食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
おいしいものと、楽しいことに囲まれて…

ひとりご飯

2012年01月31日 | 食卓
さて、スーさんがいない晩ご飯。



ポトフ



いえね、昨日の晩ご飯の残りなんだけどね



これと、パン。

そして、おいしいチーズがあれば、私はシアワセ



そう

スーさんがいない我が家(私だけなんだけどね)は、チーズ祭り

ま、そのお話はまた今度にして。



最近、晩ご飯のメニューに苦戦しはじめている私。

なにせ、スーさん、ダイエット中で。


ダイエットメニューで思いつく素材は?

こんにゃく、

海藻類、

豆腐、

野菜、

魚、

…。

上から2つは、スーさん、キライでね

3つめは、我が家の近所では、なかなか買えない。

(いかにも冷凍してましたーっていうのは、売ってる、事もある…)

野菜はねー、

フランスって、今の時期、葉もの野菜なくない?

魚、新鮮なのは、マルシェで時々買うんだけど…。



あぁ、思いつく食材が限られている



“和食”っていうメニューを、登場させるか…?

リボンと、リスボンと、Liban

2012年01月30日 | ちょっとした事・話
いや~、バタバタしてしまった



スーさんが、海外出張に出かけましてね。




『30日から、海外出張に行く事になった

と、報告してきたスーさん。

30日といえば、私の休日。

これは、一緒に現地入りして、一人観光とか、良いんじゃない

日本人女性の海外一人旅、されていらっしゃる方、多いみたいなので。

ってなワケで、どこに行くのか、聞いてみると、

『“リボン”



あ、“リスボン”か?

いいねぇ、ポルトガル



なんて考えながら、一緒についていく案を提案すると、

『う~ん、今回は、おススメしないかも』
と。

なんで?

『だって、リボンだよ

まぁ、バルセロナくらい危ないって思っておけば、大丈夫、なんて思っていた私。

(友人の日本人男性が、荷物一式盗られたと言う情報あり)



『リボンなんて、どうなっちゃうか、分からないよ?』





“リボン”に、温度差が…?



はい、“リボン”は、“Liban”で、“レバノン”だった

中東の国の1つね。

(よく聞けば、“リボン”じゃなくて、“リヴァン”?)

なんで、日本では、Libanで、レバノンになったんだろうね?



うん。

今回は、諦める

まぁ、首都なんだけどね。

女一人で、って、ちょっと、ねぇ



でも、行きたかったなぁ。

中東って、古代ヨーロッパを見ていくと、発展の要だった所が多い。

歴史で習った“4大文明”の1つ、メソポタミア文明なんて、今のイランだし。

実は、最古のワインを作っていたとされる場所が、レバノン

パンだって、フランスはじめ、ヨーロッパのもの、ってイメージが強いけど。

実は違うし。



フランスの植民地だったレバノンは、フランス語も通じるし。

フランスの著名ワイン醸造家の皆さんが、技術指導にも乗り出していて。



いいなぁ、すーさん。。

って、お仕事なんだけどね。



そんなワケで、今週は、私一人

さて、何をしようかな




でね、いつも使っているデジカメ、スーさんに奪われたワタシ

しばらく、古いデジカメを使うハメに…。

年末から、新しいコンパクト・デジカメ、欲しいなぁって思ってたんだけど。

買い時かなぁ

小さな親切、小さなお世話

2012年01月29日 | ちょっとした事・話
スーさんは、本が好き。



っていっても。

ミステリーとか、物語系の小説たち。



基本、いつでも、どこでも、

本を持ち歩く。

ちょっとした時に、手持ち無沙汰になるのがイヤらしい。



そんなスーさん

本の“しおり”に、



こんなの、使っていて。


日本で買ってきた、かわいらしい、小さな便せん?

スーさん、かわいいもの、大好きで。

どこかで、見つけて、買ったらしい。


で。

写真を見て、お気付きかもしれないが、

便せん、逆さまにはさんでいて。


せっかくの“ありがとう”が、台無し

まぁ、スーさん、日本語読めないからね、

なんて思って、

『スーさんや、それ、逆さまだよ』

って、直してあげようと思ったら。



『知ってるよ

キレイなイラスト、折り曲げたくないから逆にしてるんだよ

って、言い返された


確かに。

女の子の顔が書いてあるんだから、そりゃ、分かるよね



ただの親切だったんだけどなぁ。

Cru 生モノ

2012年01月29日 | 食材
これ、



な~んだ



海ぶどうっぽいけどね



これね、

“胡椒”。

白こしょう、黒こしょうに、赤に緑とあるけれど。

これは、緑ね。

しかも、“生”



普通、市場に出回っているのは、乾燥されたもの。



日本では収穫出来ないものって、たくさんある。

チョコレートも、バニラも…。

胡椒も、そのひとつ。

コーヒーとか、日本でがんばって栽培しようと試みていらっしゃる方もいるけれど。

なかなか、それだけを仕事にするのは、難しいそう。



日本には、基本的に、“生の実”っていうものは、海外から持ち込めない。

日本で繁殖しちゃって、在来種の存在を脅かすのを防ぐ為に。

日本でよく見るタンポポが、実は、半分は西洋タンポポで、海外から入って来ちゃったものだって知った時は、ちょっとショックだった




だから、輸入されて来るものは、“商品”になっているものか、乾燥させたりして、“加工”されたもの。

フランスに来て、生のアーモンドが普通にマルシェで売られているのを見て、びっくりしたもんなぁ



で、この、ナマ胡椒。

フランスでも、手に入れるのは、なかなか難しい。

乾燥してる方が、保管も輸送も簡単だから。



使い方は、普通の胡椒と同じ。

とはいえ、“挽けない”からね。

軽く、つぶしてあげたり。

包丁の柄で、たたいてみたり。



とりあえず、かじってみたら

ピリッと、辛かった

(私は辛いの苦手




中には、当然ながら、種が入っていて。

でね、胡椒の違い。

よく、黒コショウと、白コショウってあるでしょ?

あれ、実は、同じコショウ。

黒コショウは、この緑色のコショウを乾燥させたもの。

白コショウは、外側の皮を剥がして乾燥させたもの。

(あ、赤いコショウは、また、ベツモノ



よく知っている食材でも。

実はよく知らないものって、結構、たくさんある。


たまに、

『最近の子供たちは、お米がどうなっているか知らない子がいる』

なんて言われるけれど。

私、胡椒がブドウみたいに、房になっているって、今回、初めて見たもんね



次回は、どんな食材に出会えるかな

Defiler 行進

2012年01月28日 | ちょっとした事・話
我が家は、パリ市内だけど。

パリのはじっこ。



で、先日、ブログで

“雨ばっかり降っていて、外で写真を撮る気分にならない~”

なんて、書いていたのだけれど。



今日は、



こんなのに、遭遇

って、近い、

近過ぎる

と、慌てて、カメラをスポーツ撮影モードに切り替える。





あ、ちょっと、良くなった



我が家から、少しパリを抜けると、競馬場や、乗馬訓練場がある。

この馬さんたちは、フランスの軍の騎馬部隊。



何かの祝祭事や、

有名なのは、7月14日の革命記念日のパレードなんかで活躍する。

で、街中を行進するのは、常日頃から、馬さんたちを喧噪や一般人に慣れさせる事が必要で。

こうやって、時々、一般道を練り歩いて、慣れさせてあげる。





雨の中、

馬さんたちも、騎馬隊(って、いうのかな?)の皆さんも、お疲れさまです



それにしても

これ、夕方、6時頃。

帰宅の車が増える時間。


そんな時間に、騎馬隊の行進。

この行列の後ろは、車の渋滞だった事は、

言うまでもない 





Heurtier ウルティエ 

2012年01月28日 | パン屋さん
久しぶりに、マレ地区のパン屋さん、Heurtier ウルティエさんに。



イートイン出来るコチラのお店で。

頼んだのは、



タルティーヌ(薄切りトーストパン)にポワローやら生ハムやらをのせたもの。



でもね、本当は、隣の席で食べていたマダムの、“あれ”が、食べたかった。



しかしながら、私は、“あれ”の名前が分からなかったので

“今日のランチ”から上の写真のを選んだんだけれど





ちょっと、スーさん



ソレ

私が食べたかったのに~


パンをくり抜いて、

キノコたっぷりのクリームソースがたっぷり入った、

上に、目玉焼きと焼いたハムののった…。

そして、(写真では見えないけれど)ポテト付き



タルティーヌもおいしかったけれど。

“ソレ”が食べたかった



『先に聞いてくれれば良かったのに

なんて言いながら、スーさん、全て完食



いいもんね。

私は、ランチのセットメニューだから、



ガレット・デ・ロワ

を、デザートに




まぁまぁのお味。



次回、リベンジしに来よう




あ、関係ないんだけど

このブログにのせてる写真、ほぼ同じものをFacebookに載せている私。

で、私の義兄(スーさんのお兄様)が昨夜電話をかけてきて。

『どうらく人よ、いったい、いくつがレットを食べる気だい?

と。


(日本人の友人&家族たちは、このブログで私の近況を知ってくれるのだけれど。

フランス人の義家族&友人たちには、チンプンカンプンで。

それで、Facebookを始めた次第)


で、私、

『今年は、ほぼ終了です。

去年の半分くらいしか食べなかったので、若干、物足りない感はあるのですが』

と、返答。



まぁ、私は、スーさんファミリーから“大食い”である事は認定されているのだけれど。

毎年、スーさんが、

『どうらく人のガレットを食べる量はハンパじゃないよ

と、報告はしていたのだけれど。

私がFacebookを始めたのは、去年の後半で。

我が義兄は、初めて、私の食べるガレットの実態を知ったようで。



『我が義妹よ。

君が、初めて我が家に来た時の姿を、ボクは忘れないよ

と言って、電話を切られた。



あれは、もう、7年前? 8年前?

当時の私は、体脂肪10~11%という、

目指せ・イチロー選手(←なんで“プロ”スポーツ選手)みたいな事を冗談で言っていて。

まぁ、適度に筋肉がついていて、見た目、ガリガリではなかったんデスケドね。

(体脂肪30%のモデルさんもいるっていう位だから、体脂肪とスタイルは、あまり関係ないのかもしれない)

あの頃と、今を比べられると…


とりあえず、3月にパピーちゃん(スーさんのおじいちゃま)の80歳の誕生日パーティーがあって、スーさんの実家に行くので。

それまで、スーさんと共に、ダイエッツに励もうと。

でも、今年は、年始のウイルス性胃腸炎のおかげで、あんまり体重は変化してないんだケドね。

完治しないのに、ガレットを食べ始めて、

食べ続けて。

結局、長い事、引きずってしまった事が勝因かと

Feve フェーブ

2012年01月27日 | お気に入り
そんなワケで、今年のガレットは、もうお終い。




で、今年のフェーブを集めてみる。



少なっっ

去年とかは、30個くらいになってたからねぇ。



そんな私のフェーブコレクションも、



70個を超えた




ちなみに、



これが、当店の、今年のフェーブたち

毎年、何種類かのコレクションを用意していて。

このシリーズが、今年の私のお気に入り。



これね、



つながるの

平面的なのがあったり、立体的なのがあったり。

かわいいねぇ~



100個越えを目指して

また、来年

Sold セール

2012年01月27日 | お気に入り
パリのセールも、もうほとんど終わり?

今回は、がんばって、“着るもの”を買う事に専念。



前回報告した内容(←見てね)に、

さらに、

グレーのニット、

グレーのデニム、

黒のスカート、

グレーの旅行用スーツケール

を追加。


もうね、諦めた。

今回は



まぁ、私の悩みはコレだったけれど。

スーさんは、“また”1サイズアップ、という苦痛を味わったようで


本格的に、ダイエット生活を始めなければらないと、自覚したよう…。



で。



いろんなトコロに出没してたら

これ、見つけたので、試してみようと。



紅茶&ハーブティーの登場回数を増やして、コーヒーの出没回数を減らそうっていう作戦。


もう、当分、セールはいいや



それにしても。

最近、パリで青空を見ないせいか、外で撮る写真が、無い


Galettes des rois 2012 14・15・16・17・18

2012年01月26日 | お菓子屋さん
ここで、私の職場のガレット・デ・ロワをご紹介


まずは、





クラシックなフランジパヌ(アーモンドクリームと、クレーム・パテシエール)

王道




当店は、しっかりとした“焼き”が、特徴。



今年の私のイチオシ、





リンゴとフランジパヌ



根強いファンを誇る、



フランジパヌ&グリヨット、そして、ピスタチオ

(断面図、写真撮るの忘れた



今年のニューフェイス、





フランジパヌと、ノワゼット、オレンジのコラボ



当店のガレット・デ・ロワは、全部、やさしいお味。

良質な材料を使って、丁寧に仕上げている事もあるけれど。

シェフが、“食事の後のデザート”って、考えて作っているから。

食事をしっかりとった後でも、おいしく食べられるように、って。

ガツン と、主張するんじゃない、食べやすい、ガレット。



『そんなに、ガレットばっかり食べて、飽きないの?』

なんて、聞かれる事があるけれど

こんなにバリエーションのあるものを食べていたら、“飽き”なんて、来る訳が無い



それでなくても、1年にこの時期しか食べられないからね



とはいえ、“ガレット・デ・ロワ”は、この時期だけだけど。

“Pithivier ピティビエ”は、1年中食べる事が出来る。



じゃあ、“Pithivier ピティビエ”ってなに?

ピティビエは、昔、フランスの王様だったシャルル9世の時代まで遡る。

王様なのに、誘拐されちゃったシャルル9世。

幽閉されたのは、ピティビエという名前の街。

そこで捕まっちゃっている間に出されたお菓子がおいしくて。

そのお菓子を作っていたお店を王室御用達にするほど、気に入っちゃって。


でも、このお菓子。

実は、パイ生地なんて使われていなくて。

フランジパヌが入っている訳でもなくて。


王様の馬車の車輪を模した飾りをお菓子の上に描いていたのが、パイ生地に切り込みを入れるようになり。

そんなコンクールも開かれるようになり。

いつの間にか、今の形に。



よく、

『はっきりしたお花の形がピティビエ』

とか、

『アーモンドクリームがピティビエ』

とか、

『中のクリームの量が多いのがピティビエ』

なんて言われたりするけれど。

全部、正解で、正解ではない


ネットや本で、いろいろ調べてみたけれど。

そして、いろんな人に聞いてみたけれど。

“有識者”と呼ばれる人達、全員が、自分の考えを言っていて。

定義が、それぞれ違う。


パティシエの大御所Wさんが“こう”と、言っていても、別な大御所さんは“これ”と言っている、みたいな。


私流に解釈しちゃえば、もうね、これは、“おはぎ”みたいなもの。

春には“牡丹餅(ぼたもち)”と呼ばれ、秋には“御萩(おはぎ)”と呼ばれる。

これは、こしあんと粒あんの違い、とか、

大きさで区別、とか、

高級なのがおはぎ、

なんて言われ方をする事があるけれど。

単純に、季節で呼び名が変わるだけ。



だから、実は、夏と冬にも呼び名が変わる、っていうのは、あまり知られていない。

夏は“夜船”、冬は“北窓”。

これは、言葉遊び。

和菓子の世界は、名前が雅だねぇ



で、ピティビエの話に戻ると、

結局、もう、

“ピティビエは1年中ある、ガレットは1月だけ”

っていう大きな違い以外は、“ドングリの背比べ”状態。

気にしなくていい、って事なのかもしれないね。



ただ、

フランジパヌっていうクリームが、実はイタリアで生まれたものだっていうのは、去年の記事(←見てね)に書いたけれど。

この、送られたカトリーヌ・ド・メディシスさん。

実は、シャルル9世のお母様。

時代を経て、

自分の気に入ったお菓子に、

姿を変えて、

形を変えて、

お母さんを想って作られたクリームが使われるようになるなんて。

どこで、どう、だれがつなぎ合わせたのかは分からないけれど

こういうつながりって、なんか、ドキドキしちゃうのは、私だけ?


定義を知る事も大事かもしれないけれど。

こういう“縁”に、思いを馳せるのも、私は好き


Cadeaux おみやげ達

2012年01月26日 | ちょっとした事・話
もうね、最近のパリ、くもりか雨ばっかり…



そんなある日、家に帰ったら新しい傘 が

『スーさん、傘、買っちゃったの?』

って聞いた私に、

『違う。

お土産にもらったの。

どうらく人用に、だって







『使った痕跡があるのはなぜカナ?』

『雨が降ってきて、ちょうど、もってたから

…まぁ、いいんですケドね…




スーさんの上司が、タイ旅行から帰ってきて。

お土産をいただいた。



これも私用…。

“だんなさん、大好き”って。。。



で、スーさんには、



バッドマン


毎回、ご当地とは関係のないお土産を買ってきてくれる上司なのである。

イエ、本当に、いい人なんです。

オシャレで、カッコ良くて、職場の同僚の家族の私にまで、お土産を買ってきてくれる




まぁ、このブログを読んで下さる皆さんの中には、この“上司”が誰か、見当がついてしまう方もいらっしゃるので。

過去の不思議お土産を紹介するのは止めておこう


人のイメージって、大切よね