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みみこのneko的生活

スノーボードとねことともに・・・がんと向き合って生きる

滝平二郎さん

2009-06-14 20:57:10 | 本と雑誌

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①「ソメコとオニ」とかも入っている短編集「ベロ出しチョンマ」も読みごたえがあります。

②本ではツメとぎをしないえらいこちゃんたち。(しかし、壁は・・・)

③「たなばた」といえば、「こどものとも」で読んだもの(写真上)が絵もすてきで、印象に残っています。でも、写真下の「たなばたさま」(住井すゑ、滝平二郎作)もまたストーリーが違っていて、滝平二郎さんの切り絵もすばらしく、いい作品です。

今思えば、内気で暗い性格で友だちの輪の中になかなか入れなかったからか、両親がよく読み聞かせをしてくれたからか、自分の手に届く場所にいつも本があったからか、本はよく読んでいました。

幼稚園の頃の記憶とともにある本は、「アンパンマン」「ぐりとぐら」「いやいやえん」「プンクマインチャ」です。

そして、小学校低学年中学年くらいの頃の記憶に強く残っているのは、滝平二郎さんといわさきちひろさんの絵本です。

どちらの作品も当時教科書に載っていたような気がします。

お話の内容はもちろんですが、その絵がすごく印象に残っています。

滝平二郎さんが先日亡くなりましたが、今日テレビで「八郎」を紹介されているのをみて、ふとまた読んでみたいなと思いました。

それぞれのお話にとってもいい言葉がいっぱいあるんですが、それになくてはならないようにすばらしい絵が重なって、本当に見ごたえのある作品となっているんです。

「つらいのを しんぼうして、じぶんのことより ひとのことを おもって なみだを いっぱい ためて しんぼうすると、その やさしさと、けなげさが、こうして 花になって、さきだすのだ。」(「花さき山」 作:斎藤隆介、絵:滝平二郎)

「じぶんで じぶんを よわむしだなんて おもうな。にんげん、やさしささえあれば、やらなきゃならねえことは、きっと やるもんだ。」(「モチモチの木」 作:斎藤隆介、絵:滝平二郎)

「わかったあ!おらが、なしていままで、おっきくおっきく なりたかったか!おらは、こうしておっきくおっきくなって、こうして、みんなのためになりたかったなだ、ん でねが、わらしこ!」(「八郎」 作:斎藤隆介、絵:滝平二郎)

いい作品は、きっと作者が亡くなっても、ずっと残り続けて人の心にとどまるのだろうなあ。

子どもの頃読んだ本を今読み返すと、また違った感動があって、よいものです。


最近の「おやすみ前の1冊」

2009-06-12 21:49:54 | 本と雑誌

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①「くるねこ」シリーズは1~3まで出ていますが、その他「おばさんとトメ」もなかなかいいです。ね、ぶっちゃん。

②哀愁のぶっちゃん(on the table)*テーブルの上に乗っては、私のコップの水を飲みます。コップにコーヒーが入っていると、砂をかけます・・・。

③どすこいぶっちゃん。今日はぶっちゃん3連発でお届けしました。

どんなに疲れていても欠かせないおやすみ前の読書。

とはいっても、疲れている平日には、難しかったり気持ちが暗くなるような本は読む気力がなくて、どうしても雑誌やマンガに手が動きがち。

ということで、最近よく読んでいるのは「くるねこ」シリーズ。

7月からアニメにもなるらしいです。

なんと声優は小林聡美。飼い主の「くるねこ」さんと5匹のにゃんずの計6人(匹?)の声を一人でするのだそう。すごいなあ。楽しみだなあ。

このマンガ、いろんなねこマンガを読んできたけれど、何度読んでもあきないんです。

笑いあり、涙あり。それも、なんというか、ワッハッハじゃなくて、クスッと笑えるところがいいんです。

それから、ササッと描いているようで、でも、特にねこの後ろ姿、全身のラインがねこの特徴をとらえていて、とってもうまいんです。

私は夫と違って絵を描いたりはしませんが、こんな風に描けるといいなあって思います。

とにかく、くるねこ、なかなかよいです。

そして、最近のおやすみ前の音楽は、矢野顕子と清志郎の「ひとつだけ」。仕事中にも頭の中でグルグルなっちゃって、つい口ずさんでしまいたくなります。ほんとに名曲です。


8・9月の読書日記

2008-09-28 21:59:42 | 本と雑誌

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①この場所がお気に入り、ねこさま1号にゃんた。

②このポーズが得意技、ねこさま2号みーみー。

③「テレビの上はあつかったのらー」ねこさま3号ぶっちゃん。

小学生の時はよく本を読んでいたのに、中・高・大学とそれぞれ何かと忙しく、じっくり本を読むことはなかったような気がします。

社会人になったら、読む本は仕事関係の本かマンガという状況で、またまた読書を楽しむという感じではありませんでした。

それが、入院している間は時間があるので、とにかく本を読める!ということで、外泊や外出の時にたんまりと本を仕入れ、読みふけりました。

復職後は、やはりじっくり読書を楽しむ時間はなくなってしまったけど、それでも、以前に比べ、時間を見つけて(特に仕事関係以外の)本を読んでいます。

前に比べて、リラックスできる時間を大事にできるようになったかなと思います。

「行かずに死ねるか!~世界9万5000km自転車ひとり旅」石田ゆうすけ(幻冬舎文庫)以前「洗面器でヤギごはん」を読んで、すごく面白かったのですが、この本もすごくいいです。すごく人間くさーい旅のエピソードの数々、旅で出会った人々や景色など文章力豊かに書かれています。七年半の世界一周の旅のなかにドラマがたくさんあって、涙、感動、驚き、いろんな思いを持ちながら、読みました。こういう旅をする勇気は私にはないけれど、でも、こういう旅にあこがれる気持ちはすごく強いです。

「天国はまだ遠く」瀬尾まいこ(新潮文庫)よぎょさんのおすすめコメントを見て、読みました。「幸福な食卓」も良かったですが、こっちの方が好きかも。私も田村さんに癒されてしまったけれど、やっぱりそこでずっと暮らしていくのはまた大変なことなどだろうなあと思ったりもしました。

「ネコさまとぼく」岩合光昭(新潮文庫)とにかく、私もねこさまにはかないません。そして、「ねこさまとわたし」な生活を楽しんでいます。岩合さんの写真がすばらしいのはもちろんのこと、日本国内外のねこたちのくらしを垣間見られるのも、また、岩合さんのコラムやコメントも楽しい本です。

「世界がキューバ医療を手本にするわけ」吉田太郎(築地書館)キューバというと、社会主義国、カストロ、革命、独裁、貧しいなどあまりいい印象がなかったのですが、この本を読んで、見方がちょいと変わりました。キューバのように無いなかから自分たちの工夫や力で現状を変えていく、システムを変え、しくみを作り出していく、このことは日本もぜひ学ぶべきじゃないかなと思いました。「踊る大捜査線」で「いいリーダーがいれば、組織も悪くない」とかいうセリフがありましたが、キューバはいいリーダーがすばらしい理念を持っていたことが良かったのだろうとも思います。「革命とは、心優しく人びとを支援すること」とは、ゲバラの言葉です。日本やアメリカはどんなことを望み、どんなリーダーを選んでいくのか、正念場かもしれません。

「くまとやまねこ」文・湯本香樹実、絵・酒井駒子(河出書房新社)よるくま」を読んで以来、酒井駒子さんが大好きです。なかよしのことりが死んでしまい、失意のどん底のくまくんが、やまねこに出会って、生きる力を取り戻すお話です。「ぼく、もうめそめそしないよ。だって、ぼくとことりは ずっとずっと友だちなんだ。」のことばで、なんだか私も救われた気がしました。大好きなチーズスイートホームのチーが言う「見えないけろ、いるんらよ。」にもちょっと重なりました。


6月の読書日記

2008-06-16 21:51:56 | 本と雑誌

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①「何見てんのさっ!」

②「おらはにゃんただ!おかしいか!アーッ!!」

③「あら、はしたないところをお見せしちゃったわ。」

④「まったく、何やってんだよ。」(裏番みーみー)

⑤「最近、大人なお・い・ら。何を見ても、おどろかないもん。」(ぶっちゃん)

「シカゴ育ち」ステュアート・ダイベック、柴田元幸・訳 白水社 海外ものはあまり読まないのですが、たま~に読んでみようかなと手にとってみました。シカゴの街やそこに住む人々の描写に日本にはない雰囲気があって、アメリカの良くも悪くも一面が見えた気がしました。

「マダム小林の優雅な生活」小林聡美 幻冬社 群ようこさんのエッセイに相通じるものがあって、面白かったです。特に、猫のエッセイや夫さんとのやりとりは楽しく読みました。

「体の贈り物」レベッカ・ブラウン 柴田元幸・訳 新潮文庫 この本は予想以上にとっても良かったです。エイズ患者を世話するホームケア・ワーカーを語り手としたお話なんですが、淡々とした文章のなかにあたたかさや味わいがあって、もう少したってからまた読み返したいと思いました。そして、自分自身の生や死についても、いろいろと考えさせられました。

「イラストノート」No.6 誠文堂新光社 我が家のトイレには、雑誌や本がドチャッと置いてあります。主に、夫が持ち込んだイラストや雑貨、映画、モノ、バリ関係の本なのですが、私もチラチラ読んでいます。最近チラチラ読んでいるのはこの雑誌で、いろんなイラストレーターの話や描き方などとても興味をそそられます。特に、巻頭の97歳プチ・ファーブル熊田千佳慕さんのお話や絵はとても感動的です。

バリ島極楽チャンプル2「バリごはん」田尾たんぼ ソニー・マガジンズ 気分的に「疲れたなー」ってときに、よくながめています。私は、旅といえばごはん。おいしそうなごはんをながめていると、元気が出るのです。今夏もバリに行く予定。今まではナシゴレン、ミーゴレン三昧だったのですが、今度はナシアヤム、バビグリン、ブブールアヤム、ソトアヤム、ベベッブンギル、バッソ、ミークア等々、いろいろチャレンジしてみたいです。でも・・・、1回の旅で全部食べられるかなあ。まだまだ生きて、まだまだ旅しなくちゃ。行ってみたいところもまだまだあるし!

 


GWの読書日記

2008-05-11 22:41:15 | 本と雑誌

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①春のお楽しみ、ネギジンギスカン!週末限定、ギョウジャニンニク入りです。うまうまです。

②「ひもであそんでよ」(にゃんた)

③「あーん、とれないー。」(夫の旅行鞄に乗って、ひもをとろうとしているみーみー)

④「風呂場の水はやっぱりうまいニャ。」(ぶっちゃんとにゃんたは風呂場の水が大好き。水がないと、「ここに水をたらせ」と鳴きまくります・・・)

⑤「父ちゃんが出張から帰ってきました!やっぱ父ちゃんの膝の上は最高!ちゃんと大好物のイカとっくりも買ってきてくれたよ。」(にゃんた)

「ルポ 貧困大国アメリカ」堤 未果(岩波新書)

最近、川田龍平さんと結婚されたことでも話題になり、ステキなカップル誕生だなと思いましたが、前作「アメリカ弱者革命」、今作共にすばらしいルポで、堤さんはすばらしいジャーナリストだと感じました。

さて、内容ですが、貧困家庭の増加、ハリケーン・カトリーナで浮き彫りになった民営化の問題や難民の問題、医療の問題、貧困から抜け出せず戦争に駆り出される若者たちの問題、戦争ビジネスのシステムに組み込まれてしまっている貧困層の問題等、考えさせられる内容がもりだくさんです。

また、さらに恐ろしいのは、日本がそれを後追いするような政策を特に小泉改革から現在に至るまで続けていること。日本の将来が透けて見えるよう・・・、というより、すでにそうなりつつあるように感じます。

約6人に1人(2005年度)が貧困児童。貧困児童は健康的な食事も、満足な教育も受けられない。上に浮かび上がれない若者は学費や医療保険などを目的に軍に入る選択肢に追い込まれる。でも、結局はそれらを得ることができないどころか、戦争の最前線で命を落としたり、ケガをしたり、PTSDに悩まされ、以前よりもひどい生活となることも多い。若者だけではなく、サブプライムローンや医療費等で破産したり、破産寸前の大人たち、アメリカ以外の国の貧困層も民営化された戦争に取り込まれている。この場合、亡くなっても民間企業(戦争請負会社)の民間人ということで、自己責任となり、戦死者数にも数えられない。

実質民営化され効率よく利益をあげることが目的となってしまった緊急事態管理庁はカトリーナに対して敏速な対応をとれず、多くの被災者が国内難民となってしまった。

会社の保険に入っていても、虫垂炎の一日の入院・手術で破産。マイケル・ムーア監督の「シッコ」をみたときにも感じたけれど、アメリカでは病気にはなれない。。。2008年の連邦予算では、さらに低所得者層向け予算と児童向け医療保険制度が大幅削減されることになっているのだそうだ。そして、患者だけではなく、今の日本同様、医療の現場では救急外科と産科医不足、医療現場の激務、病院経営の困難さ、それに伴う医療事故の増加は特に深刻になっているらしい。

なにごとも「民営化」すればいいというものではない、特に堤さんがおっしゃるように「教育」「いのち」「暮らし」に関わるものは営利を目的とする民営にはするべきではないのではないか。また、「新自由主義」というと聞こえはいいのかもしれないけれど、競争がすべていいわけではないのではないか。この政策で誰が得をするのか、損をするのか。そして、何よりその政策にどんな理念があるのか。メディアの報道はそれが真実なのか。いま一度考えてみる必要があるのではないでしょうか。

日本はこれからどうすすんでいけばいいのか。新自由主義・市場原理主義でいくか、福祉型社会でいくのか。

私自身は、すべていいというわけではないけれど、北欧などの政策に日本のめざすべき国づくりのヒントがあるのではないかと思っています。だれのための政治なのか、どのような国にしたいのか、北欧の国々の政策には理念が感じられます。

また、改憲論議も盛んですが、日本国憲法の理念にも立ち戻ってほしいとも思います。
第25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」
第26条「すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。 すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。」

政治家は理念を持って取り組んでいってほしいし、私も考えていきたいです。

「家日和」奥田英朗(集英社)

家庭に関わる短編が6つ。どこにでもいそうで、親近感のわく登場人物。家や家庭の設定もあるある・・・という感じなんだけれど、視点や語り口をちょっと変えると、こんなにユニークで、温かく感じられるんだなあと思いました。最後の「妻と玄米御飯」はもしかしてご本人の話?奥田作品、また読んでみたいです。