多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

情報の洪水の中で

2018-11-15 10:27:02 | 発達凸凹
私はTVを見ないので、なんとかTVで 発達障害の特集があったとか、


発達障害の当事者関連の番組が放映されたという事を


ほとんど知らない。放映の情報を聞いても、当日見るのを忘れたりするし、


録画をしようかと思っていても 忘れる。


発達障害に関する ネットの情報や、新聞や雑誌での報道のされ方、


TV番組での 取り上げられ方に 不快感や 恐れを抱く人もいるらしい。


「発達障害への 誤解を招く報道ではないか」と 感じる人たちである。


その人たちの言い分は、「普通の 発達障害者を取り上げて欲しいのに、


就労して職場で適応している人や、才能を持ち活躍している人、


障害を乗り越えて 前向きなポジティブな人ばかりが取り上げられ、


自分達のような 苦しい当事者や 苦労している面が おざなりにされている」という事らしい。



かといって 自分達で メディアに要望するとか、


同じ気持ちの人が集まって 何かしようとかいう風ではなさそうである。


どんな事を取り上げるかは そのメディアが判断する事であるし、


新聞なら 購読者が減らないような記事を載せたいだろうし、


TVなら 視聴者の興味を引き、視聴率が取れる番組を作るだろうと思う。


報道がどうであれ、実際に生活し 社会で接する時には、


「発達障害について正しい知識を持った人」とつながりを持つよりも、


「自分自身について 相手に伝え、相手の事を自分も理解し関係を築く事」のほうが


大切なのではないかと思う。


私自身は 発達障害の他にも、多数の障害や持病がある。


発達障害の当事者の知り合いも多数いるが、そうでない人とのお付き合いも多い。


その場所で 「私の 障害について 持病について 理解して下さい」をやっていたら、


何時間あっても足りないし、相手はうんざりするだろうと思う。


私が 伝えるのは、「左目の視野が狭いので、私に近づく時はできれば声を掛けて欲しい事」と


「相貌失認なので、次回お会いしても お顔を覚えていられない可能性が高いので、


失礼があったら 指摘してほしい」という事である。


お話しても ほとんどの方が「何をしていいのかわからない」が、


それで いいと私は思っている。


視覚障害者といえば 盲導犬や 白杖をイメージする人がほとんどの中で、


「片目の視野の欠け」という事を理解してもらう事は 不可能に近いと思う。


相貌失認など、まず知られていないし、「顔が覚えられない」と伝えても


「私だってそうですよ」で 終わってしまう。


その中で 何度も お付き合いするうちに、お互い気持ちの良い接し方ができる人が


数人できればいいなと思うだけで、自分の障害や持病に対して、理解してもらおうと


いう事は あまり望んではいない。


私の夫でさえ、私の 障害や持病に対して 理解ができているとは言い難いし、


それが 自然なのではと思うからである。


お互いを 完全に理解し合う事は 不可能ではないかと思うし、


それでも 一緒に居る限られた時間の中で、少しでもお互いを理解し


心地よい時間を共有できれば それが一番いいと私は思う。




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