以前ある店で、昼飯に「Cセット」というのを頼んだ。
写真には、ランチとコーヒー。その横に、文字で「パン、目玉焼き、サラダ、…コーヒー」と書いてあった。
しかし、コーヒーはいつまでたっても出てこなかった。
店員さんに聞いてみて、帰ってきた答えは「コーヒーはつきません。写真はイメージ写真です」
とのことだった。
かなりびっくりしてしまった。文字にまで書いてあって、「イメージです」と言い切るその気合がすごいと思った。
年を取っても、常に成長を目指すことは大切だ。何かしら進歩しようとしなければ現状維持すらおぼつかなくなる。
それとは別に。
「退歩しているのでは」という警戒心を持たねばならないと最近思う。
もちろん、体力筋力は衰える。それは当たり前だ。
そこじゃなくて、「分別盛り」なんて言葉は３０代、４０代の人に向けられる。
ということは、５０もまじかになると、わがままな人格が戻ってくる、ということでもある。
実際、そうとしか思えない例も見てきた。
自分がそうならないように気を付けるしかない。
自分の周囲に、圧倒的に年下ばかりになると、ついついそうなってしまうのだろうか。
いずれにせよ気を付けなければ。
全員合格を目標としている。しかし、全員最終合格、というわけにはなかなかいかない。
そんな場合、2年目、3年目の受験勉強に入るか、の選択があるわけだが、これについて、自分は積極的に推奨はしない。
本当に、リスクを背負って戦う覚悟ができているのなら、何も言わずに応援するだけだが。
そうではない場合、中途半端に受験勉強を長引かせることのは良くないと思う。
そこで断ち切る決断をした方がその後の人生を充実させることができると思う。
そのためには、まず、試験に向かって、「やれるだけのことはやった」と胸を張ることができること、が大切だ。
今の時間を大切にすることは、のちの時間を充実させることでもあるとおもう。
コーラとか、ポテトチップスとか、体に悪いとされいるものが無性に食べたい時がある。
これは、健全なことではないだろうか。
なぜなら、こうしたものが欲しくなるときは、健康に大きな不安がない時だからだ。
ちょっとでも体が弱っているな、と感じると、不思議とこれらのジャンクな食べ物には食指が働かない。
逆に、最近は自分も随分と食べ物に気を使うようになった。それは、もう若くはない、燃え盛る生命力はもはや自分にはないのだなあ、と少し悲哀を感じることでもある。
だから、たまにコーラが飲みたくなる、ファーストフードが食べたくなる、と、「しょうがないなあ」と思いつつ、そのような衝動を肯定的にとらえるようになってきた。
昔住んでいた町に、わかりにくい場所に小さな焼肉屋があった。
月に２回ぐらいのペースで食べに行った。店の名前を冠したメニューがウリで、もっぱらそればかり食べていた。
ふと思い出して、検索してみたら、あった。２５年になるという。とすれば、自分が行っていたのは開店２年目、だったのだ。
また、その町に行くチャンスができた。
ぜひ、その店に行って見たい。
あの時美味い、と思った肉を今味わうとどんな感じなのだろう。
店も変わっているかもしれない。自分だって随分と変わった。（というより年を取った。）
でも楽しみだ。
でも、わかりにくい場所だから、見つけられるだろうか。ちょっと心配。