5
その男は詫びるしかない。当てを狂わせてしまったのだ。わたしは値打ちのあることなんか何もしてはいないのだ。それを詫びる。詫びる以外にはなんにもない。
なぜそうなったのか。なぜそんなに幸福な結末を迎えていていいのか。考えても考えても解せない。
これから風呂に入る。あたたまる。
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その男は詫びるしかない。当てを狂わせてしまったのだ。わたしは値打ちのあることなんか何もしてはいないのだ。それを詫びる。詫びる以外にはなんにもない。
なぜそうなったのか。なぜそんなに幸福な結末を迎えていていいのか。考えても考えても解せない。
これから風呂に入る。あたたまる。
4
その男を大事大事に扱って、一日を無事に過ごさせる。10000の10000乗のそのまた10000乗の条件を一つの失敗もなく全部揃えて、わたしを生かそうと努力して,その通りにする。生かす。夕暮れを迎えさせる。
結果的には、わたしはそれだけの値打ちがあったと言うことになってしまう。あるはずがないのがあってしまう。
3
わたしにそれだけの値打ちがあったのか。あったとはどうしても考えられない。あったはずはない。どこからどうみてもだらしない男なのだ。外もだらしがないけど、中はもっとだらしがないのだ。
その男を立てて立てて立ててどうするつもりなのか。何をさせようというのか。
2
整えたのは自分ではない。自分以外の力だ。自分以外がどうしてそんなにも自分に愛想よくしてくれるのか、味方していてくれるのか。親身になっているのか。自分を大事に大事に扱っていてくれるのか。
どうしてそうなるのか、考えても考えても解けない。
1
生きていられるのは、生きていられるすべての条件、おそらく数にして10000の10000乗のさらに10000乗くらいにはなるだろう、それがすべて完全に整っていなければならない。わたしが一日を生きられたということは、それが奇しくも完全に整ったということだ。
さ。お風呂に入ろう。あたたまろう。
お風呂は寝ていられるほどの長さがある。で、お湯の中で体を伸ばす。
くつろぐ。一日をこれで締めくくられる。有り難い。
昼食後は、外に出て働いた。雨は降っても霧雨程度だった。終日薄暗く曇っていた。日の穂が出て来なかった。気温は16℃。ひんやりして、薄手のジャンパーを羽織った。それでも寒くて、タオルを首に巻いた。
まず小さめのポットに培養土を詰めて、白花夕顔の種蒔きをした。1袋に8個しか種が入っていない。それから育てば1・6mにもなるロシア向日葵の種を、同じようにして、蒔いた。これは種がやや多すぎるようにたくさん入っていた。それだけたくさん植える場所がない。余した。その後、百日草の種を、これはやや広めのプランターに蒔いた。まだ3分の2を残している。発芽してきたら近隣にもお分けしよう。欲しいと言われたら。
好きだなあ。こういう土いじりが。幼児のままごと遊びにそっくりだ。毎日遣っていて飽きない。どれだけでもやり続けていられる。家内から,今日は早めに夕食をしましょうという提案があって、6時で切り上げた。天候がイマイチだったので、雰囲気的には日暮れになっていた。
雨が降ったり止んだりしている。午前中は大谷翔平投手の試合を見ていた。マウンドを降りて、その後のピッチャーがホームランを打たれて、逆転された。勝ち投手の権利をしなったところで、テレビを消した。もう見る気がしない。
今日は25日。4月も残り5日。もうすぐ終わろうとしている。連休も間近だ。雨の後、庭の木々の提供する新緑が鮮やかだ。
今日は雨が止んでいる。曇っている。気温が低い。風も動いていて、ひんやりする。土が水を含んでいるので畑に出るのはためらわれる。
どっか近くの温泉場にでも行ってゆっくりするとよさそうだ。生来の怠け者はすぐこんな事を考える。腰を据えて勉強でもすればいいのに。