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徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

ラプソディ・イン・ブルー ~ 久留米そろばん踊り

2025-06-19 21:06:31 | 音楽芸能
 今年も玉名でのブリヂストン吹奏楽団久留米のコンサートに行けなかったなと思いながら、彼らのYouTubeチャンネルにアクセスすると、最新動画としてガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」がアップされていた。
 久留米出身のジャズピアニスト田中菜緒子 がフィーチャーされていたのでさっそく聴いてみた。

 素晴らしい演奏だった。田中菜緒子というジャズピアニストの演奏を聴くのは初めてだったので、他の曲も聴いてみたいと思い、彼女の演奏曲をYouTubeで検索してみた。すると久留米ではお馴染みの「そろばん踊り」が目についたので聴いてみた。ジャズトランペッターの岡崎好朗との共演だったが「Work Song」的なアレンジでなかなか面白かった。


 ちなみに、久留米特産品の久留米絣は農家の副業として生産された。久留米絣の織りの機音を模したそろばんで表現する踊りがユニーク。正式には「久留米機織唄」あるいは「久留米そろばん踊り」と呼ばれる民謡である。作業唄としてよりも花街や料亭などの宴席で芸者たちによるお座敷唄として唄い継がれてきた。毎夏、久留米の夏祭りで総踊りが行われる。


熊本賛歌

2025-06-18 22:09:08 | 音楽芸能
 先月、城彩苑わくわく座で行われた「伝統芸能鑑賞会」のフィナーレで演奏された曲です。
 舞踊団花童主宰の中村花誠先生六十周年記念公演が4月6日に熊本市民会館で行われましたが、郷土史家の毛利秀士先生が、花誠先生の六十周年を祝い、合せて熊本地震復興十年を記念して作詞されました。記念公演でもフィナーレで演奏されましたが、ふるさと熊本への思いと地域文化の継承に尽力されている花誠先生への敬意が込められています。

2025.5.24 城彩苑わくわく座 伝統芸能鑑賞会
立方:藤間誠申・はつ喜月寿々・花童ももか
地方:本條秀美社中・中村花誠・中村弌誠


ブライアン・ウィルソン ~ザ・ビーチ・ボーイズ~

2025-06-14 11:23:32 | 音楽芸能
 ブライアン・ウィルソンさんが亡くなったそうだ。ウィルソンさんといえば、僕が学生だった60年代のミュージック・シーンを代表する「ザ・ビーチ・ボーイズ」のリーダーとして活躍したレジェンドである。今でも「ザ・ビーチ・ボーイズ」サウンドが聞こえると学生時代の様々な場面が鮮明によみがえる。一緒に活動していた弟さんお二人も先に亡くなっているので、これで僕の青春時代の思い出がまた一つ遠くへ去ってしまったような寂しさを覚える。
 心からの感謝と哀悼の意を捧げたい。
 今日は多くの大好きな曲の中から「カリフォルニア・ガールズ」と「サーファー・ガール」を選んでウィルソンさんを偲んだ。



第30回くまもと全国邦楽コンクール(結果)

2025-06-08 22:45:59 | 音楽芸能
 このコンクールを見る度に感心するのは、本選出場者の演奏技術の高さである。これは14年前、このコンクールを初めて見た時から変わらない。まず出場された皆さん全員に敬意を表したい。
 毎回、最優秀賞に誰が選ばれるのか予想するのだが、今回は予想が難しかった。最優秀賞に選ばれた長谷由香さん(写真)の演奏「甦る五つの歌」も印象には残っているが、飛びぬけているという感じは正直しなかった。審査員の先生方はきっと彼女のポテンシャルを見抜かれたのだろう。個人的には琵琶楽や三味線などで本選に進む演奏者がもっと増えてほしい。


杖立甚句(つえたてじんく)

2025-06-07 21:27:31 | 音楽芸能
 先日、端唄三味線の﨑秀五郎さんのYouTubeチャンネルで、端唄や民謡を楽しんでいたところ、そんな中に「杖立甚句」という唄があることに気が付いた。一瞬「熊本の杖立のこと?」と思って唄を聞いてみると、歌詞の中に「阿蘇の山」が出てくるので熊本民謡であることは間違いないらしいことがわかった。初耳の唄だったのでちょっと調べてみようとネット検索してみたが情報らしいものは何も見出せない。そこで、Facebookを通じて秀五郎さんに歌詞を教えていただきたいとメッセージを送った。同時に杖立温泉観光協会のサイトにも同じ趣旨のメールを送った。いずれもすぐに反応があり、秀五郎さんからはFacebookを通じて歌詞カードを送っていただいた。一方、杖立温泉観光協会からは歌詞は見つからないが、古いカセットテープが残っているのでそれを送りましょうかというメールが返って来た。秀五郎さんに送っていただいた歌詞カードを読むと、説明書に「杖立温泉で唄われているお座敷唄で、昭和時代の温泉ブームに乗って作られた新民謡である」というようなことが書かれていた。また、一般にはあまり知られていないが、現地では盛んに唄われているとも書かれていた。無作法な依頼に応えていただいた皆様のご親切がありがたかった。

 杖立温泉の開湯伝説によると、応神天皇(4世紀後半〜5世紀初)の産湯として使われたとされることから1600年を超える歴史がある。「杖立」という名の由来は
「古湯に入りて 病なおれば すがりてし 杖立ておいて 帰る諸人」という 弘法大師の歌からついたという説がある。杖をついて湯治をしに来た人が帰る時は杖を置いて行ったというわけだ。
 古代日本では崖のことを「ハケ」「ハキ」「ホキ」「ホケ」「ツエ」「クエ」等々、地方によっていろんな言葉で言い表してきた。熊本の八景水谷(ハケノミヤ)や東京は国分寺崖線の「ハケ」、四国徳島の名勝、大歩危・小歩危(オオボケ・コボケ)峡や、大分県の中津江(ナカツエ)村などにも見られるように、山あいの谷間を流れる杖立川は崖が迫った地形にあり、川に沿って開かれた杖立温泉の名も、古代の日本語「ツエ」がその由来なのかもしれない。


杖立温泉


杖立温泉名物「鯉のぼり祭り」


大和楽 ひともじ舞踊

2025-06-05 18:47:15 | 音楽芸能
 「大和楽」と聞くと古式ゆかしい伝統芸能のように聞こえるが、実は大倉財閥の二代目大倉喜七郎によって昭和8年に生まれた新しい「三味線音楽」の楽派である。喜七郎はつとにその名を知られた趣味人で、自ら楽器を開発したり、作詞作曲も手がけたという。
 「大和楽」はどういう特徴を持つかというと、「三味線音楽」の中でも「語り物」にも「唄い物」にも分けられないことや伝統的な邦楽に西洋音楽的な音色をまとわせて、人々により親しまれる楽曲を創りだそうというコンセプトであること。洋楽の発声法やハーモニー、輪唱、ハミングなどの演奏法も採り入れ、女性主体の楽派であることなども特徴のようだ。
 舞踊団花童の演目の中に「大和楽」が数多く含まれていたことから親しむようになった。
 今日は「大和楽」の中でも「ひともじ舞踊」と呼ばれる題名が漢字ひともじである曲のうち3曲視聴した。

2025.5.24 城彩苑わくわく座 伝統芸能鑑賞会 舞踊:藤間誠申

2013.10.5 熊本城本丸御殿 ~秋夜の宴 ~ 舞踊:中村くるみ・後藤未和

2013.1.2 熊本城本丸御殿 冬のくまもとお城まつり 舞踊:こわらべ(めぐみ・れいな・ゆうあ・かな)

~長谷検校記念~ 第30回くまもと全国邦楽コンクール

2025-06-03 21:50:46 | 音楽芸能
 第30回くまもと全国邦楽コンクールが今度の日曜日(6月8日)に行われます。今年の本選出場者は下表のとおりです。
 このコンクールを見始めたのは2011年の第17回で、以来毎回見ていますが、コロナで中止や無観客開催の年もあったので今年で12回目の鑑賞になります。初めて見た時の最優秀賞受賞者、筝曲の佐藤亜美さんの演奏に感動し、毎回見続けることになりました。
 今回の出場者の中には過去のコンクールで何度か拝見した方もおられ、最優秀賞を受賞してもおかしくなかった方も何名か含まれています。皆さんが実力を存分に発揮されることを願っています。

 これまでの最優秀賞受賞者はもちろんのこと、強く印象に残る演奏者が何名かおられますが、その中から第20回(2014年)のコンクールで最優秀賞を受賞され、今注目の筝奏者・今野玲央さんの演奏を視聴してみました。曲は「サウンド・オブ・ミュージック」のナンバーから「マイ・フェイバリット・シングス」です。

MLB選手の入場曲

2025-05-27 19:55:28 | 音楽芸能
 先日、MLBのドジャース vs メッツの放送を見ていたら、メッツの本拠地シティ・フィールド球場内に「Ain't No Mountain High Enough」の曲が響き渡り、観客が一斉に歌い出した。メッツの中心選手フランシスコ・リンドーアが打席に向かうところだったようだ。
 学生時代、僕が大好きだった曲で、マーヴィン・ゲイとタミー・テレルのデュエットがFEN(Far East Network)放送で聞こえてくるとゴキゲンになったものだ。この曲のリリースからしばらく経った頃、病を得たタミーは3年後あっけなくこの世を去る。マーヴィン・ゲイも84年に他界し今はない。当時の若者にとって永遠の恋人となったタミー・テレルのステージネーム「テレル」は世界ヘビー級チャンピオンになったこともあるボクサーのアーニー・テレルからもらったものだという。
 話をリンドーア選手に戻すと、彼の普段の入場曲はテンプテーションズの「マイ・ガール」だそうだ。この2曲を使い分けているようだが、この「マイ・ガール」も僕の学生時代にリリースされた曲で同じくらい大好きだった曲。学生時代の懐かしい想い出だ。

     Ain't No Mountain High Enough(マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル)

     My Girl(ザ・テンプテーションズ)

隅田の流れ(すだのながれ)

2025-05-26 15:14:37 | 音楽芸能
 先週土曜日に城彩苑わくわく座で行われた「伝統芸能鑑賞会」の中から「俚奏楽 隅田の流れ(すだのながれ)」をご紹介します。
 隅田(すだ)というのは東京を流れる隅田川のことです。「すだ」とは隅田(すみだ)の旧名の一つです。
 この「隅田の流れ」の原曲は「六段くずし」。江戸前期の音楽家・八橋検校(やつはしけんぎょう)が作曲した筝曲の古典として知られる「六段の調」を江戸好みの端唄にアレンジしたのが「六段くずし」です。

立方:はつ喜月寿々
地方:本條秀美社中・中村花誠・中村弌誠
   
   はつ喜月寿々さんの先輩二人による「六段くずし」をご覧ください。

今日のOldies

2025-05-14 23:13:08 | 音楽芸能
 たまに若い頃流行った歌を無性に聴きたくなる。今日聴きたくなったのは下の2曲。いずれも僕が中高生の頃に流行った歌だ。
 1曲目はジミー・ジョーンズというアメリカの歌手が歌った「Good Timin'」(邦題「グッド・タイミング」)。最近、何かのCMに使われていて思い出した。当時は欧米のヒットポップスを日本の歌手が盛んにカバーしていた日本のポップス草創期。この歌も坂本九がカバーしてヒットした。シンプルながら耳にここちよい曲だ。

 2曲目はイタリア系フランス人のカテリーナ・ヴァレンテが歌った「Tout L'amour」(邦題「情熱の花 」)。ベートーヴェンの「エリーゼのために」をポップス化した曲として有名だが、日本ではザ・ピーナッツのカバーがヒットした。さらに20年後、日本のポップスバンド、ザ・ヴィーナスが「キッスは目にして」としてリメイク。これもヒットした。




「本丸御殿 春の宴」の夜

2025-05-12 23:03:12 | 音楽芸能
 今から13年前の今日、2012年5月12日の夜に熊本城本丸御殿で行われた「春の宴」のことをよく思い出す。2010年から始まった本丸御殿の芸能イベントは毎春秋開催される「春の宴」と「秋夜の宴」が多くの観客を集めていた。この夜も本丸御殿大広間をぎっしり埋めた観客の前で、少女舞踊団「ザ・わらべ&こわらべ」による舞台が繰り広げられた。この夜は「春の宴 阿蘇をどり」と題して、ぶっ通し1時間半、長唄、端唄、民謡など10数曲が披露された。その中で3曲選んで録画した映像をその夜のうちにアップした。それが下の3曲である。

▼藤音頭
 歌舞伎舞踊の代表的な演目の一つである「長唄 藤娘」は、2008年の熊本城本丸御殿落成記念イベントの一つとして熊本城二の丸公園で行われた「坂東玉三郎特別舞踊公演」でも演じられた。ザ・わらべの中村くるみさんが踊った「藤音頭」は、その「藤娘」の挿入曲の一つとして知られている。

▼桃太郎
 このようなコミカルな端唄は、ザ・わらべが最も得意としたジャンル。「あやの&かえ」のコンビが踊る端唄は他にもあり、幼い頃から可愛らしい踊りで楽しませてくれたものだが、中学生となったこの頃になると、ほのかなお色気も感じさせたものだ。
立方:少女舞踊団ザ・わらべ 地方:藤本喜代則社中/中村花誠と花と誠の会

▼阿蘇の恋歌
 この夜は「阿蘇をどり」ということで、今では阿蘇を象徴する歌となった「阿蘇の恋歌」を、南阿蘇村出身のこわらべ「あかね&ゆりあ」が踊った。この歌が生れたのは戦後間もない頃。昭和23年に阿蘇を旅した福井県の作詞家・松本芳朗さんが詩を作り、後にレコード化のため、青森県出身の作曲家・陸奥明さんが曲をつけた。
立方:少女舞踊団こわらべ 地方:藤本喜代則社中/中村花誠と花と誠の会

 

伊豆の踊子が踊る曲

2025-04-24 21:42:39 | 音楽芸能
 今日、NHK-BSのプレミアムシネマで吉永小百合版「伊豆の踊子」が放送されました。映画化された戦後の「伊豆の踊子」5本すべて見ていますが、この小百合版だけでも既に5、6回は見ています。しかし、今日も見逃すわけにはいきません。この映画が公開されたのは僕が高校3年の時。小百合さんは1級上なので既に18か19歳、原作の14歳の踊子・薫が17、8歳の設定に変えられていました。
 「踊子」という役柄上、踊るシーンは欠かせませんが、「伊豆の踊子」全5作の中で、この小百合版が一番、踊るシーンが多かったと思います。お座敷で踊ったのは「ノーエ節」、「串本節」そして「ハイカラ節(自転車節)」の3曲。温泉町を流している時に踊っていたのは「ストトン節」ではなかったかと思います。いずれも原作者の川端康成が伊豆の旅をした大正7年頃流行っていた歌で、当時の時代背景を表しているのでしょう。その中から、今日は「ノーエ節(農兵節)」と「ハイカラ節(自転車節)」の2曲を添付してみました。

◇ノーエ節(農兵節)
 民謡歌手の水野詩都子さん(昨年7月没)と三味線奏者の﨑秀五郎さんによる東海風流プロジェクトの曲として、水野さんが亡くなったその月にアップされました。在りし日の水野さんを偲びながら聴きたいと思います。静岡県民謡。


◇「ハイカラ節(自転車節)」
 明治40年代、自転車の時間貸しが大流行、明治42年(1909)には、こんなハイカラ風俗を風刺した演歌師、神長遼月が作った「ハイカラ節」が流行します。翌43年(1910)には「自転車節」として広く歌われていたといいます。この「自転車節」の熊本バージョンが「熊本自転車節(別名:おても時雨)」です。

ふるさと遥か 民謡の旅(2)

2025-04-20 22:19:44 | 音楽芸能
 今年の「牛深ハイヤ祭り」は今日の総踊りで閉幕しました。

 3月2日の記事「民謡の旅(1)」に続き、今日はその続き「ふるさと遥か 民謡の旅(2)」をアップしてみました。
 前編では九州の西海岸や日本海沿岸を北上する北前船に乗って、寄港地伝いに伝播していった「牛深ハイヤ節」が、ついには1600㌔も離れた津軽地方に到達し「津軽あいや節」と姿を変えて唄い継がれていることを紹介しましたが、旅はこれで終わりではなかったのです。

牛深高校郷土芸能部による「牛深ハイヤ節」

 津軽海峡を回った「ハイヤ節」は東廻海運に乗って太平洋側の南部地方・八戸辺りの港に伝わり「南部アイヤ節」となります。江戸時代の南部地方は現在の青森県と岩手県にまたがっており、岩手県の宮古辺りにも青森県とはちょっと異なる趣の「南部あいや節」が伝わっています。

◇南部アイヤ節(NHKアーカイブスより)
 九州から東北にかけて広く歌われる「ハイヤ節」の中で、「南部アイヤ節」は、酒田を出て津軽海峡を抜けて江戸へ向かう千石船の船乗りが八戸近辺に伝えた「ハイヤ節」であると言われています。港町の酒席での酒盛り唄として歌われてきました。 


 太平洋側を南下した「南部アイヤ節」は宮城県の塩釜港辺りで「塩釜甚句」として唄い継がれます。

◇塩釜甚句(NHKアーカイブスより)
 宮城の民謡。塩釜市で歌われてきた唄です。鹽竈神社の社殿落慶の祝典の余興として、伊達四代藩主綱村が、文人粋客らに歌詞を作らせ、当時海岸地方に流行していた「南部アイヤ節」の曲を付けて、塩釜の芸妓に唄わせたのが、この唄の始まりだということです。 


 仙台藩(宮城県)から江戸へ送る米を千石船に積んで送られて来た潮来(茨城県)には、宮城県の「塩釜甚句」も一緒に伝わり、「俚謡の古里」と呼ばれた潮来で洗練され「潮来甚句」として唄い継がれます。

◇潮来甚句(線翔庵サイト民謡コレクションより)
 これは牛深ハイヤ節を源流とする「ハイヤ節」が元であるといいます。潮来は、奥州仙台藩から江戸へ送る米を千石船に積んで送られてきた場所であって、宮城県の騒ぎ唄である《塩釜甚句》が潮来にも持ち込まれ、潮来化したものと言われます。本来の「ハイヤ節」のような「ハイヤー」という歌い出しは失われていますが、もともとの威勢よさや、賑やかな唄ばやしがつくあたりは、「ハイヤ節」の名残は伝わっています。「潮来音頭」と「潮来甚句」はそれぞれ別に歌われることが多いのですが、続けて組唄のように演奏される場合、「潮来あやめ踊り」として演奏されます。その場合、《潮来音頭》の最後の歌詞を、「さらばこれよりションガイ節(音頭)をやめて 次の甚句に移りましょ」として、返しを付けずに甚句に移ります。また、三味線の調子は「潮来音頭」が二上りで、「潮来甚句」が本調子ですので、音頭が終わると途中で、三味線の調子を変えて続けて演奏します。どちらも潮来ならではの雰囲気を醸し出す唄に仕上げられ、しかも個性ある音頭と甚句を続けることで、音楽的にも面白い構成となっています。

潮来音頭/潮来甚句

※さらに旅は続きますが、それはまた後日。

今日のマイミックスリスト

2025-04-15 20:55:50 | 音楽芸能
 一昨日アップした記事「ブラタモリ伊勢路編・第二夜」に貼り付けた「俚奏楽 伊勢土産」をYouTubeで視聴していたら、サイドバーに「マイミックスリスト」が表示されたので久しぶりにクリックしてみた。50曲に近い動画がリストアップされたが全部見るわけにもいかないので、その中から下記の3曲を選んで視聴した。

◇長唄「五條橋」
 弁慶と義経の出会いを描いた謡曲「橋弁慶」をもとにした長唄「橋弁慶」のうち五條橋の対決シーンに焦点を当てた長唄です。杵屋五司郎さん率いる蓑里会の三味線、杵屋六花登さん率いるうらら会の唄、中村花誠さん率いる花と誠の会の囃子、藤舎仁鳳さんの笛という名手が揃った演奏です。

◇バディ・ボールデンズ・ブルース(Buddy Bolden's Blues)
 19世紀末期のニューオリンズはジャズの揺籃期。ニューオリンズジャズを確立したのがジャズ王とも呼ばれたコルネット奏者のバディ・ボールデンです。そのボールデンの代表曲「Buddy Bolden Blues」をクラリネットの名手、田村麻紀子と P Time Selectionで。
 ラフカディオ・ハーンは1880年代の終わりごろまでニューオリンズにいましたので、どこかでボールデンと出会っているかもしれませんね。

◇鹿北茶山唄
 熊本県内の茶どころでも「鹿北茶山唄」で知られる鹿北町の茶畑には、県内外から多くの労働者が出稼ぎにやって来て賑わったといいます。特に明治の頃は天草の人を雇わぬ人はなく、一軒に多い時には数十人が働いていたそうです。その天草の人たちが茶摘みに来たときに歌った歌が「茶山唄」です。
 本條秀美会と花と誠の会の演奏で舞踊団花童が踊ります。

2025年1~3月 動画視聴ベスト10

2025-04-06 20:32:24 | 音楽芸能
 今年に入ってから3ヶ月のYouTubeマイチャンネルの視聴分析結果が判明しました。
 1~3月期のチャンネル総視聴回数は 308,206 回。ベストテンは下記のとおりですが、相変わらず
「お座敷小唄/芸者ワルツ(リマスター版)」がダントツで93,035回を数えました。以下、上位はほとんど入れ替わりがなく、そろそろ上位に入るような新ネタをリリースしたいと思っているところです。 

1.お座敷小唄/芸者ワルツ(リマスター版)(93,035回)


2.こわらべ ~ 江津湖音頭 ~(17,232回)


3.花童 ~ 肥後のタンタン節 ~(12,301回)


4.こわらべ~ お座敷小唄/芸者ワルツ ~(11,785回)


5.南部俵積み唄(11,078回)


6.伊勢音頭(歌詞付)(9,591回)


7.ひえつき節(7,725回)


8.花童 ~ 絵日傘/数え唄 ~(7,128回)


9.おてもやん(歌詞付)(5,934回)


10.幸若舞「敦盛」(5,484回)