食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
おいしいものと、楽しいことに囲まれて…

Tourteau Fromage トゥルトゥー・フロマージェ

2012年06月06日 | フランスの田舎


これ、な~んだ???




って、このブログを長くご覧になっていらっしゃる方なら、何度か見た事あるかも




“Tourteau Fromage トゥルトゥー・フロマージェ”

スーさんの地元の郷土菓子








実物は、こんなの。



甘い、チーズのタルトで。

表面は、真っ黒に焦がしてある。

これは、保存が効くように




ネットで検索してみたら、

『この、焦げた皮の部分も食べる』

なんていう日本語の紹介もあったけれど

それは、あくまで自由

私も、スーさんファミリーも、みんな、はずして食べる




そして。

『トゥルトゥー・フロマージェは、工場生産がほとんど』

っていうのも見かけた。

これはね、ウソ。

もちろん、スーパーに売っているものの方が簡単に見つかるけれど。




手作りのおいしいトゥルトゥー・フロマージェだって、ちゃんとある



ただねぇ、

アルザスのクグロフや、

ナンシーのマカロン、

ブルターニュのクイニー・アマン、

サヴォワ地方のガトー・サヴォワみたいに、有名じゃ、ない



だから、おいしいトゥルトゥー・フロマージェのお店があっても、

それは、地元の方達御用達、で、終わっちゃってる

そんなお店を探すのは、本当に、草の根を分けて探すようなものだからね




私は、ラッキーだったなぁ




そんなワケで。

義妹(スーさんの妹)が買ってきてくれた6つのトゥルトゥー・フロマージェ

私が4つ半、スーさんが1つ半いただいて、無くなっちゃった


Les Chat ネコ、達。

2011年08月26日 | フランスの田舎


スーさんママの家には、ネコが2匹。

2匹とも、同じ模様



で、





私が食事の席に着くと、必ず横にやってくる。

理由は、私が、お肉をあげるから

1年に、1回位しか帰らないのに、しっかり覚えているようで。



ちなみに彼、普段は、私に近寄りもしなければ、抱っこしようとすると、逃げる



食事の準備を始めると、



いつの間にか、やってくる。


別な日も、





そして、



待つ。




そんな先輩ネコを見習って?



小さなネコもやってくる。



来月、また行くから、みんな待っててね~

原因は…、

2011年08月25日 | フランスの田舎
スーさんママの家には3泊4日、泊まらせて頂いたのだけれど。

パリに戻ったら、3kg 体重が増えていた




理由はね、

皆様、もうご存知

食べ過ぎ、な、だけ。



スーさんは、5人兄弟。

唯一はなれた所に住んでいる私達。

しかも、滅多に帰る事が出来ないから…、





毎日バーベキューでおもてなし

このソーセージが私のお気に入り



そして、



私の好きな焼き菓子、“ブロワイエ”が、10時と3時のおやつに出てくる

…ええ

毎日、コーヒーをススメられ、そして一緒に出てくるこのお菓子。

コレがきっと、翌日筋肉痛になるほど気合いを入れて遊んだりしていたのに太った原因



他にも、





食事の度に振る舞われる自家製食前酒

そして、

断らないワタシ




だって

庭で採れた果物を使って作った自家製食前酒なんて、なかなか飲めないじゃない

しかも、年内飲みきり用と、数年間熟成用が地下のカーヴ(地下の貯蔵庫)には眠っている

そして、飲み比べさせてくれる気前(?)のよさ



あ、



ジャムや、パテにリエット、瓶詰めにしたサヤインゲンも地下のカーヴに大量保存

このカーヴ、我が義父とスーさん、そして、スーサン兄の3人で作ったらしい

20平方メートルはある広さ

Invitation ご招待

2011年08月24日 | フランスの田舎
スーさんママ宅への帰省中、パピーちゃん(すーさんのおじいちゃま)と、すーさんの従姉妹が来る事に。

フランスで、誰かをお招きするって事は、 = 食事を振る舞う

って事。

(“3時のおやつ”って事もあるけどね

一家の台所を預かる人にとって、腕の見せ所

と、同時に、失敗は許されない




で、



前日の夕食後から準備開始



え?

写真に、男2人が写ってるって?



そう。

写真に写ってるのは、スーさんと、スーさん弟。

2人が作っているのは、デザートたち



キッチンをとられちゃったスーさんママは、スーさんのお手伝い

『息子2人に私の場所とられちゃうなんて、イヤだわ~』

なんて言いながら、しっかりスーさんのレシピと手順をメモ



私は、洗い物係

『洗い物ばっかりさせちゃって、大丈夫?』

なんて気遣ってくれるスーさんママに、

『おいしいものが食べられるなら、このくらい

なんて言ったら、

スーさんママ、大笑い


ええ。

私、大食いですから




スーさん弟作の、



ガトー・ショコラと、




採りたての洋梨を使ったタルトに、




冷凍して、取っておいてくれたミラベルを使ったタルト。


さらに、





コレはメレンゲを茹でたもの。


翌日、メレンゲは、





イル・フロランタンに変身

これ、スーさんの、今は亡きおばあちゃまの得意料理だったそうで

しかも、スーさん弟の大好物

一人で4人前位食べていた




そして、





自家製ヨーグルトも。



タルトは、1つ8人前(直径45cm)の大きさ

ガトー・ショコラは6人前。

イル・フロランタンにヨーグルト。

12人前の食後のデザートと、3時のおやつ用にしては、ちょっと多いかな?

なんて思ってたら

以外と、残らないものネ




たくさんの、



パンを用意して。



前菜は、







我が義父自慢の自家製生ハム



メインディッシュに、







小鳩のロースト




乾杯は、



我が義父特製の、家庭菜園で採れたサクランボで作ったお酒


赤ワインは、


これ。

2年前、サンテミリオンで買って来たワイン

おいしかったけど、まだ、しばらく置いておけるね



そして、


我が秘蔵っ子

デザートワインに、ボンヌゾーのあま~い白ワイン

どちらのワインも、自分でワイナリーを訪ねて買って来たもの。

味見して買えるのがうれしい



いらっしゃったパピーちゃん、



イチゴのタルトを作って来てくれた

パピーちゃんは、お料理が得意

おばあちゃまが亡くなるまで、一切料理はした事が無かったのに、今では、なんでもお手の物

私達がおウチへ行くと、いつも、手料理をごちそうしてくれる



私、招待したのか、されたのか

あ、食後の洗い物は、しっかりさせて頂いた



答え と シャルキュトリー

2011年08月24日 | フランスの田舎
(動物好きの方には、若干、刺激が強い内容かも知れません。

前回の問題の答だけを見て、お帰り頂いてもかまいません




まずは、前回の答え



これは、クルミ。




そして、



コチラは、ヘーゼルナッツ。



中を見ると、何となく、分かるかもね。





さて本題。



スーさんママのおウチは、野菜だけじゃない

たくさんの、







動物達がいる。



この子達、ほとんど、食用。

は、卵用



我が義父は、釣に行くし、狩りにも行く

狩りのシーズンは大忙し。

なにせ、我が義父は、相当な腕前で

家族で食べきれない量のリエブル(野うさぎ)や、規定量いっぱいの野鳥…。

全部、パテやリエット、その他諸々の保存食にして、来年まで十分に楽しめる



(狩りは、免許が必要で、その地域ごとに、“一人、1シーズン、何匹まで”って、決まっている物が多い。

野うさぎは◯匹、◯△鳥は◯匹…みたいに)




今は、スーさんの弟も、狩りに参戦

今の所、戦績は芳しくないけど、始めたばかりだから、ね。


このスーさん弟、最近、彼専用も、飼い始めて。

この鶏が、毎日、青っぽい卵を産む。

鶏の卵じゃないみたいな…。



更に、このスーさん弟、去年大学を卒業して、就職したのに、休みの日には、

学生時代の酪農のバイト先で、人手が足らないからと、今も続け、

鶏卵のバイト先からも、時々、応援要請が入り、

時間があれば、家庭菜園を手伝う…。

どれだけ働き者なんだ



田舎らしいアルバイト内容(笑)

おかげで、スーさんママは、いつでも新鮮な牛乳が手に入り、

(新鮮すぎて、自分で煮出さなくちゃいけない

牛のミルクって、人間がそのまま飲むと、おなかを壊しちゃうからね)

家で採れる卵で足りない時には、いつでも新鮮な卵の追加が可能



でも、こういう仕事は、やってくれる人が少ないそうで…。



彼の人柄が良いのも、応援要請が来る理由の1つかもね



しかし、彼には彼女がいない

ソコは、どうでも良いのかもしれないが、こんな良い男を放っておくなんて、フランセーズ(フランス人女性)も、ねぇ

Recolte 収穫

2011年08月23日 | フランスの田舎
“働かざるもの、食うべからず”

そんなスーさんママ宅の家訓の下、私の仕事といえば、









野菜と果物の大収穫




サヤインゲンなんて、前日に収穫したのに、翌日も同じくらいの量が採れるし

このサヤインゲン、紫色だけど、茹でると普通の緑色になる




これは、普通のサヤインゲン。



このサヤインゲン達の、



ヘタを取って、茹でる前の下ごしらえを終了させるまでが、私の任務




今回残念だったのが、“Mirabelleーミラベル”っていう、日本にはない果物があるんだけど。



コレの収穫が、今年の分は、もう終わっちゃってた

ミラベルはラテン語で “美しく見る” っていう意味。

この、収穫間際の黄色い、ちょっと赤みがかった実に太陽が当たると、琥珀色に輝く

それを見て、昔の人たちはこの名前を付けたのかなぁ

(写真は去年のモノ




スーさんママの庭には、



もも、




オゼイユ(スカンポ)、




丸い、埋まってるのが根セロリ。




ニンジンに、




キャベツに、




これは、カリフラワーの一種。



コレ、



何か、分かる人、いるかなぁ。






これなら、分かるかな

そう、

あの、爽やかな香りのする…、

ミント

私、ミントの花、初めて見た



それから、



クルジェット(ズッキーニ)と、




キュウリの赤ちゃん

今年は、太陽の光が足りないみたいで、ほとんど収穫出来てないみたい。

異常気象の所為なのか、日が射さないのに、水不足…


フランスで、今年の天候は良くないって聞くと、今年のワインの出来はどうなのかなぁって、心配になっちゃう。

でも、心配なのは、ワインだけじゃなくて、おいしいものの材料になる野菜や、果物、家畜のエサ…、

おいしいものを食べる為には、おいしい素材が大切なんだよなぁ



あ、

他にも、



これは、初日の食卓に上ったレタス




パセリも、シブレットもその辺に生えてるから、食事中、サラダにアクセントが欲しくなったら、自分で庭に行って取って来たり





今年、初収穫の、



洋梨

甘くておいし~




そんな訳で、つまみ食いしながらの収穫作業は、私のお気に入りの仕事




毎年、夏にしか来れないから、夏のお野菜しか見れないんだよなぁ。

冬には、冬の野菜も登場するんだよなぁ。。




さて問題





これは、なんでしょう??

2つの写真、それぞれ別なものなので、答えをそれぞれ考えて下さい

Retourner dans son pays 帰省

2011年08月23日 | フランスの田舎
あー



夏のバカンスが終わった…。

あっという間だったなぁ。。。

ホント、休みってモノは、どんなにあっても短いんだよなぁ




やっとPCに向き合える時間が出来たので、スーさんのご実家に行っていた話を少し

(と言っても、また何話か続く予定




行き先は、フランスの真ん中付近。

の、小さな村


今までは、新幹線を乗り換えて、車でさらに40分かかっていたんだけど。

最近、新幹線→電車で、最寄り駅まで行けるようになって。

最寄り駅からご実家までは、車で5分

お迎えに来てもらう手間が省ける



新幹線から見える景色は、写真を撮るほどではなかったんだけど。

(イヤ、最初の頃は撮ってたかな

まぁ、新幹線の通り道は、高速と畑しか無かったからね。



それが

乗り換えた電車は、ロワールの真ん中を突っ切る

すると、



景色は、こんな感じ

ロワールと言えば、古城とワイン

2枚めの写真は、ソミュール地区のワイン畑。

写真では分からないけど、ブドウが実っていた

ワインがお好きな方にしか分からないような小さな地区だけど、お手頃で、夏に飲みやすいワインが出来る




ひまわり畑もこんにちは




で、



ここが、ご実家のある村。

小さいけどお城もある、歴史のあるのんびりした所。




そして、



スーさんママのお家がコチラ。

かわいらしい



いつもは、必ずパピーちゃん(すーさんのおじいちゃま)に会いに行ったり、私達があちこち伺うんだけど

今回は、パピーちゃんや、すーさんの従姉妹たちが会いに来てくれる事になっていて。

その分、みんなでテーブルゲームしたり、ペタンクをしたり。

みんなから、

『今回は、のんびり出来たね』って。

普段、どれだけ短期滞在だったか



滞在日数は、3、4日で同じなんだけど、今回は、ほとんど家にいる事が出来たからね

ただ、のんびりしていたワケではない

スーさんママのおウチでは、

“働かざるもの食うべからず”

という家訓が…




その話は、次回の更新で