「坂の上の雲」の第一部が終った。「第二部は来年の12月に放送します」という字幕が出て、「なんだかなぁ・・・」と思いながら、そう言えば、「武士の一分」を放送してるはずだな、とチャンネルを変えた。テレ朝さんも意地の悪いことをする。見始めてわずか数分で、「この圧倒的な面白さの違いは何なんだろう?」と思わざるを得なかった。しかも「武士の一分」は一度見ているのにだ。映画とテレビの違い?いや、そうじゃない!「武士の一分」は山田洋次監督の作品の中でも、最もテレビドラマ的な作品と言っていい。つまり、映画的なロケーションだとか、画面のスケール感などをほとんど使っていない。むしろ、「坂の上の雲」の方が映画的な作り方をしている。題材的にも「坂の上の雲」の方がドラマチックな・・・はずであるにもかかわらずだ。やはり、映画にしろ、テレビドラマにしろ、脚本や演出の仕方で、面白さはこうも違うのかということを実感せざるを得なかった。


