食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
おいしいものと、楽しいことに囲まれて…

L'AMBROISIE ランブロワジー

2011年07月23日 | 外食 レストランとか
なにせ、4000枚ある写真をブログに載せたい私。

賞味期限のあるものから、ブログにアップしていこうと思う




そんな訳で、7月は私の誕生日がある月

去年は、結婚式を控えて、ダイエット中だったので、レストランには行かなかったのだけど。

去年から、今年の誕生日は、“L'Astrance-ラストランス” と、決めていた私。

2000年にオープンして、たった半年でミシュランに輝き、あっという間に、5年で、星3つまで駆け上ったレストラン

予約が取れない事も有名だけど、

『新しく入った同僚が、そこで働いていたから、予約取ってくれるって

と、スーさんが言ったのが2ヶ月前。

予約の2日前にリコンファームを入れて。



当日、夜は仕事のあった私。

なので、予約はお昼の12時。

ほぼ、12時ちょうどにレストランに着いて、予約した旨を告げると、

『予約にお名前がございません』

…ええ

…何かに気づいたスーさん

同僚さんにすぐに電話。

『レストラン、どこだっけ??』

『L'AMBROISIE ランブロワジーだよ』

…えええええ




L'AMBROISIE ランブロワジー と、 L'Astrance ラストランス。

“L”と“ ’ ”、そして、“A”…

名前、似てる…か…?




とにかく

予約が無ければレストランに席は無い。

そして、予約してあるレストランがある。

= “本当のレストラン”に行かねば

ラストランスに別れを告げ、ランブロワジーへ



パリは、東京の山手線と同じような形。

ラストランスが渋谷駅近くだとすると、ランブロワジーは九段下とかお茶の水近辺になるのかな。

移動中に、レストランの電話番号を探し(ケータイの進歩ってすばらしい)、

予約の時間に遅れてしまう事を伝え。







やっと、到着



ちなみに

お伝えしておこう。

ランブロワジーは、

“20年以上三ツ星を維持しているレストラン”

“パリで一番(お値段が)高いレストランの1つ”

“シェフは、メディアに一切出ない職人堅気なパコーさん”

という。

私が、行きたいな~、と思いつつ、40歳を過ぎて、自分がレストランに似合うように成長してから。。

なんて思っていたお店


私が、このお店を知った理由、

それは、私、“コート・ドール”という東京の三田にあるレストランの大ファンで。

このお店のシェフ、斉須シェフは、私と同じ、福島県の出身。

(街も一緒

“本当においしい料理”を教えて頂いたレストランの1つ。

その斉須シェフがフランスにいた頃、タッグを組んでいたのが、ランブロワジーのシェフ、ベルナール・パコーさん。

(詳しくは、斉須シェフの本を見て頂ければ

いろんな意味で、あこがれのレストランだった。






レストラン内は、3つの部屋に仕切られていて、一番奥の部屋は、7名のグループが個室風に使用。

私達は、真ん中の部屋の一番奥。

正直、“一番良い席”に案内されたような気がする







せっかくの誕生日(喜べる年齢じゃなくなったけど)。

ロゼシャンパンで乾杯。

ローラン・ペリエ アレクサンドラ ロゼ

アミューズ・ブーシュ、写真撮る前に食べちゃった



お料理は、ア・ラ・カルト(単品)のみ

今回は、前菜・お魚・お肉の3つをチョイス

『量が多いので、気を付けて』

なんて、メートル・ド・テルさんに言われつつ。



一皿目、





おや?

頼んでないお皿が登場

『料理に入る前の一皿です』

と、手長エビ

しかし、アレルギーのある私、食べられず

伝えておいたんだけどね、出てきちゃったね…。

と、言うワケで、スーさんだけ堪能。



2皿目、



『さっきのの替わりに』

と、半熟卵とキャビアが

スーさんにも出され。

スーさん、一皿私よりも多く堪能。




このお皿、の数…、

飾り皿、下皿、受け皿に銀器…。

高級フランス料理は、宮廷料理だったって、改めて思わせられる。

最近、なかなか見ないなぁ



そして、



やっと、私達が頼んだ一品目。

カモのフォアグラ




トーストされたブリオッシュと一緒に。

卵についていたブリオッシュとは、また、違うブリオッシュだった。

お皿が大きいから、そうは見えないけど、量が、半端ない

この量のフォアグラ、そして、この質




フォアグラに合わせてソムリエさんが用意してくれたのは、

Chateau Clement シャトー・クレマン 1982年

(私語:のりじゅ、アナタと同じ年のワインよ

…至福





ブレブレになっちゃった写真()は、お魚、ヒラメのロティをお皿に分けて頂いている所。




あぁ、コレ、食べ続けていたい。。。

付け合わせのお野菜がね、本当においしくて。

体にしみ渡っていくような




合わせて頂いたのは、2008年の白ワイン。



きました





私の選んだお肉料理、乳飲み牛のフリカッセと、付け合わせに、




スーさんの、リー・ド・ヴォー


昔、

『フランス料理なんて、チマチマした料理が食べられるか!!』

なんて声を、聞いた事があるけれど。

一度、この一皿を食べてみてほしい

体験してほしい。

この、トンカツ定食のようなボリュームを (笑)

モチロン、お味は文句なし




2006年のブルゴーニュをお供に。






パンは、カンパーニュと、バゲット風の2種類。




バターは、どこのだったんだろう?

聞くの忘れちゃった





ココまで食べて

問題発生


ワタクシ、この日まで、ダイエットをしていたのだけれど。

せっかくの誕生日に、どうしても着たいワンピースがあって

でも、目標に達成せず、どうしても、見た目が…

…で、結婚式に使ったコルセットを着用

ダイエット成功と同じような効果が




しかし…

コルセットの大きな落とし穴…

胃が、

締め付けられるんです


スーさんに、

『もう、食べられない…』

と言うと、

『またまた~、何を冗談を

なんて言われ

その後、

『チーズを頼まないどうらく人なんて、今まで見た事無いよ

と、驚かれ…

『今度から、レストランに行く時は、いつも、コルセットしなよ。
お財布に優しいよ

とまで言われた



そんな訳で、チーズを省き、



スペシャリテのデザート、チョコレートのタルト・ヴァニラのアイスのせを注文。

この軽さ

はぅ~、シアワセ

(アイスに刺さっているバニラのさやの太さ、極上品の証し。

たまに、一度使ったバニラのさやをデコレーションに使っているのを見るけれど、これは、未使用。

全てにお金がかかっている





プティフールと、




コーヒーを頂き、



最後に、





メニューに、今日食べたものと、ワインの銘柄を書いたものを頂いた




今回、一番驚いたのは、マネージャーさん? メートル・ド・テルさん?の、立ち居振る舞い。

これだけ静かな、穏やかなサービスマンさんに、初めてお会いした。

まるで、そよ風のような、心地の良い、安心でいる雰囲気。

この方は、もう25年、こちらに勤めているそう。

でも、冗談もおっしゃるんですよ、この方(笑)

お客さんが、レストランに、料理に、サービスに、何を求めているかを察知してくれる、というか。


パコーさんのお料理はもちろんだけど、レストランの立地、内装、接客、全てがそろって、

“さすが、ランブロワジー” になる。




私:『私の誕生日、毎年ココでも良いよ』

スーさん:『ホホウ、おもしろいことを言うねぇ』

私:『私が楽しみにしていたラストランス、どうなるんだろうねぇ』

スーさん:『…


なんて話をしながら、私は、仕事に向かったのだった…

(ええ、お仕事、忘れていませんよ…。

しかも、職場でも、お祝いしてもらっちゃって、お酒、飲みっぱなしな1日だった

この辺がフランス



L'AMBROISIE ランブロワジー
9 Place des Vosge 75004 Paris
日、月休


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4 コメント

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Unknown (mi-k)
2011-07-23 17:01:42
うわぁ~
めっちゃうらやましい~
おいしいお料理が食べられる環境
その環境でお祝いしてもらえるシアワセ♪
今すぐフランスに飛びたぁい☆

1つ歳を重ねるごとにお祝いしてもらうのも・・・と思いつつ
ここぞとばかりに贅沢を所望してしまう大人な自分がいます(笑)

コルセット・・・やっぱナシでしょ(笑)
返信する
mi-kさん (どうらく人)
2011-07-24 00:02:57
コルセット…、
ナシですよね~…

せっかくの誕生日、ステキな1日をおねだりしちゃいましょう
かわいそうなスーさんは
誕生日が、パティシエさんが、1年で一番忙しい時期で…
誕生日に、おいしいものを食べれません
返信する
なんて素敵なバースデー!!! (クラッシャー・マキ)
2011-07-26 00:02:03
お店が違っていて、さらに上り詰めるとは

驚愕の展開です。

それにしても、素晴らしいお料理の数々

さすが本場・・・と言う他ありません。
ますますフランスに行きたくなりましたよ。

でも、行けば食べられるというものではないんですよね。

だから、どうらく人さんの写真&コメントを楽しませてもらってます。

これからも更新よろしくね。
返信する
クラッシャー・マキさん (どうらく人)
2011-07-26 04:11:24
ずっと行きたかったレストランを予約していた“ハズ”だっただけに…
違うと分かった時には、ショックでした~
本当に、更に上のレストランなんて、想像出来ませんでしたから…。
ちゃんとした服を着ていて良かったです

こちらにいても、タイミング、時間、そして、ハプニング が揃わないと、こういうお店にはなかなか…。
“いきおい”、大事ですね
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