食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
おいしいものと、楽しいことに囲まれて…

Restaurant Astrance レストラン アストランス

2014年04月30日 | 外食 レストランとか
Restaurant Astrance レストラン アストランスさん。

このレストランの名前を知ったのは、今から14年前。

オープンして、たった半年でミシュランガイド1つ☆を獲得

最近でこそ、時々こんな風に早くに星を獲得するレストランが出てきたけれど。

10年前は、ほとんど無かった。

だからこそ、

海を越えて、

オープンしてすぐに、日本にまで、その名前が届いた訳で。

その頃から、ずっと行きたかったレストラン。



だったんだけれど、

ねぇ。

このレストラン、オープンからずっと、満席御礼

パリで、最も予約の取りにくいレストランの1つ



火曜日から金曜日の週4日営業。

予約の受付は、1ヵ月半前からのみ。

席数30席弱



平日の予定が立てにくいスーさんと私では、なかなか、ねぇ



そんな感じで、想い焦がれて14年。

やっとうかがう事が出来た




モダンな店内。




テーブルの上は、シンプル。



こちらのレストラン、



メニューは、コース料理1つのみ。

こういう、メニュー1つだけしか置かないレストラン、このアストランスさんが先駆けかも。



それには理由があって。

こちらのレストラン、調理場が、とっても狭い。

多分、世界中の3ツ星レストランの中で、最小規模

オープン当初、そんな調理場で、最高の料理を提供しようと思ったら、そのスタイルしかなかったのかもしれない。



有名になっても、

お客様が途切れなくても、

オープン当初の心を忘れないレストラン



コース1つのみといっても。

一応、メニューが渡される。

内容は、

・コース料理しかないこと

・コースに、トリュフが足せますよ

・ソムリエさんの選ぶグラスワインコースがあります

という事。

トリュフの量も大・中・小と自分で選べる。

(その分の追加料金も明記)




スーさんと私、ノーマルのコースを選んで。

ワインコースも追加。

ここね、

アルコールの飲める方なら、ぜひ、ワインコースを足して頂きたい

ステキな料理とワインのマリアージュ(組み合わせ)が楽しめるから




あ、

ちなみに、ワインコースを頼んでも、食前酒は別ですから



で、

食前酒のお供に来たのは、



このかわいいサンド。

おいしい

これは、食事にも期待が高まる









最初に出てきたのは、





これ。

アストランスさんのスペシャリテの1つ、フォアグラとマッシュルームのミルフィーユ

生の、新鮮なマッシュルームと、絶品フォアグラ。

おいし~

初めて頂く食感



お次は、



スーさんの下に届いた帆立貝



アレルギーの私には、



アスパラ

添えてある目玉焼きみたいなのは、ヤギのミルクのフレッシュチーズと、マンゴー

これも旨い



白身魚、



メルラン、ギンコダラ。

旨みが口の中に広がる~

良いね~、体に染み渡るおいしさ。

カリッとした、表面とお野菜との相性も最高



次のお皿は、



コンテチーズと、黒トリュフ

本当は、手長えびのお皿だそうなんだけれど。

私がアレルギーだから、変更して頂いて。



ちょっと前にも書いたけれど。

アレルギーとか、食べることの出来ない食材がある時には、このレストラン以外でも、予約の時にお伝えするのがベター。

その場で言うよりもスマートだし、料理人さんも準備が出来る

私たちも、予めお伝えしていて。

はじめにマネージャーさんがいらっしゃった時、

『さて、あなたたちの魚介盛り、準備万端だからね』

って、言うもんだから。

『ありがとうございます。

救急車の番号の準備も出来てますか?』

って、返してみた。

そしたら、

『僕の母親が、昔、教えてくれたから大丈夫

って…。

このマネージャーさん、面白系か



お肉料理に入って、



若鶏

モリーユ茸、大好き

鶏ときのこって、好きな組み合わせ

一緒に出てきたのは、



お味噌のチップス。

マネージャーさんが、

『僕が毎日焼いているんだから、全部食べてね

って、本当



またまた、お肉。



仔鴨のロースト。

焼き加減も最高だし、シンプル、で、おいしい



付け合せの小鉢には、



鴨の足の部分と、レバー。

残さず、全部食べましょう。

って、おいしすぎて残せないケドね



コール料理だと、お魚2皿はよくあるけれど。

お肉2皿は、食べ応えもあるし、満足度高いかも



そして、デザートに。


小さなカップが、



1つ、



2つ。

あ、この2つめ、ピリッと辛い

私、辛いの苦手なんだけれど。

辛い以外はおいしいくて。



『辛いの苦手なら、全部食べる必要は無いんですよ

と、おっしゃってくださるサービスの方に、スーさん、

『辛いの苦手なのに、おいしいから困っているんですよ

って言っちゃって

笑われちゃったじゃない



その後に出てきた、







2皿。

どっちも、おいしい。

シンプルに見えて、その瞬間に食べなければいけない位の繊細なレモンのデザート。

あっという間に無くなっちゃった



最後に、



フルーツ盛り

素材を大切にしているレストランならでは?

ただの果物なのに、おいし~



食後には、



ハーブティーをお願いした私。

一緒に、



小さなマドレーヌ

更に、



卵。

最後まで、堪能



こちらのレストランは、当時(今も)の3ツ星レストランでスーシェフ(シェフのすぐ下のポジション)をされていた方と、同じレストランのサービスをされていた方が、とあるコンペティションを勝ち抜いてお店を出す権利を獲得されて。

それから今まで、二人三脚で、フランスでの地位を確立されて。

そこに、ソムリエさんという+αが加わって、三身一体の強さを継続されている。



良いシェフの下には、良い食材、良いスタッフが集まる。

もう、毎シーズン来たい位

って、その前に、予約が取れない

Boulangerie Aki ブーランジュリー・アキ

2014年04月29日 | パン屋さん
あぁ、

私の胃袋が恐ろしい



久しぶりに、近くを通ったので、

パリにある、日本のパン屋さん、aki アキさんに行ってきた。



で、

あんパンと、カレーパン、ソーセージパンを買って。




見付けちゃった、



お弁当



白米、普段食べない私。

最後にお米を買ったのは…、3年くらい前

ご飯というより、隣のおかずに惹かれちゃって



パン3つと、お弁当、お昼に全部食べちゃった



パリマラソン走って、

『痩せるんでしょう』

なんて言われる事があるんだけれど。

異常にカロリーを消費した分、体が、食べ物を欲しがっちゃって

走る前より、体重増えた




あぁ、

自分が恐ろしい



そんな日の、スーさんへのお土産は、



食パン


『食パンは、日本のが一番おいしい

と、

スーさんが言うので。

私も好き


Marathon de Pais 2014 パリマラソン 2014

2014年04月28日 | お楽しみ・イベント
ちょっとだけ、私の思い出用に




今年も参加した、



Marathon de Pais 2014 パリマラソン 2014

(去年の様子はこちらから☆)



おかげさまで、

今年も、



完走メダルを頂いた




記録は、

42,195km 4時間41分

去年より、10分短縮




なんて言いながら、

実は、去年のパリマラソン以来、ジョギングしたの、たったの2回

しかも、当日用のランニングシューズを買ったのが1週間前で、1回履いただけ

おかげで、30km地点くらいから、足、というか、つま先が痛くなり…。

家に帰って靴を脱いだら、爪が圧迫されて青くなっていた

(今、去年のブログ見たら、去年も練習不足。

人間、成長しないもんだ)




ホント、いつも行き当たりバッタリなワタシ




今回は、出場するかどうか、悩んでいた私。

それが、

“メダルのデザインって、毎年同じなのか違うのか

という疑問を解決する為に、走る事を決意

なので、完走だけを目的にしてたんだけれど。

私、意外と走れるものね





これ、真面目に普段からジョギングしていたら、どうなんだろうね

週1回でも、1回2時間(約20km)走っていたら、3時間台ゴールとか、出来ちゃうかな

来年に向けて、やってみようかな。。。



時間を作るのが難しいなんて言っているのは、言い訳、だよなぁ~




そして

今年も、沿道で応援して下さっていた皆様、

本当にありがとうございました

ウチ、スーさんはお休みでも応援しに来てくれないし

日本語での『がんばって』の声を聞くと、

そして、

日本国旗を持っていらっしゃる方を見ると(こいのぼりもいた)、

本当にうれしくなるんです

EUROPAIN ユーロパン

2014年04月27日 | お楽しみ・イベント
2年に1回ある、パン&パティスリーの展示会、



EUROPAIN ユーロパンに行って来た

ネタが古くて申し訳ない

コレ、3月のお話




こういうの、普段は私がスーさんに『行きたい』って言うんだけれど。

今回は、スーさんから。



欲しいお菓子の為の型やら何やらが、見付からないらしい



毎度の事ながら、

いろんなパティシエさん達と企業がコラボして、









飴細工や、




シュガークラフトや、








いろんなお菓子が展示される








『買いたいとは思わないけれど(買う必要も無い)、ホント、こういう機械を開発するのって凄いよね~』

なんて眺めながら



この展示会、お菓子とパンのコンクールもやっている。

前回のコンクールの日本人パティシエさんの作品、凄かったなぁ

群を抜いてのトップだった






今年は、日程の関係上、完成作品を見ることは出来なかったけれど。





パン職人の、アメリカ代表の方の作品。

凄い



フランス人パティシエさんの作品も、



センスある~



そして、

定番の、







この方は、もはや、アーティストだね

独特の世界観。

これ、全部、飴ですよ



スーさんのお目当ても見付かったし。

私のコレクションの情報も手に入れたし



大満足の展示会だった

Bistrot Napoleone ビストロ・ナポレオン

2014年04月26日 | 外食 レストランとか
せっかくパリに来たら(いたら)

おいしいものが食べたい



たくさんのガイドブック、

ネットでの紹介、

ミシュランガイドのような、評価付き。




問題なのは、

予約をしなくちゃいけない事と、行きたい日にお店が開いているかどうか。



フランス、ほとんどのお店が日曜定休

午後の3時とか4時とか、変則的な時間においしいものが食べたいと思っても、レストランは休憩中



パリに住んでいる私も、好きな時に、好きなものを食べることは難しい




そんな中

観光客の賑わうシャンゼリゼ通りに、



見つけた

雰囲気が良くて、

サービスの方たちが感じ良く、

いつでも開いている所

Bistrot Napoleone ビストロ・ナポレオンさん

去年出来たばっかり。




観光地なのに、ガチャガチャしていないのは、他のシャンゼリゼ通りにある飲食店みたいにチェーン店チックじゃないから、入りにくいからなのか?

お値段が、少々高めだからなのか?

(場所代も含まれている金額だからかな。

接客で“スマイル0円”なんて、日本くらいなモノ)



でもね、量と質に比べたら、このお値段、決して高くは無い。



私が頼んだのは、



前菜に、アボカドのムースとサーモン。

これが激ウマ



メインに、




牛肉



ボリュームたっぷり

そして、おいしい



デザートは、



りんごのタルトを頼んだんだけれど。

生地が生焼け

これだけ、失敗

一緒に行った人のデザートは普通においしかったそうだから、私の運が悪かったんだと思う。

これが、フランス(笑) 

(フランスでは、たまに、よくある)



これにミネラルウォーターとグラスワイン1杯&コーヒーで1人50ユーロ位。

普通の方なら、メイン1品で良いだろうし、

前菜シェアしても良いだろうし。

(なにせ、ボリューミーなので、普通の日本人女性なら、全部は食べれまい)



デデートは、これまたシャンゼリゼ通りにあるラデュレさんのサロン・ド・テ、なんていう手もある

(ラデュレさんは、並ぶのを覚悟で行かなくちゃだけれども。

それでも、1回は話のネタに行くのはおススメ)



“予約して、わざわざ行くレストラン”

ぜひ、フランスに来たら行って欲しいけれど。

全ての食事がそうだと、疲れてしまう。



こういう、お手軽アドレスを持っていれば、何かの時に、役に立つ


Restaurant A.T. レストラン・ア・テ

2014年04月25日 | 外食 レストランとか
ブログを更新していない間に、

また、パリにステキなアドレスが増えた





Restaurant A.T レストラン・ア・テさん

ちょっと、通いたくなっちゃうレストラン




シェフは、日本人。

日本でお仕事をされた後、フランス、ベルギーで経験を重ねられて。

満を持して

フランスでレストランをオープンされた



あ、

オープンしたの、4月の8日。

できたて、ホヤホヤ



料理は、コースメニュー1つのみ。

最近、こういうスタイルのレストランが増えているパリ。

“こういう料理が食べたい”

と、レストランを探したり、

“このシェフの料理が食べたい”

と、訪れるレストランがあったり




久しぶりに、平日の夜にスーさんも私も早く終わったので




とはいえ、翌日、スーさんも私も早朝出勤。

アルコールは少なめに、

私は、



ビール

レストランでビールなんて、私にとっては珍しいんだけれど。

このビール、パリ近郊で作られているビールだそうで

初めて見た。

ってワケで、飲まないわけにはいかないでしょう

軽い、でも、少しフルーツの味がするような、おいしいビール。




なんてやっているうちに、



1皿目が登場。

乗っている、チップスを食べるそう。

おいしい、

日本人には馴染みのあるお味?



2皿目は、



パネっていう、白にんじんみたいなお野菜の、皮を乾燥させたもの。

これに、ホワイトチョコを付けて食べる。

私、チョコ付けない方が好き



あっという間に食べ終わり、、、




おや?



ピンセットが置かれた



で、



出てきたお皿。

これを、ピンセットでつまんで食べるらしい

あ~、一口で無くなっちゃった

にんじんと、ニンジン



そして、



あ、これは私用(アレルギー対応)の一皿。

本当は、ウニ? かなんかと出てくるらしい。

ブロッコリーと、キャベツのお皿、と、いうより器。

パリの高級なレストランは、ほぼ、同じメーカーのお皿を使っている。

ベルナルドさんと、コケさん。

どっちもステキなお皿。

だけれど、どこも同じ。



最近活躍されている日本人シェフのお店では、個性豊かな食器類を揃えていらっしゃって、おもしろい

こちらも、日本をはじめ、ベルギー、コペンハーゲンetc...

シェフの感性を最大限に活かした食器たち


続いて出てきたのは、



仔牛。

これが、おいしい




さっきまでは、おいしかったけれど、 おいしい < おもしろい だった。

このお皿、3皿食べたい

付け合せは、ルタバガ

初めて見た。

スウェーデンカブだって。

黄色いカブ。



お魚に入って、



白身魚。

このお魚の名前、失念

なんかね、あんまりいない(獲れない?)高級魚らしかったんだけれど

(しかも、日本にはいないっぽい?)




ここで出てきた、



フォカッチャ。

こちらのレストラン、パンは出さない主義だそう。



最近のパリ、パンを食べない人が少しずつ出てきている。

日本でも、炭水化物抜きダイエットなんてものがあるけれど。

フランスでも、パンは太る原因のひとつ、なんて言われていて。

健康を気にする人が増えている中、最初に減らすものはパンだそう。

パンを出さない。

これもひとつの流れなのかもしれない。



そして、



また、お魚。

さっきとは、違うテイスト。

タラ。

これ、激うま

幸せ~

食べていくと、当然、無くなる。

無くなって欲しくないー



で、



お肉。

仔鳩のロースト。

真ん中にひょろっとある、透明なもの。

ジン・トニックっていうカクテルのパスタ

パネ、パースニップっていうセリ科の植物が付け合せ。

これまたおいし~



デザートに入って、



ベットラーブ、赤ビーツと炭火のデザート。

私の好み



あ、食べられる炭火。

最近の流行の食材



2つめのデザートは、





チョコと、トンカ豆。

デザインがかわいい

スーさんのお好みはこっち



全10皿で、85ユーロ。




食後にコーヒーを頂いて

あ、日本ではコースに食後のコーヒーか紅茶付きが普通だけれど。

フランスでは、別。



シェフ曰く、

『まだまだ開発の余地がたくさん』

だそう。

そりゃ、当然。

オープンしたてですから。



このレストランはねぇ、

本当におススメ





ちなみに。

予約を受け付けないレストラン以外は、予め、予約をしていく事をおススメします。

ここに行った日、本当に、突然時間が空いたのでうかがう事が出来たんだけれど。

なので、予約しないで行ったんだけれど。

私、アレルギーがあるので、それに対応出来ない事を、シェフが心苦しく思ってしまわれて

こういうスタイルだって、分かっていたのに。

予約しない私が悪かったのに…。

食材も、新鮮なものしか使わない方なので、在庫をそんなに持たない、その為の1コースのみ、というスタイル。

良い食事をする為にも、良いサービスを受ける為にも。。。



あ、『予約してないから行けない~』のではないので

Paque 復活祭

2014年04月24日 | お菓子屋さん
長い間、ご無沙汰してしまいまして…




やっと、いろいろ落ち着いた




で、

忙しくしている間に、Paque 復活祭が終ってしまい…。




復活祭、イースターのお祭りは、子供たちがチョコレートをたくさんもらえる日

イエス・キリストが処刑されてしまってから、3日後に復活した事をお祝いする日なんだけれど。

復活の象徴、卵の形のチョコレートをお庭のあちこちに隠して、子供たちが見つけて楽しむ日になってしまったような。

(お庭の無いおうちでは、家の中で隠したり、隠さずに、そのままあげちゃったり)




そんなワケで、たくさんのパティスリーやショコラトゥリーでチョコレートが売っていた。

スーさんは、予定していた分、4日で売り切っちゃったそう

スーさんが作った、今年のパック(復活祭)用のチョコレートはうさぎさん

かわいかった





で、私はというと、

1つしかチョコ、買えなかったー

毎年、4つ位は買うんだけれど…。




その、

唯一のチョコレートは、



Patrick Roger パトリック・ロジェさん

1つしか買えない、となれば、ココを外す訳にはいかない




今年は、





…、

だよね?



買ったの、実はパック当日

もう、ギリギリ

なんと、まだ食べていないので

中身は気が向いたら、後日…

(だって、あまりにも長い事ブログを休んでいたので、アップしたい事が多過ぎて)




あ、

一緒に、



お魚も購入



パックの少し前、4月1日、エイプリル・フールの日、

フランスでは、ポワソン・ダブリル、“4月のお魚”っていって、お魚のモチーフで騒ぐ習慣があって。

なので、パックの期間中まで、お魚モチーフのチョコレートが売られている

そいうえば、パトリック・ロジェさんでこれ、買ったこと無かったな、と、手が伸びた




そんなワケで、

ブログ、再開します