平和への道

私の兄弟、友のために、さあ私は言おう。「あなたのうちに平和があるように。」(詩篇122:8)

1:22-28(ヨハネの福音書注解)旧約聖書の舞台移動と同期しているイエスの東西南北への移動

2017-10-13 14:44:49 | ヨハネの福音書注解
ヨハネ1:22-28 旧約聖書の舞台移動と同期しているイエスの東西南北への移動

そこで、彼らは言った。「あなたはだれですか。私たちを遣わした人々に返事をしたいのですが、あなたは自分を何だと言われるのですか。」彼は言った。「私は、預言者イザヤが言ったように『主の道をまっすぐにせよ』と荒野で叫んでいる者の声です。」彼らは、パリサイ人の中から遣わされたのであった。彼らはまた尋ねて言った。「キリストでもなく、エリヤでもなく、またあの預言者でもないなら、なぜ、あなたはバプテスマを授けているのですか。」ヨハネは答えて言った。「私は水でバプテスマを授けているが、あなたがたの中に、あなたがたの知らない方が立っておられます。その方は私のあとから来られる方で、私はその方のくつのひもを解く値うちもありません。」この事があったのは、ヨルダンの向こう岸のベタニヤであって、ヨハネはそこでバプテスマを授けていた。(ヨハネ1:22-28)

 ここで一気に28節まで駒を進めることにする。28節の「ヨルダンの向こう岸」が極めて重要な情報を含むのに比して、22~27節はそれほど重要な情報は含んでいないように見えるからだ。22~27節は脇役の「人間イエス」の時代のバプテスマのヨハネに関する情報が中心だ。脇役に注目し過ぎると、主役の「霊的イエス」が見えなくなる。それゆえ、22~27節はスキップして28節の説明に移ることにする。
 28節で「ヨハネ」はヨルダンの向こう岸、すなわち東岸にいた。そして次の29節でイエスは、このヨルダンの東岸にいた「ヨハネ」に近づいて行く。ヨハネの福音書のイエスは東西南北に頻繁に移動している。これはマタイ・マルコ・ルカの福音書のイエスが北方で宣教活動を行い、最後に南方のエルサレムに移動しただけであったのと著しく異なる。
 実は、ヨハネの福音書のイエスの東西南北への移動は下図のように、旧約聖書の舞台の移動に同期している。



 これはヨハネの福音書を理解する上で最も重要な情報であると言っても、過言ではないだろう。
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