食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
おいしいものと、楽しいことに囲まれて…

Roquefort ロックフォール

2014年02月28日 | チーズ
おいしいチーズを求めて、

MOFフロマージェさんのもとへ。

“MOF”っていうのは、フランスが認めた職人さんの事。

チーズを扱う方たちの中にも、この称号を持つ方がいて。

良いチーズ屋さんの、目安にもなる




今年は、チーズ強化年と決めたって、書いたかな? 




フランスってね、

チーズの名前と産地を知っているだけじゃ、足りない



日本でも、お漬物の種類があって。

さらに、“この作り手さんのがおいしい”とか、“有名”とかがあるように。

チーズでも、ワインでも。

更に一歩踏み込むには、+αが必要な訳で。




日本でも、有名所のチーズは、ほぼ手に入る。

でも、

“この作り手さんのを”となると、ちょっと難しい。

理由はいくつかある。



例えば、フェルミエのチーズ。

酪農家さんがミルクを絞って、その方たちが作るチーズ。

こういう作り手さんは、本当に少なくなっていて。

生産量が少ないから、フランスでも、販売できるチーズ屋さんは限られる。



もうひとつは、パストリゼしていないチーズ。

つまり、加熱処理をしていないミルクで作ったチーズ。

これは、生産者さんが少ない上に、日本へは輸入禁止

だから、どんなに日本のチーズ屋さんががんばって輸入したくても、100%無理



ま、前置きはその位にして。



最初なので、フランスチーズの代表、Roquefort ロックフォールのお話から。




フランスチーズの王様、

世界3大ブルーチーズのひとつ、ロックフォール



フランス&ヨーロッパの品質証明の1つ、AOP認可チーズ。

(以前は、AOC)

チーズで、この品質証明を最初に受けたのが、ロックフォール。



限られた地域で作られて、

厳しい材料&製造方法管理、

そして、

ロックフォールを熟成する為の洞窟で寝かされたものだけが、“ロックフォール”を名乗る事ができる。

ロックフォールは羊のミルクで作られるけれど。

その羊さんたち、数も、ご先祖様も統制されている

それが、ロックフォール。



で、このロックフォール、フェルミエ製は、たった2件のチーズ農家さんでしか作られていない。

世界中に輸出されているロックフォールだけれど。

たった2件のチーズ農家さんでは、とても輸出する量は生産出来ない。

だから、ほぼ、フランス国内で消費される。

(有名所のチーズを販売する所が買い占めちゃう)

もちろん、フェルミエ製じゃなかったらおいしくない、ってワケじゃないんだけれど。

せっかくなら、フェルミエ製を食べて頂きたい




今回買ったのは、



もちろん、フェルミエ製



もう1つのフェルミエ製より、塩味が少しやわらかい。

これは、好みの問題だね



他の世界の3大ブルーチーズ、

ゴルゴンゾーラ、

スティルトン、

同じ青かびチーズだけれど。

菌の種類が違ったり、製造方法が少し違ったり。

面白いくらいに、お味も違う。



チーズの盛り合わせを作っても、なかなか同じ種類をのせる事はないから。

機会があったら、食べ比べてみるのも面白い






今回、

字ばっか

Restaurant POTTOKA レストラン・ポトカ

2014年02月26日 | 外食 レストランとか
おいしいビストロに、また、行ってきた




POTTOKAさん



前回、初めてうかがった時は、冬のおいしい一皿があったので、ア・ラ・カルト、単品で前菜&メインを選んだ。

今回は、コースをチョイス。



前菜に、



フォア・グラのムース

サーモン付。

あっという間に、無くなっちゃう位おいしい



メインは、



ブタ君の、お肉の塊



食べ応え、抜群



しかし




お肉のソースが魚介類

残念ながら、私、魚介類アレルギーで、別なソースを即席で作って頂いたんだけれど。

お肉と魚介ソースの相性って、どんなものなのかね

いつか試してみたい

(昔、牡蠣が食べたくて、点滴打ちながら食べたけれど。

食事って、そういうもんじゃ、ないよね)



デザートは、クラシック。





パンペルデュ(パンプディング)にアイスクリーム添え

シンプルで、おいしいデザートって、ホント、なかなか出会えない



最後は、



コーヒーで〆




日曜日に開いている、おいしいレストランのアドレスって、パリでは貴重

Degustation des vins ワインの試飲会

2014年02月25日 | お楽しみ・イベント
今年に入って。

ステキな部活動に入った私




部活動名は言えないが(笑)

活動内容は、



ワインのデギュスタション(試飲会)




ワインの試飲会なんていうと、ワインのプロ、ソムリエさんがワインの勉強や品評会をするようなイメージがあるけれど。

私たちのは、あくまで部活動。

ワイン好きが集まって、いろんなワインを飲んで楽しむ活動



しかしながら。

ただ飲むだけじゃあつまらない




目隠しテイスティング

ステキなラベル隠しを用意して下さった主催者様



1人1本のワイン持参。

今回は、7人で、



9本のワインを空けた

数が合わなくても気にしな~い





おつまみも用意して下さって





今回のテーマはブルゴーニュワイン。

私が用意したのは、



これね、同じ作り手さんの、年違い。

1年違うだけで、違うワインみたい



もう1本持って行ったんだけど。

どれだ

私の

(スーさんも参加予定で、2人分買ったんだけれど。

突然参加できなくなっちゃって

家に置いておいても飲まないから持ってきた次第)



同じ名前のワインでも。

作り手さんが違ったり、

ぶどうが収穫された年が違うと、



色が違ったりする。

色が違えば、お味も違うし、香り、舌触りも



参加メンバーのコメントの面白い事といったら

もうね、4時間丸々、笑いっぱなし




この活動、続くと良いな

Consert コンサート

2014年02月24日 | お楽しみ・イベント
お恥かしながら、

フランスに来て、

初めて、





コンサートに行ってきた




遠い昔、少しだけ楽器をいじっていた私。

オーケストラの音が大好きで、今では、聴く音楽はクラシックミュージック。




なのに

せっかく、パリにいるのに、

コンサート会場に足を運んだ事がなかった




スーさんがね、

好きじゃないんじゃなくて、

クラシックミュージックに興味が無いというか、知らない、というか



で、

『行っても良いよ

なんて事は言ってくれるんだけれど。

ホラ、なんとなく、ね…。



寝られちゃったら、イヤじゃない





そんな感じで、機会を逃していて。

ついでに言うなら、チケットの取り方とか、どのコンサートが素敵か、とか、調べるの、大変そうで



そしたらね、

私の素敵な友人から、お誘いが



今回の、選曲の構成、ちょっとオリジナルで。

スーさんも楽しめた

やっぱり、良い趣味を持っていらっしゃる方のおススメは、間違いないね



これでスーさんも、コンサートがどんなものなのか分かってくれたので。

時々、コンサートにお誘い出来るな

Panettone パネトーネ

2014年02月23日 | お気に入り
今更ながら続きで、去年の年末のお話しちゃおう




イタリアのクリスマスの風物詩、Panettone パネトーネ。

日本のクリスマスケーキ、フランスのクリスマスケーキの、ビュッシュ・ド・ノエルみたいに。

イタリアでは、このパネトーネを食べる。



昔、イタリアでは、お金持ち用のパン屋さんと、一般市民用のパン屋さんが分かれていた。

何が違うかっていうと、一般市民用のパン屋さんは、使う材料が制限されていて。

卵やバター上質なお砂糖に小麦粉、そういう高級品が使えなかった。




年に1度だけ、クリスマスだけは、普通のパン屋さんも、この高級な材料をつかえる日。

その日に、シェフから教えてもらったこのパネトーネを焼いて、

王様に献上して、

お褒めの言葉を授かった青年。



実は、彼は、自分が働くパン屋さんのシェフの娘さんに結婚を申し込みたくて

シェフから、許しを得る為に、王様の下へ、このパンを献上したそうで。



クリスマスをお祝いするパンであると同時に、愛の詰まったパン

そして、中が黄金色をしている事から、

富の繁栄を象徴する、おめでたいパンとして扱われるように。

名前は、シェフの“トニーさんの作ったパン”で、パネトーネ。




お隣の国、ここフランスでも、いろんな所で購入することが出来る。



私、2013年のクリスマスは4つ、食べましてね。



1つめは、



クラシック。

ブリオッシュ的な生地に、ドライフルーツがたっぷり

はぁ~、私、大好き



2つめは、初体験、



マロンのパネトーネ

クリ好きがこれを見たら、食べない訳には行かないでしょう



マロングラッセと、クリのペーストと。

両方が生地に練り込んである。



クラシックなのが一番だけれど。

これはこれで、私、好きだぁ



3つめは、頂き物。



クラシックなパネトーネ。

の、

私がいつも購入しているメーカーさんとは、違う所。



比べてみて分かる。

私が買ってたの、おいしい所のだったんだ



ドライフルーツの量、

風味、

大分違う。



4つめも、



頂き物のクラシックなパネトーネ。

これは、スーさんの友人イタリア人パティシエさんが試食して欲しい、と、下さったもので。

スーさん、

『ボク、イタリア人じゃないのに

なんて言いながら




実は昨シーズン、

おもしろいパネトーネ、見つけた。



が、しかし、

時間が無くて買いに行けなくて



後で買いに行ったら、

もう無くなってたー



来年に持ち越し。

って、来年、あるかなぁ


Galettes des rois Sebastien Degardin パティスリー・セバスチャン・デガルダン

2014年02月22日 | お菓子屋さん
さて、2月も後半に入り。

やっと、今年最後のガレット・デ・ロワのお話





最後を締めくくるのは、



Patisserie Sebastien Degardin パティスリー・セバスチャン・デガルダンさん




いえね、

ミシャラクさんのガレットで終わりだと思ってたんだけど。

『どうらく人の分のガレット、取ってあるんだけど

って、シェフ電話がかかってきて

大急ぎで取りに行ってきた次第






相変わらず、美しい外観





完璧な火入れ、

素敵なパイ生地と、クリームのボリューム



友人のお店だから、っていう贔屓目付きのコメントですが

でも、

やっぱり、

今年のガレット・デ・ロワの中で、3本の指に入るおいしさ



フェーブは、








そんなワケで。

2014年の獲得フェーブは、



15個。

くぅ~

少ない



年々少なくなっている気がする



来年は、どんなガレット。デ・ロワとフェーブに出会えるのか。

いまから楽しみ

KATSU-SAND カツサンド

2014年02月21日 | パン屋さん
ふらりと近くを通ったら、なんとなく食べたくなって




カツサンド、買っちゃった~

パリにある、日本のパン屋さん







職場で、休憩中に食べていたら、

『何コレ

って、いろんな人に覗かれた



パン・ド・ミー(食パン)に肉のフライがはさまっているなんて、フランス人には珍しかろう




フランスにも、もちろんサンドイッチはあるけれど。

主流は、バゲットにはさまったもの。

三角のサンドイッチもあるけれど、それは、スーパーで売っていて、パサパサのシリアルパンみたいなので。

正直、それは、2度と買わないと誓ったくらい





しかし、

何年ぶりに食べたかなぁ



白米は、恋しくならない私だけれど。

こういうの、時々食べたくなる



あ、

オマケは、



あんぱん


Galettes des rois MICHALAK パティスリー・ミシャラク

2014年02月20日 | お菓子屋さん
頂いてしまった





フランスのスターパティシエ、クリストフ・ミシャラクさん の、

ガレット・デ・ロワ




パリのパラスホテル、プラザ・アテネでシェフパティシエ→エグゼプティフ・コンサルティングをされているパティシエさん。

パティシエの世界大会の優勝メンバーで、ご自身が冠のテレビ番組もあったりする、名実ともに、スターパティシエさん。




現在、プラザ・アテネは改装中で休業中。

毎年楽しみに頂いていた、プラザ・アテネさん=ミシャラクさんのガレット・デ・ロワ。

それでなくとも、1年、12ヶ月あるうちの、1月しか食べることの出来ないガレット・デ・ロワ。

クラシックなガレットは、どこでも手に入るけれど。

(おいしいかどうかは別にして)

オリジナリティのあるガレットって、レアもの

ミシャラクさんのガレットは、毎年、“これがガレット”って位、面白いアイディア。




去年、ミシャラクさんは、ご自身のパティスリーをオープン。

パティスリーとはいっても、生ケーキが並ぶ、普通、思い描くようなパティスリーではないので。

(パティスリーの教室がメインでもあるし)

ガレット・デ・ロワは、作らないだろうな~、なんて、勝手に思っていて。

それで、お店には行かなかった私。




しかし

そのパティスリーで販売されていらっちゃって




頂いちゃった





1月の、本当に最後に頂いてしまって、

ビックリ。

感激





前置きが長くなっちゃったけれど

箱を外すと、




また、箱

日本並みの包装。

プラザ・アテネさんでは、クリスマスケーキ用の箱だけで30ユーロ(単純計算で3000円)かけていらっしゃったこだわり様。




カンジンの中身は、



おおっ

期待を裏切らない、オリジナルな外観

一目で、普通でないことは、分かる(笑)




これね、



ご覧の通り、

折り込みパイ生地、使ってない



表面は、ブリックっていう、中東が起源なのかな?

薄~い生地。

下部分は、クレームダマンド。

アーモンドクリーム。

のみ



こんな考え方もあるのね~




『必ず、あっためて食べてね』

って言われた通り、オーブンで温めて。




香ばしい~



うん。

おいしい



“ガレット・デ・ロワ”、では、無い。

かも知れない。



でも、

クリエイターにかかると、クラシックなお菓子が、こうも変わる。

どこから出てくるんだろね?

これだけのアイディア



あ、

フェーブは、



ミシャラクさんのお店で売っているチョコの、サンダルがモチーフ。




バカンス をこよなく愛するフランス人。

ミシャラクさんも、バカンス大好き。

そんなバカンス中に、

“あ、今度のチョコ、サンダルにしよう”

って、思ったらしい

普通の板チョコの注文を受けて、出来上がったチョコが、私の手より、少し大きい位のサンダル型(つまり、実物大)になって完成するのが、ミシャラクさんの遊び心。




しかもね、

ガレット・デ・ロワに入っているフェーブを当てた人がかぶる事の出来る王冠

ミシャラクさんの所では、



ヒーローになれそうな仮面

よく考えたな~





先日、ある日本の料理人さんが、

『料理を、誰かの為に作れなくなったら、ある意味、終わりだよね』

って言っていらっしゃったのを聞いた。

“押し付けの料理では、いけない”っていう事だったと思うけれど。

ミシャラクさんは、ご自分のお菓子を見た、食べた人の目が輝くのを見るのが好きなんだって。

それが、彼の遊び心が、フランスのパティスリー業界を牽引している動力のひとつである事は、間違いない

Livre Laurent Jeannin ローラン・ジャナン

2014年02月19日 | お気に入り
久しぶりに、スーさんが買ってきた。



パティスリーの本。



これは、ローラン・ジュナンさんの本

パリのパラス・ホテル(超ラグジュアリーホテル)内の、3ツ星レストラン、ル・ブリストルのシェフパティシエさん



女性的な盛り付け? デコレーション?

私、このレストラン、好きでねぇ。

あ、これ、レシピ本。

私にとっては、写真集



良い目の保養になった




ちなみに、この日、

本屋さんで買ったのは、4冊の本と雑誌1冊。

私の本21ユーロと、スーさんのお菓子が載っている雑誌。

他は、スーさん用だったんだけれど。

合計金額400ユーロ(単純計算で4万円)以上って…




『この本(1冊160ユーロの)とか、どうらく人にも役に立つよ

なんて言ってるんだけれどね。

もちろん、全部、フランス語

しかも、このローラン・ジャナンさんの本みたいな写真集チックな本じゃないし




見てみて(あくまで、“読んでみて”ではない)、おもしろそうだったら、ブログに載せるかも




買ったといえば



このワインたち

いつ飲もう

家飲み、しない我が家。

スーさんの実家に行った時用に、と思って買ったんだけれど。

スーさん、時間が無くて帰れない

Galettes des rois Raul Maeder ラウル・マデール

2014年02月18日 | パン屋さん
“ブーランジュリー(パン屋さん)のガレット・デ・ロワ”で、思いついてうかがったのが、



Raul Maeder ラウル・マデールさん

パリにある、アルザス地方のパンや焼き菓子が得意なブーランジュリーさん。






コロン、とした印象の、かわいらしいガレット・デ・ロワ






きれいな印象の、表面部分のパイ生地の焼き上がりに対して、

そこの部分、半生…

私が苦手とする焼き加減




お味は普通なんだけれど。

この焼きの甘さの所為で、食欲が削がれてしまう




今年のフェーブの特徴は、



かわいいフェーブのお店ほど、

2回目は、無いな、っていう

これなんて、かわいくて

おいしかったら、ここのフェーブコレクションしに、通っちゃいたいくらい




今年は、私好みのフェーブが不作だー