
今日ふとした拍子に、パソコンと付き合い始めてちょうど30年になることに気がついた。悪戦苦闘の30年だったが、特に初期の1、2年は思い出すだにおぞましい。1980年から会社の中で“OA化”なるものが本格的に始まり、部署内で若手だった僕は先頭を切ってパソコンの習得をせざるを得ないハメに陥った。社内講習みたいなものはあったが、教わることと言えば、BASIC言語によるプログラミング。当時のパソコンは自らプログラムを作るしか使う方法はなかったのだ。およそコンピュータなどとは縁遠い人生を送っていた僕は、当時の多くの人がそうであったように挫折するのは目に見えていた。しかし、そこで踏みとどまり、今日のIT社会にもなんとかキャッチアップできているのは、ある人との出逢いがあったからだ。その人は会社の大先輩であり、かつての上司でもあった白根さんという方だった。当時既に50代の半ばを過ぎておられたが、独学でプログラミングを修得され、会社の生協のシステムを自ら開発しておられた。その努力ぶりを見る度に、まだ若い自分に同じことができないわけはないと発奮させられた。そのお蔭で、なんとかBASICやCOBOLなどの言語を使って簡単なソフトを作れるようになった。その後、まさにあっという間にパソコンのハードとソフトは飛躍的な向上を遂げ、僕らが苦労して開発していたソフトは、表計算ソフトを使えば、ものの10分くらいでできてしまう。ありがたいことなのだろうが、夜を徹して知恵を絞っていたあの頃が妙になつかしい。
ちなみにこの白根さん、旧華族で、元宝塚のトップスターだった日向薫さんのお父さんである。
しかし パソコンも お値打ちになってきましたね。まだまだ 高級品からお値打ち品に われれていくのかナァ。今は タイピングも 携帯電話で できるようですね。コピー 切り取り 貼り付け も 利用できるかナァ。今 ネットブームかなぁ?仕事で パソコン覚えた人は どう感じるかナァ