わが家の裏の法面に繁茂するテイカカズラの花が甘い芳香を漂よわせている。
「定家葛(テイカカズラ)」の名は、式子(しょくし)内親王(1149-1201)を愛した藤原定家(ふじわらのていか)が、死後も彼女を忘れられず、ついにテイカカズラに生まれ変わって彼女の墓にからみついたという伝説に基づく能「定家」から付けられたという。式子内親王は、後白河天皇の第三皇女で、「新古今和歌集」の代表的な女性歌人として知られる。
昨年、学習院大文学部を卒業された天皇、皇后両陛下の長女愛子様は、卒業論文に「式子内親王」を取り上げられたというニュースを思い出した。
「新古今和歌集」の式子内親王の歌を読んでいたら、夏の歌の中に次の歌があった。
かへりこぬ昔を今と思ひ寝の夢の枕ににほふ橘
【通釈】再び戻って来ない昔を、今のことのように思いながら寝入ると、うつらうつら夢見る枕もとに
匂ってくる、橘の花の香よ。(橘の花の香りは昔を思い出させるものとされていた)
後期高齢者となった身にはとても胸に響く歌である。つい大好きなシャルル・アズナヴールの「帰り来ぬ青春」を思い出してしまった。

新坂の山側法面に繁茂するテイカカズラ
◇シャルル・アズナヴールの「帰り来ぬ青春」
「定家葛(テイカカズラ)」の名は、式子(しょくし)内親王(1149-1201)を愛した藤原定家(ふじわらのていか)が、死後も彼女を忘れられず、ついにテイカカズラに生まれ変わって彼女の墓にからみついたという伝説に基づく能「定家」から付けられたという。式子内親王は、後白河天皇の第三皇女で、「新古今和歌集」の代表的な女性歌人として知られる。
昨年、学習院大文学部を卒業された天皇、皇后両陛下の長女愛子様は、卒業論文に「式子内親王」を取り上げられたというニュースを思い出した。
「新古今和歌集」の式子内親王の歌を読んでいたら、夏の歌の中に次の歌があった。
かへりこぬ昔を今と思ひ寝の夢の枕ににほふ橘
【通釈】再び戻って来ない昔を、今のことのように思いながら寝入ると、うつらうつら夢見る枕もとに
匂ってくる、橘の花の香よ。(橘の花の香りは昔を思い出させるものとされていた)
後期高齢者となった身にはとても胸に響く歌である。つい大好きなシャルル・アズナヴールの「帰り来ぬ青春」を思い出してしまった。

新坂の山側法面に繁茂するテイカカズラ
◇シャルル・アズナヴールの「帰り来ぬ青春」
私はいまだに模様眺めしていますが、gooブログの終わりが一日一日と迫っているようで何だか落ち着きません。
gooでの20年間の意味を考えている今日この頃です(*_*)