徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

今週のカバー写真 ~棚田を潤す清流~

2018-09-23 17:48:44 | 熊本
 朝5時半に家を出て、「番所の棚田」へ車を飛ばした。この時期は見物の人出が多いのでそれを避けるためと、冷涼な朝の空気の中で棚田を見たかった。1時間足らずで現地に到着した時はまだ薄暗かったが、既に5、6人の人がカメラを構えていた。棚田の主役は黄金色の稲穂と真紅の彼岸花だが、山稜から流れ出た清流や先人たちが苦労して積み上げた石積棚田がなければそれは実現できない。それらにもっと注目すべきだと思う。
 初めて「番所の棚田」を見てからちょうど10年。風景も少しづつ変化してきた。美観が損なわれつつあるのは確かだ。それはまず、稲穂が少なくなった。休耕田が増えつつあるのだ。特に高地の棚田は生産性も悪いし、農家の高齢化や後継者の問題も背後にはあるのかもしれない。「番所の棚田」が消滅する日が来ないことを願うばかりだ。



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