
「祇王寺祇女桜」という桜の種類があることを知ったのは、10数年前、あるブログ記事で見つけた京都市右京区嵯峨の祇王寺の写真が、立田山麓にあった父の生家のイメージとそっくりだったことがきっかけだった。「祇王寺祇女桜」は祇王寺に植栽されていた桜で「平家物語」に登場する白拍子、祇王・祇女の姉妹がその名の由来である。
祇王の物語のあらすじは「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」をご覧ください。
白拍子とは「今様」という当時の流行歌謡を歌い、舞を舞う男装の遊女のことで、「平家物語」には
「白拍子の始りける事は、昔 鳥羽院の御宇に 島の千歳、和歌の前、彼等二人が舞出したりける也。」
と、その起源について書かれています。
下の舞踊「島の千歳」はこの起源をもとに、当時の「今様」を現代の長唄にアレンジしたものです。
