徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

熊本県勢が激突した55年前の春の選抜!

2013-03-26 19:10:26 | スポーツ一般
 普段はあまり高校野球は見ないのだが、やはり母黌が出るとなるとそういうわけにもいかない。なんとか初戦をクリアしてくれたので正直ホッとしているところだ。55年ぶりの春の選抜大会出場ということがメディアでもさかんに取り上げられているが、当時の野球少年としてはどうしても忘れられないことがある。それはその大会には熊本工業も出場していて、なんと準決勝で熊本県勢がぶつかってしまったことだ。済々黌のエース城戸投手と熊工の対戦はそれまで6回あり、対戦成績は熊工の4勝2敗。しかも新チームになってからは熊工が2連勝していた。実は僕はその頃、水前寺球場で行われた高校野球の試合はほとんど見ていたので熊工が勝つだろうと思っていた。ところがスーパースター王貞治を擁する早稲田実業を激闘の末破った済々黌は完全に勢いに乗ってしまった。この熊本県勢同士の準決勝は済々黌が投打に上回り、決勝へと駒を進めたのである。僕は今でも、この歴史に残る熊本県勢同士の準決勝がこの大会の事実上の決勝戦だったのではないかと思っている。
 話は変わるが、最近の選手はインタビューを受けるとだいたい「次も絶対勝ちます!」という。あの根拠のない自信は何なんだろう。55年前は毎試合後の城戸投手のインタビューを見るのが楽しみだった。城戸投手は毎試合後、あっけらかんと「次は負けま~す!」と言っていたのをなつかしく想い出す。