多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

国籍と言葉 

2019-02-13 09:51:46 | 言語・言葉
大坂なおみ選手のインタビューで、


「日本語で何か話してください」と言う人を見ると、嫌な気分になる。


大坂選手は日本生まれで、お母さんが日本人だ。日本の国籍もある。


でも本人が英語で答えてるのに、なんでわざわざ「日本語で」なのか。


「日本人なんだから日本語で」の圧力を感じて、嫌である。


親や祖父母の時代に、日本に来て、日本で生まれて育つ外国籍の人。


普段使う言葉は日本語で、母国語も使う人もいるが、中には全く話せないという人もいる。


そういう人に対して、「なんで母国語が話せないのか」という無礼な人もいる。


日本人だって、地域差がある。方言の種類の多さ。


「自分は日本人で、日本語をマスターしている」という人だって、


方言まで「日本語」に入れたら、聞き取りすら危ういだろう。


私の両親は 新潟出身である。


私が生まれたのは名古屋である。


家庭で話す言葉は、新潟の言葉ではなく、名古屋の言葉でもなかった。


15歳で家を離れた両親が 身に着けた言葉は、標準語に近かった。


私は方言とは無縁の環境で育った。


お正月やお盆に両親と帰省しても、皆が話す言葉がわからなかった。


かろうじて、簡単なやりとりの聞き取りができる程度である。


大坂なおみ選手にとって、日本語は私で言えば「越後弁」なのだろうと思う。


母や父のいわば「母国語」を、私は片言でしか話せない。自分の言葉では決してない。


結婚後、夫の家族が話す方言を、必死になって覚えた。3年かかった。


何とか聞き取りもでき、話せるようになったけれど、細かなニュアンスは多分


掴めていないだろうと思う。似た意味の言葉の表現の違いは、いまだにわからない。


「日本人だから日本語で話せ」「OO人なのに、母国語も話せないのか」


「日本に住むなら日本語をマスターしろ」


こういう言葉を聞くたびに、怒りと悲しみでいっぱいになる。

















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