徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

小泉八雲熊本旧居

2024-06-28 19:06:04 | PC
 来年秋から放送のNHK朝ドラがラフカディオ・ハーンと妻セツをモデルにした「ばけばけ」に決まったということで、今日のNHK熊本のローカル情報番組「クマロク!」では、熊本市中央区安政町の「小泉八雲熊本旧居」からの中継が放送された。旧居内の調度品やハーン夫妻の暮らしぶりなどがリポートされたが、朝ドラ「ばけばけ」のプロデューサーもロケハン(?)で来熊して番組内で紹介されていたので、熊本ロケが行われるのは間違いないようだ。
 この家に僕は4、5回訪問していると思うが、今日の放送内容は、最後に訪問した昨年3月に館長からご説明いただいた内容とほぼ同じだった。その中から主なものを下記してみた。


 この旧居はもともと現在の鶴屋百貨店敷地にあり、昭和35年に解体の予定だったが、有志による保存運動のおかげで、一部を現在位置の安政町に移築保存したものである。しかし、ハーンはこの家には1年しか住まず、西外坪井堀端の家(現存しない)に引っ越した。


 ハーンがこの家を借りた際、家主の赤星氏に依頼して作ってもらった神棚。彼は毎朝拍手を打ってこれを拝んだ。熊本で執筆した最初の文章は「家庭の祭壇」(The Household Shrine)で、「知られぬ日本の面影(下)」の中にその章がある。
 ハーンは毎朝、神棚を拝んだ後、生卵を5個と大きなコップ一杯の牛乳を飲み、妻セツとお出かけのキスを交わして五高へ向かったという。 


 書斎の机は天板が異常に高い。子供の頃の事故で左眼を失明していたハーンは読み書きする時、右眼で机に近接しやすくするためである。

 昨年「小泉八雲熊本旧居」を訪問したのは、ハーンがニューオリンズにいた頃、地域の民謡や習俗の採集を行なったことについて調べていたので、館長に参考になる文献を教えていただくためだった。いくつかの文献を提示いただきとても参考になった。

 ニューオリンズ時代にハーンが愛したクレオールの民俗音楽をモチーフとして1927年にデューク・エリントンが作曲した「クレオールの恋歌」