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長唄「勧進帳」の詞章を調べようとネット検索していたら、「
邦楽村blog!」というサイトに入り込んだ。邦楽愛好家のコミュニティ.ポータルという趣旨のサイトのようだ。「勧進帳」のページに見慣れた動画が埋め込まれていた。ちょっとドキッとした。2016年1月の熊本県邦楽協会演奏会で演奏された長唄「勧進帳」のうち、終盤のいわゆる「滝流し」部分を僕がアップした映像だった。こうしてご紹介いただくのはありがたい。解説文を読み進めて行くと、最後に「タモリの勧進帳」の話が付け加えられていた。歌舞伎「勧進帳」の有名な場面、弁慶が関守の富樫の前で、何も書いていない巻物を勧進帳と見せかけて読み上げる場面。富樫の追及を、豪胆さと機知で乗り切る名場面である。
「タモリの勧進帳」というのは、10年前、タモリを世に出した大恩人である漫画家の赤塚不二夫の葬儀で弔辞に立ったタモリが、手に持った白紙を見ながら、8分間にわたる弔辞を堂々と述べた出来事のことだ。後日、ワイドショーなどで取り上げられ大きな話題となった。あってほしくないが、もしそんな場面に立たざるを得ない場合は、僕もかくありたいものだ。
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歌舞伎「勧進帳」の弁慶(市川海老蔵)
第51回 熊本県邦楽協会 演奏会 長唄「勧進帳」(花と誠の会・蓑里会・うらら会)
▼タモリはこんな弔辞を原稿なしで話した(日刊スポーツ記事より)