陶芸家・細川護光さん(細川護熙元総理の長男)の陶展を細川家立田別邸(泰勝寺跡)でやっているというので、母と家内を連れて見に行った。目的は作陶そのものよりも普段は入ることができない細川邸を見ること。今から100年ほど前、幼い頃の父が、長岡家(細川刑部家)のお坊ちゃまの遊び相手として毎日通った想い出のお屋敷。幼い父の目にはどう映っていたのだろう。そんな思いで屋敷内を見て回った。
明治初期の廃仏毀釈によって泰勝寺は既に廃寺となっていたが、名残りの山門を父は毎日くぐっていたのだろう。石段を登るのも小さな子供には大変だったかもしれない。
山門をくぐると右手にお庭や神殿に通じる中門がある。
祀りは神事によりとり行われていたと父の備忘録に記されている神殿。神仏習合の痕跡でもある。
このお屋敷の一室で行なわれる謡いのお稽古に、父も侍らされていたという。
お抹茶。お座敷から庭を眺めながら味わう抹茶はまた格別。
オリジナル和菓子「立田の春」。父も毎日、午前・午後の二度出されるお菓子が楽しみだったと記している。当時の名店、福栄堂や米屋のお菓子が出されていたらしい。
新緑の若葉が目に優しいお庭の風景
子供たちの遊び場の一つだったであろう竹林。







