徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

日本人にとって伝統芸能とは?

2019-09-22 22:38:21 | 音楽芸能
 城彩苑わくわく座での舞踊団花童公演を見ながら、ふと前夜のラグビーワールドカップ開会式におけるアトラクションのことを思い出した。歌舞伎の市川右団次、右近親子による連獅子を始め、いくつかの日本の伝統芸能が披露された。おそらく来年の東京オリンピックでも日本の伝統芸能が披露されるだろう。しかし、日本人の何割ぐらいが日本の伝統芸能にふだんから関心や興味を持っているだろうか。
 この日の城彩苑にはご婦人の団体が来場していた。幕が開くと、最初の演目は花童ゆりあが一人で踊る「夕月船頭」。いきなりの本格的な歌舞伎舞踊である。女児の可愛らしい舞踊でも予想していたのか、ご婦人たちの表情には明らかにとまどいが見られた。「つかみ」は古典などをやるのがいつものことなのだが。ご婦人たちの反応に可笑しさも感じながら、これも伝統芸能と日本人一般の意識の距離感なのかなと思った。

▼常磐津「夕月船頭」

〽篠を束ねて突くような雨に、濡れて通うが憎かろか  あたる あたる あたる あたる あたりやす

▼「水辺立秋」

〽花嫁御寮が行くぞいね 遠い山鹿へ行くぞいね