The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

BBCドラマ「高慢と偏見そして殺人」(1)

2018-05-17 | 海外ドラマ
“Death Comes to Pemberley” 全3話

BBC 2013年12月放送

原作は先日チョコッと書きましたが、ジェーン・オースティンの名作小説「高慢と偏見」。
(ドラマの感想は途中で頓挫していますが・・・)
※ BBC版「高慢と偏見」(1)

このドラマ「高慢と偏見、そして殺人」は、原作の初版から200年を記念して制作されたP.D.
ジェイムズによって執筆されたいわば二次作品でミステリーになっています。
ただ、二次作品とは言え、英国ミステリー界の重鎮であるP.D.ジェイムズ作品ですのでさぞしっ
かり書かれたミステリーになっているに違いないと思っては居りました。
それにしては最初の放送時サラッと観ていたのであまり印象には残っていなかったのですが、今
回再放送をしっかり腰を据えて観直ししましたところやはり期待通りでございました。
P.D.ジェイムズの作品は好きで過去に随分読んではいたのですが、生憎この作品は読んでいませ
んでした。
この作品の期待度を表す数字としては、BBC1での初回放送視聴者数780万人、平均視聴率25.7%
を記録したそうです。

そして、この作品は、原作「高慢と偏見」でダーシー様とエリザベスが結婚した6年後という設
定になっています。
原題の”Death Comes to Pemberley”「死がペンバリーへやって来る(直訳)」にある”ペンバ
リー”はダーシー様のお屋敷「ペンバリー館」の事です。

出演者は、
フィッツウィリアム・ダーシー : マシュー・リス
エリザベス・ダーシー : アンナ・マックスウェル・マーティン
リディア : ジェナ・コールマン
ウィッカム : マシュー・グード
フィッツウィリアム大佐 : トム・ウォード
ベネット夫人 : レベッカ・フロント
ベネット氏 : ジェームズ・フリート
ジョージアナ・ダーシー : エレノア・トムリンソン
ヘンリー・アルベストン : ジェームズ・ノートン
その他

原作やオリジナルドラマ「高慢と偏見」を読んだり、観たりしていなくても前振りがありますので
取っつきやすいとは思いますが、やはり原作或はオリジナルドラマを知っているとより楽しめると
思います。

先ず、配役に関してですが、

ダーシー様と言えば、コリン・ファース様がしっかり脳内に埋め込まれているのですが、マーシュ―・
リスのダーシー様はどうなんだろう?と一抹の不安がありました。
コリン様のダーシー様が高慢で寡黙でありながら内に秘めた熱い情熱を感じさせるツンデレだったの
ですが、マシュー・リスのダーシー様はもっとクールですね。ただし、何と言ってもRADA出身の演技
力のある俳優さんですので、次第にダーシー様としてのキャラクターが違和感なくたってきます。
エリザベスは特に美人ではないけど、聡明さと自立心に溢れた魅力ある女性として描かれていたので、
原作ドラマのジェニファ・エールがとても魅力的に演じていたのですが、今作のアンナ・マックスウェ
ル・マーティンは全然美人でもなく(失礼な!)明るさを感じさせない。が、演技力のせいかこれで良
いのかな?と次第に感じる様になります。


原作でどうにも困った末娘でウィッカムと駆け落ちしたリディアを演じるのは又々ジェナ・コールマン
(ドクター・フー、ヴィクトリア女王等)、

フィッツウイリアム大佐のトム・ウォードは原作ドラマにもチョイと出ていました(あの士官と同一人物
なの?)


ウィッカムは今回のマシュー・グードの方が男っぷりが上回っています(私見)。


そして、エリザベスの困った母親ベネット夫人には「ルイス警部」でイノセント警視正でお馴染みだった
レベッカ・フロント。


ダーシー様の妹ジョージアナに思いを寄せるアルベストンに「グランチェスター」、「戦争と平和」又先日
ご紹介した「ハッピー・バレー」等にも出演しているのジェームズ・ノートン 
等々贅沢な出演者です。

今回は取りあえず出演者、概要に触れましたが、次回もう少し内容について書いてみようと思っています。

続きは下記に
→ ※ BBCドラマ「高慢と偏見そして殺人」(2)


原作本
「高慢と偏見、そして殺人」ハヤカワ・ポケットミステリー

P.D.ジェイムズ(著)、羽田 詩津子(翻訳)

「Death Comes to Pemberley」 ペーパーバック版




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