
全国各地で盆踊り真っ盛りの時期だが、盆踊り唄の歴史を調べて行くと面白いことが分かって来る。
▼山鹿盆踊り
山鹿灯籠踊りで踊られる曲は「よへほ節」がメインだが、他にも「山鹿盆踊り」と「米原長者口説き唄」も踊られる。昭和30年代の初め、灯籠まつりと盆踊りが一体化して現在のような山鹿灯籠踊りが完成した。それ以前から盆踊りで使われていたのがこの「山鹿盆踊り」である。
▼潮来音頭/潮来甚句
いわゆる「潮来節(曲)」と呼ばれるのが、この「潮来音頭/潮来甚句」。潮来甚句は「牛深ハイヤ節」を源流とする「塩釜甚句」が伝わって潮来節化したといわれる。潮来節は舟運により江戸に伝わって「よしこの節」となり、さらに「よしこの節」が徳島に伝わり、今日三大盆踊りの一つに数えられる「阿波踊り」の唄となった。
▼いやさか音頭
別名「子たたき音頭」ともいう「いやさか音頭」は、北海道のニシン漁の作業唄として知られているが、もともと秋田から鰊場へ働きに来た労働者によって伝えられたもので、秋田地方の地搗唄を盆踊り唄として唄っていたものだという。歌の中に「イヤサカサッサ」という囃子言葉があるのでその名がつけられたもの。