徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

花魁道中と「新興熊本大博覧会」

2014-04-26 21:40:25 | 歴史





 桜の馬場城彩苑を中心に行われている「坪井川大園遊会」を見に行った。呼び物の花魁道中におけるMCのアナウンスによれば、昭和10年(1935)の「新興熊本大博覧会」の時に、二本木遊郭で実際に花魁道中が行われた記録が残っているという。まもなく戦時体制に入ろうかという時期なので、これが熊本最後の花魁道中だったのかもしれない。
 「新興熊本大博覧会」というのは、昭和10年3月25日から5月13日までの50日間、水前寺公園北郊で開かれた熊本市主催の博覧会で「国産の振興とと文化の発展観光と進展に資し併せて新興熊本を紹介する」という目的のもと、市は36万5千円の予算で5万坪の会場に8000坪の建物を造り、出品点数約26万点、出品者は国内をはじめ満州、南洋にまで及んだ。遊覧飛行などが人気を集め入場者は約106万人(市人口の5倍)、入場料16万円に達したという。当時、九州の中心都市で軍都でもあった熊本の勢いを示すビッグイベントだったのである。



 当時、盛んに歌われていたという下記の「熊本市歌」は、戦後もしばらくはよく聞いたものだ。

熊本市歌(昭和5年3月制定) ※クリックすると再生します。


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