徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

「龍馬伝」と岩崎弥太郎像

2010-04-22 20:41:47 | テレビ
 「龍馬伝」を見ていて、一つとても気になることがある。それは、狂言回し役の岩崎弥太郎の人物像だ。あのキャラクターは、香川照之という俳優を念頭において作られたキャラクターだと思われるが、視聴者の中には、フィクションだからと笑ってすまされない人もいると思う。例えば三菱の関係者はどう見ているのだろうか。僕の親父も戦時中は三菱重工の軍需工場で青年学校の教員をしていたから、もし生きていれば、必ず何かひと言あるはずだ。そんなことを考えていたら、今日、RKK(熊本放送)で「ルビコンの決断(テレビ東京制作)」という番組を放送していて、その岩崎弥太郎を取り上げていた。その中で、コメンテーターとして出演していた、今人気の池上彰さんが、龍馬と岩崎弥太郎は、慶応3年(1867)、長崎で後藤象二郎によって引き合わされるまで、出逢っていたという記録は残っていないと言っていた。つまり、龍馬と弥太郎が幼なじみだったという「龍馬伝」の設定は作り話だということを暗に言っていたのだろう。また、この「ルビコンの決断」で紹介された弥太郎の人物像は、「龍馬伝」のそれとは似ても似つかぬものだった。「龍馬伝」はあくまでもフィクションにすぎないから、目くじら立てるほどのことはないが、岩崎弥太郎ゆかりの人々のお気持はお察し申し上げておきたい。