




①春のお楽しみ、ネギジンギスカン!週末限定、ギョウジャニンニク入りです。うまうまです。
②「ひもであそんでよ」(にゃんた)
③「あーん、とれないー。」(夫の旅行鞄に乗って、ひもをとろうとしているみーみー)
④「風呂場の水はやっぱりうまいニャ。」(ぶっちゃんとにゃんたは風呂場の水が大好き。水がないと、「ここに水をたらせ」と鳴きまくります・・・)
⑤「父ちゃんが出張から帰ってきました!やっぱ父ちゃんの膝の上は最高!ちゃんと大好物のイカとっくりも買ってきてくれたよ。」(にゃんた)
「ルポ 貧困大国アメリカ」堤 未果(岩波新書)
最近、川田龍平さんと結婚されたことでも話題になり、ステキなカップル誕生だなと思いましたが、前作「アメリカ弱者革命」、今作共にすばらしいルポで、堤さんはすばらしいジャーナリストだと感じました。
さて、内容ですが、貧困家庭の増加、ハリケーン・カトリーナで浮き彫りになった民営化の問題や難民の問題、医療の問題、貧困から抜け出せず戦争に駆り出される若者たちの問題、戦争ビジネスのシステムに組み込まれてしまっている貧困層の問題等、考えさせられる内容がもりだくさんです。
また、さらに恐ろしいのは、日本がそれを後追いするような政策を特に小泉改革から現在に至るまで続けていること。日本の将来が透けて見えるよう・・・、というより、すでにそうなりつつあるように感じます。
約6人に1人(2005年度)が貧困児童。貧困児童は健康的な食事も、満足な教育も受けられない。上に浮かび上がれない若者は学費や医療保険などを目的に軍に入る選択肢に追い込まれる。でも、結局はそれらを得ることができないどころか、戦争の最前線で命を落としたり、ケガをしたり、PTSDに悩まされ、以前よりもひどい生活となることも多い。若者だけではなく、サブプライムローンや医療費等で破産したり、破産寸前の大人たち、アメリカ以外の国の貧困層も民営化された戦争に取り込まれている。この場合、亡くなっても民間企業(戦争請負会社)の民間人ということで、自己責任となり、戦死者数にも数えられない。
実質民営化され効率よく利益をあげることが目的となってしまった緊急事態管理庁はカトリーナに対して敏速な対応をとれず、多くの被災者が国内難民となってしまった。
会社の保険に入っていても、虫垂炎の一日の入院・手術で破産。マイケル・ムーア監督の「シッコ」をみたときにも感じたけれど、アメリカでは病気にはなれない。。。2008年の連邦予算では、さらに低所得者層向け予算と児童向け医療保険制度が大幅削減されることになっているのだそうだ。そして、患者だけではなく、今の日本同様、医療の現場では救急外科と産科医不足、医療現場の激務、病院経営の困難さ、それに伴う医療事故の増加は特に深刻になっているらしい。
なにごとも「民営化」すればいいというものではない、特に堤さんがおっしゃるように「教育」「いのち」「暮らし」に関わるものは営利を目的とする民営にはするべきではないのではないか。また、「新自由主義」というと聞こえはいいのかもしれないけれど、競争がすべていいわけではないのではないか。この政策で誰が得をするのか、損をするのか。そして、何よりその政策にどんな理念があるのか。メディアの報道はそれが真実なのか。いま一度考えてみる必要があるのではないでしょうか。
日本はこれからどうすすんでいけばいいのか。新自由主義・市場原理主義でいくか、福祉型社会でいくのか。
私自身は、すべていいというわけではないけれど、北欧などの政策に日本のめざすべき国づくりのヒントがあるのではないかと思っています。だれのための政治なのか、どのような国にしたいのか、北欧の国々の政策には理念が感じられます。
また、改憲論議も盛んですが、日本国憲法の理念にも立ち戻ってほしいとも思います。第25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」第26条「すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。 すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。」
政治家は理念を持って取り組んでいってほしいし、私も考えていきたいです。
「家日和」奥田英朗(集英社)
家庭に関わる短編が6つ。どこにでもいそうで、親近感のわく登場人物。家や家庭の設定もあるある・・・という感じなんだけれど、視点や語り口をちょっと変えると、こんなにユニークで、温かく感じられるんだなあと思いました。最後の「妻と玄米御飯」はもしかしてご本人の話?奥田作品、また読んでみたいです。