おやすみなさい。今日は午前中も午後もずっと詩を書いて過ごしました。１行１２字の２０行ほどの長さの詩です。２７行になるのもありました。新聞に投稿する目的で書きました。幾つも幾つも幾つも出来上がりました。それをまた、時間をおいてから吟味推敲しました。その中から一つを選んでメール投稿しました。詩を書くのを楽しめました。目に見えない人の助けが入ったから書けたと思っています。案外スムーズに運びました。その後は読書をして過ごしました。その後は客人と酒盛りをしました。客人はもう別室でやすんでいます。今日書いた幾つかの詩はいつかこのブログでも取り上げられたらいいなと思っています。
恋草（こひぐさ）を力車（ちからぐるま）に七車（ななぐるま）積みて恋ふらくわが心から 広河女王（ひろかわのおおきみ） 万葉集 巻四
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いいなあ。そんなに恋しい人がいるのか。わたしにはないことだ。心から恋しいと思う人がいるのか、いいなあ。そんな情熱を滾らせて生きようというのか、いいなあ。わたしにもあっていいのに、わたしにはないことだ。
力車というのがどんな車なのか。その当時だからおそらくは牛車ほどであったとして、それを７台も連ねて、そこに恋が燃え上がる恋草を山と積んで来て、ますます燃え上がらせたいという恋の相手は？ どんな人だったんだろう。万葉集時代の女性はそんなにも迫力があり、行動する姿勢威力が旺盛だったのだろうか。
いずれいずれわたしにはないことだ。わたしにだってあっていいことなのに、わたしにはない。恋草という草を知らないからだろうか。
そんな努力をして恋が成就したとして、その人はいったいどんな種類の人生満足を得ていたのだろう。果てをしらないほどであったのだろうか。わたしはすぐにその「果て」を造ってしまって、その狭い小さな枠内でつつましくしているだけなのに。
生きているということは、恋をして生きているということなのか。そんなことはあるまい、とわたしなんかは実に冷ややかだ。冷めた人生を送っている者には、広河女王の歌はとうてい吟味できないのかもしれない。
虚空蔵菩薩。「こくぞうぼさつ」とも「こくうぞうぼさつ」とも。親しみを込めて「こくんぞさん」とも呼び習わす。大空の菩薩様である。
大空には大空図書館というのがあって、ここには書籍が列んでいて、これを読むとわたしの過去現在未来の記録が明らかになるらしい。これはアカシックレコードと呼ばれる、らしい。よく知らない。でもとっても興味がある。読めるようになりたい。
梵語ではAkasagarbha。アキャシャガルバ。虚空のように広大無辺の福徳・知恵を蔵して、衆生の所願を成就させる。胎蔵界では曼陀羅虚空蔵院の主尊である。蓮華座に座して、五仏宝冠を被り、福徳の如意宝珠、知恵の宝剣を持つ。虚空蔵求聞持法の本尊。別名虚空孕（こくよう）菩薩。真言はおん・あかしゃ・ぎゃらばや・おん・ありきゃ・まりぼり・そばふぁ。これを唱えれば記憶力を増大させることができるとされる。空海はこの修行法を貫徹させた。わたしもよく唱えている。虚空に憧れる。
客人を出迎えに高速道路のバス停まで迎えに行って来た。階段が長く続いていた。雨が降っていて、客人が濡れてこないように、一本の傘は広げて一本は脇に挟んで。片手には杖を突いてゆっくりゆっくり。登っていったら風がひゅうひゅう吹いていた。シャツ一枚で横着を構えていたので、寒さがこたえた。冬に逆戻りだ。今夜は我が家で酒盛りをする。あたたまるように鍋料理だ。外の畑からフカネギを掘って来た。春菊を摘んできた。白菜を抜いて来た。不断草を洗って来て茹でた。和え物にして、副えよう。里芋の皮を剥いた。炒り子で煮込んだ。おいしい匂いがしている。
