徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

栗の花 ~ 寺田寅彦「花物語」より ~

2012-06-22 17:14:28 | 文芸
 戦前の物理学者であり、随筆家、俳人としても才能を発揮した寺田寅彦の随筆集の中に「花物語」という作品がある。その中に「栗の花」という一節があるが、これは寺田が熊本の第五高等学校在学中に下宿した立田山の麓の吉住の家の想い出話である。この家は僕の父の生家にも近く、書かれた情景がリアルに思い浮かぶ。寺田の作品には師と仰いだ夏目漱石の熊本時代を書いたものも多くとても興味深い。
(注)黒髪山とは立田山の旧名



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