多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

家族や家庭は自己実現の道具ではないと思う

2017-04-27 09:29:11 | 私の思考
理想の家庭とか 理想の夫婦関係とか 親子関係というのは 


存在しないと 私は 思っている。


自分にとっての理想が 家族にとっても理想だとは 限らないし、


ましてや 世間の理想と 自分の状況とを 比べて


あれこれ 思っても仕方ないからだ。


私の 子どもたちが 紆余曲折を経て 今は 社会人として 働いてるが、


私が 育てたから こうなった、とは 私は 考えていない。


子どもの努力の手伝いは したが、それも 自分が 将来をラクをしたいという


世間のお母さんが 考えないような よこしまな 考えからであって、


私は あくまで 自分一番 夫が 二番、子どもは その後であったから


子どもからしたら 「どうしようもない おかん」であった。


子どもには 最小限の 手間と お金しか 掛けられなかったし、


それで 子どもが かわいそうだとも 思わなかった。


そういう 環境に 生まれてきたんだから そこで つぶれるも立ち上がるも


その子の 根性次第だし、私が あれこれ言ってどうなるものでもない。


介護と 育児と 家事で 手いっぱいだったが、


夫の手を借りようとは 思わなかった。


夫は 社会経験が 少なく、極端な 人見知りで、神経が細い。


毎日 仕事に 行くだけで へとへとである。


そこで 「あなたの 親なんだから 少しは手つだってよ」だの


「子供の お守して」だの言ったら 夫が つぶれてしまうのは


目に見えていたから、まずは 「夫優先」であった。


今は 夫婦で家事分担、だの 介護も 夫婦で、とからしいが、


我が家は 家事育児介護すべて 私の分担で、夫がリストラされた時期には


私が 深夜パートに出て 生活費を 補った。


普通の人は それほどの事はしないそうだが、


私は それが 最善の策だと 思ったから それをしたまでで、


別に 後悔もしてないし 苦労したとも思ってない。


父ちゃんのためなら エーンヤコラ、である。


夫を 選んで 結婚したので、夫の ためなら 自分のできる事はしてきたつもりである。


きれい好きの 夫は 私の 掃除の仕方では 満足できず、


休日には 部屋に 掃除機を 掛けたり


してくれているが それだけでも 有難い事である。


介護時代は 老人の 粗相で あちこちが 汚れ 匂いが 広がったが、


私は 夫が 不快に思わないように 夫の帰宅までに 


あちこちを 拭き清め 何も なかったように 部屋を整えるのが 常であった。


匂いや シミで 嫌な思いをするのは 夫だけではない。


「これなんだ?」と言われたら 老人の 粗相の報告をしなければならない。


そうなると 夫は 悪気なしに「もらすな」とか 言うだろうから、


老人だって いい気はしない。


なので 排泄物の始末には 相当気を使った。


そういう暮らしだったので、子どもの事は 後回しで、手抜きで 空き時間にしか


相手や世話はできなかったが、その中で 子どもたちが 親に見切りをつけ


自分たちで 何とか 人生を切り開いてくれたのは 実にありがたいことである。


猫本を 読んだ方から 「すごいお母さん」だと 誤解を受ける事が あるが、


自分でできる事を できるだけ手抜きしつつ、「これができるようになれば その分私が楽できるな」という


親本位制という 考えから してきた事なので、決してやさしいお母さんではなかったし、


学歴もなく 資格もなく、やる気もないという ぐうたらずぼらな 親である。


今は 病気を抱えて 治療しつつ 自分の 時間に好きな事をし、


働けないので 夫のくれる生活費で やりくりしつつ 子どもたちに


小遣いをもらい 本を買ったり 友人とランチを 楽しんだりする日々である。


本屋にいくと「夫を出世させる法」だの「子どものやる気を引き出す法」だのと言った内容の


本が 並んでいたりするが、夫や 子どもを 自己実現の道具にしようとする人の


気持ちが よくわからない。


仮に 夫が 出世したり 子どもが いい学校に 入ったりしたからと言って


妻であり 親である自分の 価値と どうつながるのかが わからない。


自分の 価値を上げたければ 自分が 努力するのが 一番だと 思うが


どうも 世間では 違うらしい。


先日も あるセミナーを 聞きに行ったら


「こどもを ほめて育てて 自己肯定感を あげる事の大切さ」を 力説されていたが、


私は 親に 褒められたこともないし 学校の先生には 問題児扱いされて


叱られた記憶しかないが それでも 人生を 楽しく生きてきたので


そういうものかなあ?と 思って帰ってきた。


家の子どもたちを 褒めた記憶も ないのだが、


それでも 無事に 育ったし、まあ 世間には いろんな考えがあるなあと思ったのでした。


最近 メールで 「自己実現セミナー」だの 「在宅で 副業」だのいろいろ 来ますが


在宅で 副業して 収入が簡単に得られるほど 世の中甘くないし 自己実現という言葉が


よほど魅力的らしく、今の自分に 満足していない人が よほどたくさんいるんだろうなあ、と


思ったのでありました。








人間脳の根っこを育てる 進化の過程をたどる発達の近道
クリエーター情報なし
花風社

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