goo blog サービス終了のお知らせ 

徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

女優の魅力とは・・・

2013-06-13 20:28:37 | 映画
 一昨日の夜、BSプレミアムで映画「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」を放送した。これは1973年に公開されたシリーズ第11作だ。この作品の見どころは何と言ってもシリーズに登場する多くのマドンナの中でも「これぞマドンナ!」といわれる浅丘ルリ子扮するリリーさんが初めて登場する作品だということ。北海道網走での寅さんとの出逢いは、その後のシリーズの流れを決定づけた。実は山田洋次監督の最初の構想では、浅丘さんの役どころは牧場主のおかみさんで、この作品の7年後に作ることになる高倉健主演「遙かなる山の呼び声」のような出逢いを考えていたらしい。しかし、とても牧場主のおかみさんには見えないという浅丘さん本人の進言でドサまわりの歌手リリーというキャラクターが作られたらしい。結局、浅丘さんはこの作品を含め、シリーズ中4本に出演することになる。
 このリリーを演じる浅丘さんを見ていて今さらながらその圧倒的な魅力にひきつけられた。明らかに特別な存在感を漂わせているのだ。僕はあまりこんな言い方は好きではないのだが、「独特のオーラ」を発しているとでも言ったらいいだろうか。最近の女優さんには美人も多いし、可愛い人もたくさんいる。しかし、この映画の浅丘さんのような存在感を感じさせる人はほとんど見当らない。おそらくテレビなどメディアへの露出も多くなり、僕の女優観が変わったこともあるだろうし、昔のように「そんじょそこらにはいない」ような人しか女優になれない時代ではなくなったのかもしれない。