<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

たった今別れてきたばかりだというのに そこから先へ進めない

2018年04月06日 19時47分33秒 | Weblog

小竹(ささ)の葉はみ山もさやにさやげどもわれは妹(いも)思ふ別れ来ぬれば   柿本人麻呂 万葉集巻の二

「さやぐ」は「騒ぐ」。「心を乱させる」こと。「さやに」は「さわさわと」の擬音語に取ってみた。「騒がせるようにして」という副詞的表現かもしれない。

これは筆者が赴任先の石見国から大和朝廷のところまで戻ってくる山中のようだ。石見国に、そこにいる間に、好きな女性が現れたのだろう。それを、愛しい人という思いを込めて「妹(いも)」と呼んで呼びかけている。こころが乱れてしようがないのだ。現地に残してきた愛しい女性がそうさせているのだ。一人残してきたのだから、その人を案じてもいるのだろう。

小竹(=笹)が山全体にさやさやさやと騒いでいる。そこを通っている。山には魔物が住んでいる。昔の人はそんなことにも怯えた。それもあろう。通せんぼをしている者があるようにも思ったのであろう。ともかく笹の葉が鳴るようにこころが騒ぐのである。そのときに、筆者はそれを鎮めるようにして、一心に愛しい女性を思って耐えようとしたのかもしれない。たったいま別れてきたばかりだというのに、これ以上先へ進めないのだ。

上の句で「さ」の音が繰り返されるので、音韻までもが情緒をそそってくる。そして下の句に降りて来る。膨らんだ情緒がここで爆発を起こす。隠しようもないさみしさかなしさなのだ。愛する人を引き裂いて別れて来るというのは。

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喉が声を出している これでわたしは人間で有ることが合点される

2018年04月06日 19時21分07秒 | Weblog

喉から声が出る。それを不思議とも思っていなかった。そうなんだ、それは不思議でも何でもなかったんだ。しかし、喉から声が出る。何と思っていようとも、なんとも思っていなくとも、喉から声が出る。石は声を出さない。木も声を出さない。草も声を出さない。なのに、喉は声を出す。出さないのが当たり前なのか。出すのが当たり前なのか。分からない。喉は声を出す器官。それがわたしに具わっていた。それを使う。かるがると使う。そして出す声がすべて意味を持っている。相手に伝わる。相手がそれで合点する。意思が交換される。相手の喉も声を出す。喉が声を出しているのか、それとももっと奥の方にそれを操作する器官があるのか。知らない。わたしは自然に声を出す。そこがまた不思議でしようがない。考えていると不思議でしようがない。喉が声を出している。これでわたしが人間で有ることが合点される。

声は時々一人で歌ったりしている。そうやってわたしを慰めたりしている。

 

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縁日というのは有縁日(うえんにち)のつづまったもの

2018年04月06日 18時18分44秒 | Weblog

縁日というのは「有縁日」の省略形。それぞれの神々、権現、明王、菩薩、如来から特別なご縁が授かれる日のことである。この日には供養や祭典が催される。この日に参詣して人々は功徳にあずかる。

水天宮様は毎月5日。天満宮様は毎月25日。お薬師さまは8日。観音さまは18日。お不動様は28日。その日が縁日とされる。縁日には人がたいそう集まってくるので出店が出る。古来人々はそこで神仏と繋がることができたのである。

素朴でいいなあと思う。しかしこの頃ではずいぶん廃れてしまったように思う。科学万能主義になったからかもしれないが、それはそれこれはこれでよかったようにも思う。

 

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ハンドルの遊びのようなもの、自由裁量の範囲が短歌には許されているようだ

2018年04月06日 16時27分25秒 | Weblog

春日野は今日はな焼きそ若草のつまもこもれり我もこもれり    古今集 読み人知らず

「若草の」は「つま」に掛かる枕詞。「な」~「そ」は係り結び。禁止を表す。

これから野焼きが始まりそう、どうやら。そこへ来て嘆願している「どうか、今日ばかりはここで野焼きをするのはよしてもらえないか」と。野焼きをすると言うから、秋か冬だろう、気節は。「籠もる」はそこに「隠れている」「身を隠している」ほどの意味合いだろうか。それともそこに「暮らしている」のだろうか。野焼きで春日野に火がつくと野面は燃えてしまう。火に焼かれてしまうことになる。「つま」は「妻」とも「夫」ともとれる。どちらにしても大切な連れ合いなのだろう。案外、野の鹿をそういうふうにまわりもって言い当てているのかもしれない。冗談を込めて。すると、火を付けようとしている人たちは、「つま」ほどにも大事にしている鹿だと慮って、野焼きを明日に延ばしてくれるかも知れない。結句の「われもこもれり」とは、では、どう解釈するのか。わたしもここで炭を焼いて暮らしを立てているのですよ、という哀願だろうか。どちらにしても難解だ。奥が深い。含みをもたせてあって、どうとも読める。ハンドルの「遊び」のようなもの、自由裁量の範囲が短歌には許されていそうだ。

「つま」と「わたし」は恋人同士なのかもしれない。いまし、ふたりは駆け落ちをして春日野の野を越えようとして、村人に見つかってしまって、そこでそんなふうに言い訳をしているんかもしれない。秋の春日野の野山を越えていけば、自由の天地に迎えられるという期待が膨らんでいるようにも聞こえて来る。

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雨は小止みになったが冷え込んでいて外へ出るのを躊躇している その3

2018年04月06日 15時47分04秒 | Weblog

炬燵をオンにして、ちょっと休息していたらもう睡魔が襲ってきて、体がふにゃらふにゃらの蒟蒻状態だ。3時半を過ぎているから猶予はない。どうしようか。働こうか、昼寝しようか。迷いが出ている。クレヨン水彩に入る下準備のデッサンもすませておきたい。この頃ずっと遠離っていたハーモニカも久しぶりに吹いてみたい。誰も居ない。留守番の老爺が一人いるきり。

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雨は小止みになったが冷え込んでいて外へ出るのを躊躇している その2

2018年04月06日 15時45分05秒 | Weblog

午前中は二人の講座を拝聴してきた。昼ご飯は其れが終わってから一人で食べた。返りにJAの店に立ち寄った。すでに発芽している赤の里芋(種芋)があった。2袋買って来た。これは合わせて500円した。これも畑に植え込もうと思う。できたら、早い内に。今日にでも。畑は先日小型トラクターで耕してもらっていた。だから、植え込むまでにそう時間は掛からないだろう。

 

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雨は小止みになったが冷え込んでいて外へ出るのを躊躇している その1

2018年04月06日 15時29分14秒 | Weblog

雨は小止みになったが、冷え込んでいる。外へ出て行くのを躊躇している。トマトと中長茄子の種を買ってきた。2個合わせて1000円近くにもなった。高い。ポットに培養土を詰めたところに、それぞれ1ポットに数個ずつの種を蒔こうと思う。全体では相当数になりそうだ。発芽までに数日はみておかねばなるまい。

 

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フーーんん、笑っていないと笑えなくなるのか そりゃ、困るなあ

2018年04月06日 13時02分15秒 | Weblog

フーーんん。笑っていないと笑えなくなるのか。今日の講座の講師はそんなことを語ってた。笑えなくなるのは困るなあ。でも、なかなか笑えないなあ。いままでのツケが回ってきたのかなあ。なるほどあまり笑っていないなあ。お笑い番組も見てないなあ。見ても笑わないことが多いぞ。危険信号が灯っているのかなあ。

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危ない危ない 我が心に筍が生えてくる

2018年04月06日 10時21分45秒 | Weblog

危ない危ない危ない。我が心に筍が生えてくる。高慢と卑下漫の筍がニョキニョキ生えて来る。危ない危ない。己を高しとする。と思うと一転して、己を卑しむ。揺れる。

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今日は久し振りの雨降り ざんざんざららん

2018年04月06日 09時08分02秒 | Weblog

今日は久し振りの雨降り。それも本格的。畑に小さな川ができるほど。ざんざんざららん。土は乾きを。癒し、草木が渇きを癒す。桜の花はしかし無残やな。落ち尽くして汚く土にまろぶ。

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