食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
おいしいものと、楽しいことに囲まれて…

Neige 雪

2010年11月30日 | ちょっとした事・話
日本でも、が降り始めたとか



パリも、去年よりだい~ぶ早く、初雪





シャンゼリゼ通りを下っていった、コンコルド広場の手前で



あっという間に、冬。

もう、今年もあとわずか

とりあえず、忙しくなる前に、家の大掃除と、年賀状(もどき)を作らないと

Tartelette タルト

2010年11月30日 | 食卓
おいしそうな写真が撮りたいんだけど



例えば、



タルト・オ・ポムの、こんな雰囲気と、






タルト・オ・フィグの、こんなカンジ。



どっちもおいしそうに見える

写真を撮りためていくなら、質感を統一した方が良いんだろうケド

迷うワタシ



写真を撮るなら、ケーキより、パンとか、タルトを撮る方がやりがいがあることが判明

(私的に)



タルトは、サブレ生地、パイ生地、いろいろあって、どっちも好き

よく、作るのが難しいっていわれるのは、パイ生地。

特に、パート・フィッテ-折り込みパイ生地は、お店によっては、誰でも作っていいってワケにはいかないみたい。



とある、パイ生地が評判のレストランでは、シェフが、パイ生地を作る部屋に1人でこもって、レシピも、作り方も秘伝にしてたとか

ちょっとした材料の配合や、テクニックで、これだけ味に差が出る生地って他にあんまりないかもね

ちなみに、私が一番好きなパート・フィッテを作るパティシエさんは、贔屓目なしに、“すーさん”

イヤ、ホント、感動するおいしさなワケで

焼きあがったパイ生地だけ食べていたい



あ、Tarte-タルトと、Tartelette-タルトレットの違いは、

Tarteが全般を指すのに対して、

Tarteletteは、“1人前の(小さな)タルト”の事。

響き的に、“タルトレット”が好き


凱旋門を作ったナポレオン

2010年11月29日 | おいしい歴史


凱旋門は、ロータリーみたいになってて、そこから12本の道がのびてる。



観光客でにぎわうシャンゼリゼ通り。

シャンゼリゼ通りは、凱旋門からの大通り。

じゃあ、シャンゼリゼの他は?



エッフェル塔の正面、トロカデロ広場に続く道やもあれば、

ちょっと高級なお店の続く道もあれば、

日本大使館への道もある。


そして、





こんな郊外みたいな通りもある

高級住宅街



凱旋門は、“戦勝のアーチ”ナポレオンが建設を指示して

ナポレオンが亡くなってから、完成。



凱旋門に“食”のエピソードは無いけれど

ナポレオンに、ちょっとだけ。

というのも、ナポレオンは、食事に執着しない人だったから、美食な話はなかなか



ナポレオンの好物料理は、“鶏肉のソテー・マレンゴ風”

焼いた鶏肉を、白ワインとトマトで煮込んで。

目玉焼きとエクルビス(ザリガニ)とクルトンが付け合せ、の料理

ナポレオンが好きだった理由は、味じゃない

苦戦していた戦争で、以外に(失礼…)勝っちゃって

その直後に食べた料理だったから。

要するに、“験担ぎ-げんかつぎ”。



そんなナポレオンだから、

『小食なら我が家へ、美食家で大食いなら法務大臣、カンバセレスの家へ行きなさい』

なんて言って。

昔ながらの晩餐会やお祭りは一切開かず、そっち系は、全部、カンバセレスさんにおまかせ状態だったそうな


う~ん…。

私は、間違いなく、皇帝ナポレオン宅より、カンバセレスさん宅に行くだろうな

Pain variete いろいろなパン

2010年11月28日 | パン屋さん
最近、お店で残ったパンをお持ち帰りして、の被写体にしている私







これは、Pain au Seigle-パン・オ・セーグル。

ライ麦パン。


この、艶やかな外観と、しっかりしたお味

フランスでは、牡蠣に合わせることが多い







こちらは、Pain au Mais-パン・オ・マイス。

とうもろこしのパン。


ゴツっとした外観に反して、甘さとやさしい香りの広がるパン

私的には、フォアグラとの相性に



のカンも取り戻してきた

Carl Marletti カール・マルレッティ

2010年11月28日 | お菓子屋さん


ちょっと、お久しぶりなCarl Marletti-カール・マルレッティさん


寒くなったからかな?

テラススペースがなくなっちゃった


ま、私もテラスでは、寒くて食べれない



今日のお目当ては、

“モンブラン”

と、狙いを定めて行ったのだけど。


ぱっと見、モンブランが無い

残念、作ってないのかな~、なんて思いながらケーキを物色していたら…


あった



こんな形だった




ぱっと見じゃ、分からないフォルム


他に、白つながりで、



マスカルポーネのケーキを



な、ワケで、



2品お買い上げ



モンブランは、



下はビスキュイ、栗のクリームに、甘みをつけたシャンティイ。

側面は、ピストレ(スプレーみたいなの)で覆っただけ、な、オリジナルなモンブラン。

甘さ控えめ、でも風味しっかりで私好み



もうひとつは、



シンプル。

レモンの風味のマスカルポーネと、木苺のピュレ。

下のサブレのサクサク感がアクセント

カール・マルレッティさんのサブレ、私は大好き



このお店のケーキは、前にも書いたかもしれないけど、フランスのお店の中ではちょっと小ぶり。

だから、つい、もうひとつ

の手が出ちゃう


ラ・パティスリー・デレーブさんみたいな、大ぶりで、食いしん坊好みのケーキもあれば、こういう、良い意味で上品でいろんな味を楽しみたいと思えるお店もある。

その時の気分で好きなお店が選べる幸せ



Carl Marletti ~カール・マルレッティ~
51 rue Censier 75005 Paris
火-土 10:00~20:00 日 10:00~13:30
月曜休

Porc ブタさん

2010年11月27日 | 食材
ブタのブロックがおいしそうに横たわっていたので



外側をしっかり焼いて、





ポワローと一緒に煮込んでみた

前日から少しずつ煮てたから、夜はあっためるだけ



完成、撮る前に食べちゃったケド

シンプル、簡単、おいしくて

忙しい週末にちょうど良かった

Carte de Noel クリスマス用パンフレット

2010年11月26日 | フランス語の勉強


私の働くお店の、クリスマス用のパンフレットが出来た



ブッシュ・ド・ノエル7種類+α…

しかも、名前が全部発音しにくい…

覚えるのがタイヘン~

って、シェフに苦情は伝えたけど、うれしそうに笑ってた

(シェフは、私の日本語風フランス語と、言い間違いが好き)



ま、そんな事はおいといて

パンフレットは、マダムが内容を書いているんだけど。

書き方(選ぶ単語や言い回し)が、とってもキレイ

マダムは、

『良いフランス語の勉強になるから』





分からない単語を辞書で引くんだけど、

へぇ~、ほぉ~…の連発

“軽い”っていう単語なら、“Leger”で事足りるけど、同じ単語を使わないために、別な言い回しをしたり。




毎日が勉強



Confiture de Lait コンフィチュール・ド・レ

2010年11月26日 | 食材
だいぶ前から、Confiture de Lait-ミルクジャムを探していた私。

ここにならあるかも?

と、教えていただいたお店にうかがってみた





Comptoir Baulois-コントワール・ボロワさん

お店の前が工事中で、外観写真が撮れなかった




買ったのは、





お目当てのコンフィチュール・ド・レと、

栗のはちみつ、

そして、Coeur de Breizh-クー・ドゥ・ブレッツ

クー・ドゥ・ブレッツは、リンゴとキャラメル・ブール・サレ(塩キャラメル)のコンフィチュール



こちらのお店、マダムが取っても気さくな方で

そして、オススメ上手

話を聞いてたら、いろいろ欲しくなっちゃって



味見させて頂いたこちらのお店のフォンダンショコラは、ふわっと軽い感じ

2週間くらい賞味期限があるってうかがったので、これは、次回、日本に帰るときのお土産にしよう


他にも、とっても良い香りのするキャンドルを見せてくれたんだけど

その香りが、なんとショコラ

薬品的な香りではなく、幸せになりそうなショコラの香り

コレ、クリスマスプレゼントにまた買いに行こう



たまたまお店のサロンにいらした、ベルギーから旅行に来られた方と、マダムと3人で。

いろんな話をうかがえて

楽しいひと時だった



そして、マダムのフランス語に感動

とってもキレイなフランス語を話されていた。

声が、じゃなくて、単語、話し方、表現方法…。

私も、人に商品をすすめる立場なので、いろんな方の話し方を参考にさせていただいているけど。

こちらのマダムの言い回しは、私にはまだ、難易度が高すぎるけど

いつか、私もこういう風に話せるようになりたい と思った。




以前、スーさんが話してくれたけど。

フランスで、こういう、ステキな話し方をされる方は少なくなってしまったとか。

日本でも、“正しい日本語”なんて、わざわざとり上げられるほど、“日常生活に支障のない崩れ”が目立つ。

フランス語にも、文法以外に、いろいろな決まりや、話し言葉、書き言葉、それぞれ決まりや、よりキレイな、より丁寧な表現方法があって。



まだまだ、先は遠いなぁ




Comptoir Baulois ~コントワール・ボロワ~
34 rue Godot de Mauroy 75009 Paris
10:30~19:00
日月休

La tour Eiffel エッフェル塔

2010年11月25日 | おいしい歴史
傘が必須だった最近





久しぶりに晴れ

気持ちが良くて、散歩も楽しい





パリと言えば、やっぱりエッフェル塔



せっかく(?)なので、今日は、エッフェル塔のおいしい小咄



1889年のパリ万博のために作られたエッフェル塔。

設計したのは、ギュスターヴ・エッフェルさん

今では、“世界一の観光国・フランス”でもトップ3に入る観光地。

でも、設計当初は賛否両論。

特に、文化人や知識人の何人かは、新聞で批難したり、手紙を事務局に送ったり


設計者エッフェルさんは、なんとか早く完成させたい…と、120年以上前に、2年ちょっとで完成させてしまった


そして、エッフェル塔批難を終わらせるために考えた手段が、今日のおいしい小咄。


アンチ・エッフェル塔の中心人物のひとり、“アヴェ・マリア”の作曲家“シャルル・グノー”さんに届いた“エッフェル塔での食事会の招待状”


エッフェル塔には、完成当時から第二展望台にはレストランがあって

(今は、3つ星シェフ、アラン・デュカスさんプロデュースのレストラン)

まぁ、エッフェル塔反対派なら、行かなきゃいいだけの話なんだけど

会食のメンバーの中に、有名な“トーマス・エジソン”さんが

ちょうど、蓄音機なる、音楽を音で記憶するという発明を発表して注目を浴びた所で

作曲家のグノーさんは、誘惑に負けて、エッフェル塔に


エジソンさんとの食事、125mの高さからの眺望とそこでの食事…

そして、グノーさんの大好物(エッフェルさんが必死に調べた)が、自分好みにしっかりアレンジされて出てきた時には…

もう、グノーさん、感動、感激、そして、お気に入りの場所に

なので、反対派、もう1人の中心人物の弱点をエッフェルさんに伝授


相手は、作家ギー・ド・モーパッサンさん。

彼の弱点=大好物とは、“ポーチ・ド・エッグ(卵の殻無しで茹でたゆで卵)”

食べる事が大好きなモーパッサンさん、エッフェル塔のレストランが気に入っちゃって、足しげく通うことに。

他のお客さん達は、彼が、エッフェル塔反対派だった事は、モチロンご存知


『アンチなあなたがどうしてこちらに?』

『ここで食事をすれば、嫌いなエッフェル塔を見ずに、食事が堪能出来ますから』


作家ならではの良い切り替えし

このセリフ、パリ一番のノッポなビル、モンパルナスタワーが出来た時も、宣伝文句に使われちゃったくらい





万博が終わったら、取り壊されるかも知れない所だったエッフェル塔を救ったレストランとその料理たち

フランスには、おいしい話がた~くさん