食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
おいしいものと、楽しいことに囲まれて…

Restaurant LE Cinq レストラン・ル・サンク

2014年11月23日 | 外食 レストランとか
今年から来年にかけて、

パリの高級レストランは、いろいろ、大きく変わってくる




今年の夏、リニューアルオープンしたホテル・プラザ・アテネさんのメインダイニング、“アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ”さん、

同じく今年の夏、シェフの変わったレストラン・ルドワイヤンさん、

そして、そのルドワイヤンのシェフが新しく就任した、



フォーシーズンズ・ホテル・ジョルジュ・サンクの、Restaurant LE Cinq レストラン・ル・サンクさん



フランスの最高級ホテルは、星5つ

さらに、その上に当たる“パラス”の称号を持ちながら、長らく2ツ星のレストランだったル・サンクさんに、

ルドワイヤンを3ツ星にし、12年間維持し続けてきた、クリスチャン・ル・スケールシェフが就任




10月に就任されて。

12月の半ばまでは、ジョルジュ・サンクの旧スタッフさん達に、自分の料理のエスプリ(精神)を伝える為に、以前からのスペシャリテのお料理を提供されるそうで。

私、忘れられない料理たちがあって

それらを頂けるのは、今しかない

そんなワケで、行ってきた





食事の前の、アペリティフ(食前酒)のお供たち

手前の、透明なのは、生姜のボールにカンパリとオレンジの風味。

フォアグラにパッションフルーツのゼリーと、シナモンのサブレ。

一番奥が、きのこのピザ。

おいし~





シャンパンを楽しんでいると、





テーブルの上に、ワサワサと花びらを置き始めたサービスの方

『多すぎるくらいがちょうど良い

とか良いながら



その後、



バターを置く場所確保に苦労されていた





パンは、今のところ以前のまま。

(こちらでは、作っていない)

12月の半ばから、ル・スケールシェフのパンになるそう。

日本なら、新シェフ就任と同時に全てが新しくなるんだろうけれど。

ここはフランス。

そういう所は、スローペース。



今回は、私、食べたいものが決まっていたので、ア・ラ・カルト(単品)で注文。

最初に出てきたのは、アミューズ・ブーシュ、先付け。



アボカドと、オマール海老、そして、黒トリュフ。

オマール海老嫌いなスーさんが、

『おいしー

と、食べられない私の分まで全部食べた。



最初に選んだ前菜、



オニオン・グラタン。

“これがオニオン・グラタン

っていう外観に、

お味は、濃厚なオニオン

どんぶりで頂きたい



で、このオニオンの一皿に、

『これ合わせてみてよ』

と、ソムリエさんが持ってきてくださったのが、



写真の右側のグラス。

マデイラ酒。

これがまた、よく合う





これが、私が食べたかったシェフのスペシャリテ。

イシビラメと黒トリュフ、そしてポテト。

シンプルなのに、やめられない、止まらない

あ、これ、メインディッシュにしても良いくらいの一皿。



スーさんは、



フォアグラに、白ワインのシャーベットとさつまいも



メインは、



西洋ウナギの燻製

これも食べたかった一品



あれ?

アラン・デュカスさんのレストランで、

『お肉料理が無いのが残念』

とか言っていたのは誰だったか?



なんていうかね、

ル・スケールシェフの料理は、本当のフランス料理だと思う。



最近、バターやクリームを使わない料理が増えてきたり。

軽い料理が流行っていたり。



もちろん、みんなが同じ料理を作っていたら面白くないから、そういう新しいスタイルが出来てきたんだけれど。

今度は、そういうスタイルばかりになってきちゃって、

本当のフランス料理を食べる事の出来るレストランが少なくなってきてしまった気がする



私なんかが、

“本当のフランス料理”を語るなんて、おこがましいけれど

“フランス料理を食べたなぁ”って感じる事が出来るおいしいレストランは、何件あるだろう?



少し前に、日本からいらっちゃった方と話した時に、付け合せにギョウザが出てきたレストランが、3件あったそう

パリに、たった1週間の滞在で、ですヨ

日本の食材、調理法が世界に広がるのはうれしいけれど。

増えすぎるのは、また悲しい…。

難しい所だねぇ



話が逸れてしまったけれど。

ル・スケールシェフの料理は、1つ1つが完成されていて。

“物足りない”とは、思わせてくれない

フランス料理を食べたぁ、という満足感



スーさんは、



リ・ド・ヴォー、仔牛の胸腺に6種類のフレッシュハーブ。

こちらも、おいしかったそうで、2人で大満足



運ばれてきちゃったら、頂くしかない



チーズのワゴン


今回は、



サービスの方のセレクションの一皿を、2人で半分こ。

とはいっても。

スーさんはルブロッション(一番右奥)を食べただけで、残りは私が全部頂いた



やっと、



デザートの前の小さなデザート、プレデセール。


スーさんは、嫌いなものがあり、



私のとは、少し違う。



そして、



スペシャリテのデザート、グレープフルーツ

さっぱり、おいしい、料理の後にピッタリなデザート



さらに、



パイナップルのフスレ

これはちょっと、アルコールが利きすぎていて、スーさんと私には合わなかったけれど。



お腹がいっぱいになった所で、



コーヒーと、




コーヒーのお供たちが、これまたワゴンで




少しだけ、頂いた



お土産に、





キャラメルと、オリーブオイルを頂いて



料理、サービス、そして内装。

全てがマッチしていて、“パラス”に相応しいレストラン。

大満足のジョルジュ・サンクさんの、ル・サンクさんだった

料理、デザート、そしてパンが一新される来年、またうかがいたい


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