昨年とはうってかわって、夜来の断続的な雨の中、段山御旅所まで出かけて奉納能を見る。番組途中からの観能となったが、テントが張られた客席は既に満席状態。空席を一つ見つけて座る。後半の4番組を観る。
初見の「玉葛(たまかずら)」では、後シテの玉葛の霊が、乱れた鬘をさわるシーンはちょっとゾクッとする。狩野了一は相変わらず、しなやかで品格を感じさせる。また同じく初見の「猩々」だが、舞踊では散々見ているので、「老いせぬや。老いせぬや。薬の名をも菊の水。」など詞章を覚えている部分が多く、とても見易かった。
初見の「玉葛(たまかずら)」では、後シテの玉葛の霊が、乱れた鬘をさわるシーンはちょっとゾクッとする。狩野了一は相変わらず、しなやかで品格を感じさせる。また同じく初見の「猩々」だが、舞踊では散々見ているので、「老いせぬや。老いせぬや。薬の名をも菊の水。」など詞章を覚えている部分が多く、とても見易かった。