。
お日様がにこにこ顔をしています。みなさんもどうぞと誘いかけてきます。
２
庭の新緑は東向きに光を受けています。ツバキの木の葉っぱはつやつやして光を跳ねています。
西北からの風が渡って行きます。時折かなり強く吹いているようです。外へ出れば寒くて見が縮まるかもしれません。
お日様はやっぱりにこにこ顔をしています。みなさんもどうぞと光の手で合図をします。
「今日は最高にいい日ですよ」「あなたはその最高にいい日を生きているのですよ」というふうににこにこして語りかけて来ます。
「何かをしなさい、そうしなければ＜最高にいい日＞になりませんよ」とせっついてはいません。見守っているばかりです。
１
おはようございます。お日様がにこにこ顔をしています。皆さんもどうぞというように。誘いに応じてにこにこをしてみます。
上唇を上に上げて目を細めて、お日様をもう一度見てみます。さっきよりもっとにこにこをしています。
