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徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

今年の忘れられないブログ記事から(1)

2018-12-23 21:32:10 | 友人・知人
 今年の一番ショックだったこと。それは上村新様(元三さんのお父様、文乃さんのお祖父様)の訃報に接したことだ。1月8日、成人式を迎える上村文乃さんをお祝いするためお伺いした時に初めてお聞きしたので余計ショックだった。大晦日の晩、ご家族そろって食事をとられた後、静かに息を引きとられたという。なんという大往生だろうか。
 ご生前、僕はお名前を呼んだことがない。文乃さんのお祖父さんだから、いつも「おじいちゃん」と呼んでいた。新さんと初めてお会いしたのはたしか8年前の夏、古桶屋町の普賢寺で行われた城華まつりの時だった。そして翌年の熊本城本丸御殿で行われる「春の宴」からは、毎回のように隣同士に座ってお孫さんの文乃さんがいる「ザ・わらべ」の舞台を観たものだ。そして、ご自身の生い立ちのこと、ご家族のこと、ご趣味のことなどいろんな話を聞かせていただいた。芸事にも造詣が深く、いかにも趣味人といった粋な風情が魅力的だった。こんなお爺さんになりたいと思ったものだ。昨年、城彩苑でお会いした時、またいつか本丸御殿でご一緒しましょうねとお話ししたのが最後の会話となってしまった。享年90歳。合掌。

※2011年11月25日、本丸御殿の「秋夜の宴」。撮影している僕の右隣りに座る新さんが時々写っている