食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
おいしいものと、楽しいことに囲まれて…

Chablis シャブリ旅行

2014年08月28日 | フランス国内旅行
本当に申し訳ない

気が付いたら、ブログ更新3ヶ月以上できなかった



なにせ、今まで週40時間しか働いていなかったのが、ここ最近といったら…

一時なんて、1日、朝ごはんのシリアル一食+オレンジジュースなんて日が続いたり…



そんなワケで。

もうね、

3ヶ月もブログ書いていなかったから、

どの記事から書けば良いか

私的な時系列、完全無視でいっちゃおう




5月の、ある晴れた日曜日、



シャブリに行ってきた

パリから電車で東に少し。

ブルゴーニュ地方の北のはずれにある、世界一有名な 辛口白ワイン、シャブリ。



街自体は、本当に小さい。





イメージする、フランスの小さな村、そのもの。

その小さな街を、グルリと囲う丘。

そこに、シャブリを作るぶどうの畑が広がる。



シャブリの白ワインは、もちろん知っているけれど、

実際に来てみてビックリ

こんなに狭い畑で作られたぶどうのワインが、世界中で飲まれているなんて



だってね、一望出来ちゃうのよ、



ここから





こんな小さな石版に、収められちゃう位



シャブリをはじめ、ブルゴーニュのワインは、畑によって、ワインのランクが決まる。

“グラン・クリュ”は、最高の立地に位置する畑のぶどうから作られた、最上級のワイン

その下に、プルミエ・クリュがあって、

ただのシャブリ、

そして、プティ・シャブリ。





同じ名前の畑を、いくつかのワイナリーさんで分けて栽培している。



でね、招待して頂いたワイナリーさんで、









いろいろ試飲させて頂いて、

シャブリへのイメージが変わった




世界中で飲まれているシャブリといっても。

おいしさは、

その畑によって、

その作り手さんによって、

変わってくる。



私が若い頃に飲んでいたシャブリ、

それを飲んでいて、

“あ、シャブリって、こんなものか”

なんて思っていたシャブリと、今回試飲させて頂いたシャブリとの違いといったら

同じ名前のワインなんて、言えない

(これが、ワインの怖いところで、面白いところ)




同じ作り手さんの、年が違うもの、畑が違うもの、ランクが違うもの…。

これらが、同じぶどうから作られているなんて、不思議なんだよなぁ



で、

試飲させて頂いた後は、

みんなで、





お食事会 

いろいろ企画して下さった皆さんに感謝しながら、

楽しかった~



あ、ここのワイナリーさん、



こんなTシャツも売っている

ア○ィダス(a○idas)風な、シャブリ(chablis)



このユーモアが好き



おいしかったので、



シャブリ1本買ってきた

あ、普通サイズ(750ml)じゃなくて、マグナム(1500ml)

今年のクリスマス、スーさんの実家でのクリスマスパーティーで飲むんだー



これで、4月にランスで買ったシャンパンを食前酒に、シャブリを前菜用に、赤ワインはいろいろ貯めこんでいるし、チーズ用の甘いワインもあるから。。。

あとは、食後酒、かな



快晴だったシャブリ。

観光局で、



ポストカードも買っちゃって

私、おもしろポストカードもコレクションしてる

ちなみに、“WANTED”の虫は、昔、フランスのワイン用ぶどうの木たちを壊滅に追いやったフィロキセラっていう害虫たち

この虫たちの所為で、どれだけの作り手さんが被害を被ったか…

それでも、ワイン作りを止めなかった皆さんの凄さが、ワインの価値にもつながっている気がするんだよね



私がうかがった快晴の5月に対して。

6、7月と、天候が悪かったブルゴーニュ。

ぶどうの収穫までもう少し

今年もおいしいぶどうが実りますように

Reims ランス観光 4

2014年05月12日 | フランス国内旅行
ランス旅行最終章




ランスには、

ランス大聖堂の他に、



バジリクもある。








こういう所に入ると、毎回思う。

どれだけの人が、

どれだけの時間をかけて、

完成させたんだろうって。

だって、何百年も前に、これだけの建造物を、素手で

実際、何十年、何百年もかけて、完成せずに使われている教会も、ある。




あとは、

お買い物



ランスで有名な、





ビスキュイ・ローズのお店。

フランス革命の、ずっと前からある というパティスリーさんの看板商品

モチロン、パリでも購入できる。

でも、これ、

“シャンパーニュ地方の名物で、シャンパンと一緒に食べる(シャンパンに、浸して食べるのが)んだよ”なんて教えられたのが、何年前

(フランス人、何でも“浸す”

パン・オ・ショコラも、ビスケットも、パウンドケーキも、コーヒーや紅茶に浸して食べる。

それがまた、おいしい)

それ以来、絶対シャンパーニュ地方に行って、そこで買うんだ

と、思っていた私。



ナンだけれど

もう、買わない



このビスキュイ・ローズ、

何がイチバンの魅力かって、

この、素敵なピンク色

何を使って、この色を出しているのかな~?

と思って聞いてみたら、コチニール色素

天然着色料なんだけれど。

ようは、“虫”から取られた着色料。

体に直接、害があるっていう訳では、無いのかもしれないけれど。



私、今回の旅行でカビアレルギーが確認されて

(シャンパンのカーヴのカビに反応)

食べ物のアレルギーがあり、

カビのアレルギーも発症し、

このコチニール色素も、アレルギー起因物質なので…。

(虫のたんぱく質が、実際の原因)

((日本でも、使って良い食品添加物なんだけれど。

原材料名に、E120とか書いてあったら、要注意))






これは、おいしかった




シャンパンのコルク栓の形をしたクッキー。

ほんのり、シャンパンの香り

しかも、お手頃価格



そして、



ボンボンショコラ。

これ、中にアルコールが入っている

スーさんも私も、こういうの、苦手


でもね、




これも、コルクの形していて、思わず。。。



それから、



パティスリー・ショコラトゥリー・パスカル・カフェさん

以前は、パリにもお店があったんだけれど。

今は、ホテルとかに納品するのみ




エクレアを、歩きながら頂いた

あと、



チョコレート




こちら、



chocolaterie des Sacres ショコラトゥリー・デ・サクレさん。

ルレ・エ・デセールっていう、フランスのパティスリー協会に加盟されているショコラトゥリーさん

と、いう事で入ったんだけれど。

あまり魅力的なものが無く




私の好きな、オランジェットだけ、購入。

お味は、まぁ、普通だった。



で、



こちら

お肉&お肉加工品のお店なんだけれど。

MOFの称号を持つお肉屋さん

MOFっていうのは、フランスの、国が認めた国家最優秀職人賞

料理人さん、パティシエさん、ショコラティエさん、

お花屋さんや大工さん、etc...

職人さんだけが頂ける称号。

とはいえ、そう簡単にはもらえない







パテを、少しだけ購入

おいしかった~

歩きながら食べちゃったピザも、良かったな~

こういうお店、家の近所にあったらな~



そして、



シャンパン

多分、そのシャンパンメーカーさんで買うのが一番安いんだと思うんだけれど。

街のワインショップ(もはや、シャンパンショップといっても過言ではない店内だった)でも、お値段、パリで買うより安かった

我が家は、家ではあまりお酒を飲まないので。

今年のクリスマス、スーさんの実家で、みんなで飲む用のシャンパンを購入

ちょうど、ここに来る前にうかがった3ツ星レストラン、アストランスさんで頂いておいしかったシャンパンを見つけたので




久しぶりのまったり旅行

お天気も良く

楽しい旅行だった

Reims ランス観光 3

2014年05月11日 | フランス国内旅行
しっかり腹ごしらえをして

向かったのは、





Pommery シャンパンメゾンの最大手のひとつ、ポメリーさん

ポメリーさんのカーヴ見学




エリザベス王朝様式の、素敵な建物

ここで、ポメリーのシャンパンが造られている




ちなみに、

シャンパンの大手メーカーといえば、

ドン・ペリニョンで有名な、Moet & Chandon モエ・エ・シャンドンさん、

黄色いラベルでお馴染みの、Veuve Cliquot Ponsardinさん、

そして、

この、

ポメリーさん、かな?



ポメリーさんは、現代スタイルの辛口シャンパンを作り出したメゾン

それまで、シャンパンって、甘口だったんですって

そして、デザートワインの1つとして飲まれていた




それを、旦那様を亡くして、メゾンの責任者となったポメリー夫人が、イギリス人の辛口嗜好に合わせて、改良した所、これが大ヒット

そのおかげで(いえいえ、作り手さんのたゆまぬ努力で)、

これだけ大きなメーカーに成長して、ローマ時代からあるシャンパンカーヴを守り続けている。




チケットを買って(こちらも、試飲するシャンパンによって、いくつかの種類がある)、広々とした待合室(?)に入る。

と、



大きな樽

ただの飾りじゃなくて、実際に、アメリカまで

これでお酒を運んだそう



ポメリーさんのカーヴ見学は、映像とかは無く、案内のお姉さんと、カーブをテクテクと歩く。




これ、ホンの40年くらい前まで使われていた、シャンパンを移動させる為の物。



シャンパンになる前の瓶は、



こんな状態で保存されている。


理由は、



瓶の中、口の部分に溜まった、“ほこり”のような物、オリっていうんだけれど。

これを、口の部分にためる為。

しっかりと、たまった所で、この不純物を取り除く。

普通のワインでは、これ、瓶の中に入ったまま。

でも、シャンパンには不適切。




ポメリーさんのカーブは、



壁に彫られた彫刻がいくつか

色が付いているようなのは、カビ。

シャンパンカーブは、湿度と、温度管理が大切。

だから、カビとの共存。





これは、ちょうど修復が終ったばかりの壁画。

新品みたい





とある壁画の拡大写真。

この人たちが持っているグラスが、昔のシャンパングラス。

底の方が大きくなっているのは、そこに、さっき書いた、“オリ”を落とす為。

今は、オリを除去する方法があるけれど。

昔はそんなの無かったワケで。

その時代ごとに、人はおいしさを追求していた証






暗い写真で申し訳ない

ここは、古いシャンパンたちが眠るお部屋。








もはや、展示品

とはいえ、時々、コレクターさんなんかが購入する事もあるそうで

お値段は…、

聞かない方が、良いね



そして、



このシャンパン

なんと、170年前の沈没船から引き上げられたシャンパン

2、3年前、そんなものが発見されたって聞いたような気がするけれど。

まさか、自分の目で見ることが出来るなんて




案内して下さったお姉さん、スーさんと私的に、大当たり

いろんなお話を聞くことが出来た。

って、この時期、シャンパーニュ地方の観光はオフシーズンな事もあって、お姉さんと、スーさんと私だけで見学。

お姉さん、貸しきり状態



最後は、試飲

今回、スーさんと私は、別なランクのチケットを購入




もちろん、最上級キュヴェ、プレステージシャンパーニュ“キュヴェ・ルイーズ”は、外せない


そして、スーさんが試してみたかったという、



甘口シャンパンと、ミレジメシャンパン。

甘口シャンパンってね、砂糖を添加しているそうで。

思ったより、おいしいものではなかった

ま、経験は大切



もちろん、“大手だからおいしい”っていう事はない

私の好きなシャンパンのメゾンさん達は、どちらかというと、小規模な所が多い?

そのボトルの格にもよるし。

でも、限りある時間の中で、カーブ見学をしようと思ったら、まずは、大手さんがおススメ

そして、その後に、気になるメゾンにうかがうのが、良いかもしれない



本当は、この後、テタンジュさんとか、翌日、某メゾンさんにうかがおうと思っていたんだけれど。

スーさんの体調により、已む無く断念

ま、次回のお楽しみ、という事で


Reims ランス観光 2

2014年05月08日 | フランス国内旅行
シャンパーニュ地方で一番大きな街、ランス。

でも、街だけ観光しようと思ったら、半日もかからない




駅は、中心市街地から歩いて5分の所。

主要ポイントには、トラムかバスが走っているから、見学&観光にとっても便利



で、スーさん、

『アルコールが入ったら、お腹が空いた~

と、言うので、



近くにあったレストランへ



ここ、





いろんなシャンパンのメゾンさんの名前がいっぱい



頼んだのが、



ハンバーガーはスーさん用


私は、





仔ウサギのパルマンティエ



お昼は、軽めに終了させた私たち。

夜に備えないとね




駅の近くには、



早速シャンパンメーカーさんがあったり、





マルスの門なる史跡。

“全ての道は、ローマに通ず”

なんて言葉を聞いた事があるけれど。

この“道”っていうのは、ワインをローマに運ぶ為の道っていうのが、一番の理由だったそうで

そのワインの中には、シャンパンも例外ではなく。

その道の完成に敬意を表して建てられた門。




“地方に出たら、その街のマルシェ(朝市)に行く

が、私の楽しみの一つ

で、ランスの街のマルシェは…、



屋内マルシェ。

でも、出ているお店が3、4軒のみ

この日は平日で、土曜日が一番賑わうそう。

どのくらい賑わうのかなぁ。。。










古い建物があったり、やっぱり、歴史のある街なんだなぁって、改めて思う。






ランスといえば、



ランス大聖堂

フランスの王様は、代々、ここで戴冠式をされていた。

とっても由緒ある大聖堂



残念ながら、外装の清掃中で、全体を写真に収める事は出来なかったけれど




お掃除のビフォー・アフター

下の部分と、上の部分の色の違いにご注目(笑)





ステンドグラスも、本当に綺麗









こんな、水墨画みたいなステンドグラスも。



大聖堂のお隣には、



美術館。




フランス王家の紋章、ゆりの飾られたお部屋や、






戴冠式で使われた王冠(の、多分レプリカ)。



そして。

ランスは、第一次世界大戦で戦地になった場所。



これが、




大聖堂に落とされたんだって。

展示されているものには、驚くようなものもあったけれど。

このブログには載せません



ここで、タイムアウト。

着替えに、ホテルに戻らなければ

なんたって、晩ご飯は…



あ、

ランスのトラム、1日券(2日滞在するなら2日券)がお得

だって、1日トラム&バスが載り放題で1.5ユーロ。

東京の地下鉄初乗り料金より安い

ホント、日本に旅行に行った事のあるフランス人によく言われる。

『日本は、交通費が高過ぎる

と。。。

Reims ランス旅行 1

2014年05月07日 | フランス国内旅行
さて




仕事が~

と、言いながら。

行ってきちゃった、Reims ランス旅行

しばらく、フランス・ランス旅行でのどうらく日記をお楽しみ下さい




フランスのランスは、シャンパーニュ地方の要。

シャンパーニュ地方といえば

おめでたい事に欠かせない、泡モノアルコールの最高峰

シャンパンが造られる場所




パリから高速鉄道TGV(新幹線みたいなの)で45分。

パリから、意外と近い

フランスに旅行にいらっしゃる方や、パリに住んでいてフランス国内旅行する方なんかは、日帰りでも行けちゃう




が、しかし。

スーさんと私のこと。

おいしいものを食べて、のんびりしようと思ったら日帰りでは済まない

ので、今日まで楽しみにしていたワケで

私たちは、2泊3日の旅行に




ただねぇ、

スーさん、体調を崩してしまっての参加で

行きたかった所、半分削除。

ま、実はほぼ2年ぶりのスーさんのバカンスだったので。

今回は、スーさんが体調を崩す前から、“のんびり旅行”と、決めていた私。

1度来れば、勝手が分かるから、次回は日帰りでの計画も立てやすくなるし




ホテルに荷物を預けて

最初に向かったのは、



G.H.Mumm ジー・エイチ・マムさん

普段、“マム”と呼ばれるシャンパンメーカー。

“F1の表彰式のシャンパンファイトに使われるシャンパン”っていうとイメージしやすい?

そんな、大手のシャンパンメーカーさん

(フランス語では、こもった感じで“ムゥム”って発音)






カッコい~建物

と、思ったら。

こっちはオフィス? 迎賓館?





道路を挟んで向かい側だった

“カーヴの見学”って、シャンパンが実際に眠っている所を見学させて頂くわけだから。

美しい建物は必要ないね




しかしながら

さすがは大手メゾンのマムさん。



建物内は、やはり、美しい



スーさんと私が予約したコースは、フランス語の案内コース。

他に、英語での説明コースもある




最初に、映像での説明があり




実際にカーブへ降りていくと、




昔、ぶどうジュースの発酵用に使われていたのは、樽。


その後は、

こんな、



お風呂みたいなタイル張りの中にぶどうジュースを入れていたそうで



今は、ステンレス製の大きな容器。

時代と共に、製造工程も進化してきているそう。






カーブの中。

見学コースだけれど。

実際に、商品になるシャンパンたちが眠る場所。

フラッシュを使ったのは、この1枚が最初で最後。

なんか、寝ているシャンパンたちに申し訳なくてね



たくさんのシャンパンたちが貯蔵されているカーヴの中で。



幻想的(?)な一画。

マムの、初代のシャンパンボトルが展示されていた




昔は、エチケットは無くて。

でも、マムのシンボルの赤いリボンは、ずっと変わらないみたい





マムのカーヴの中で、一番長い直線通路だそう。

実際に、お仕事されている方、は

見えなかった。

休憩中???




最後は、





昔の道具達の展示室。

いろいろ写真撮ったんだけれど、全部ピンボケ

何があった

私…




軽~くな見学とはいえ、3、40分。

歩いた後は、

試飲タ~イム



シャンパンのカーヴ見学は、いくつかのシャンパンメーカーさんで出来るけれど。

もちろん、無料ではない

とはいえ、料金の中に、試飲料金も含まれている。

で、この料金には、いくつかのプランがある所が多い。



シャンパンってね、

ハッキリとしたランク別けみたいなのがあって。

基本、フランスで作られているワインで、国の規格をクリアするためには、“同じ年に収穫されたぶどうのジュースを原料にすること”が義務付けされている。

だから、ボトルには、その年号が明記される。

安いワインや、紙パックワインに年号が書いていないのは、違う年数のぶどうジュースを使っているから。

それが、ワインの基準のひとつなんだけれど。

シャンパンは、違う年のシャンパンをブレンドする事を許された製造方法。

このブレンドされたシャンパンが、各メゾン(ワインメーカーさんの事を、メゾンと呼ぶ)のスタンダードシャンパン。



シャンパンは、熟成させなければシャンパンにはならない。

ま、そのために必要なカーブだからね。

で、スタンダードシャンパンは、瓶詰めされてから最低15ヶ月の熟成が必要




タンク(もしくは樽)で熟成させて、

瓶に詰めて熟成させて、

それから15ヶ月の熟成。



チーズも同じだけれど、熟成させるには、スペースが必要。

手間をかけて作っても、すぐには出荷できない。

“シャンパンは高い”って、よく言われるけれど。

それは、手間の上に隙(ヒマ)をかけて、作られるから。




話が逸れちゃったけれど

スタンダードシャンパンの上のランクは?

それは、単一の年のぶどうから作られたシャンパン。

これは、最後の熟成に3年~5年必要。

“Millesime ミレジメ”って書いてある。

通称、ヴィンテージ・シャンパン。

上質のぶどうが取れた年に造られるシャンパンで、良いぶどうが取れなかったら、全く作られない事もある。

『私の誕生日年のシャンパンが欲しい~』

なんて言っても、無いものはない



そして、その上が、

“Prestige プレステージ” 特級

これは、カーブで7年以上寝かせなければならない。

え?

なんで寝かせるのが良いのかって?

それは、製造工程で酵母(アルコールを作る為に、日本酒にもビールにも必要な彼)が奪ってしまった旨み成分をシャンパンの液体内に戻す為。

出荷される前に、酵母のカス、オリを取り除く。

つまり、出荷された後に、いくら寝かせても、味は良くならない。

シャンパンは、出荷された時が飲み頃

スタンダードなシャンパンは特に、ね。

ミレジメやプレステージに関しては、保存しても面白いかもしれない

(スーさんは、ランスのシャンパンショップで、自分の生まれ年のワインを見つけて、購入を真剣に考えていた

1本30万円以上ですよ…)

((持って帰るのが、すでに怖い))




他にも、素敵なシャンパンの選別方法はあるんだけれど。

長くなっちゃうので




話を元に戻して。

スーさんと私は、3つのコースの中で、一番良いシャンパンが 飲める 試飲出来るコースを選択していたので。




マムさんのロゼシャンパンと、





2006年のミレジメを頂いた。





昼間っからのシャンパン、贅沢~






シャンパンのボトルの大きさもいろいろあり。

一番大きいの、20kg位あるそう

F1のレースで使うシャンパンファイトは、3000ml

写真の中では、2番目に大きいサイズね

普通のが750ml。






最後に出てきた、



この瓶たち

香り当てクイズー



ワインとか、シャンパンとか、よく、

『○○の香りのような~』

とか、ソムリエさんが表現する。

瓶の中の香りをかいで、それが何の香りなのか、当ててみようという。

これね、難しい

嗅覚にコンプレックスは無いと思っていたスーさんと私だけれど。

やはり素人。

普段、どれだけ視覚に頼っているかが分かる。

7個試して、当たったのはスーさんが2つ、私が3つ

一緒のグループで回っていたドイツの皆さんは、正解、0




最後にブティックがあって。

そこでお買い物も出来る。

初、シャンパンカーブ見学

楽しませて頂いた

Trianon トリアノン

2013年04月26日 | フランス国内旅行
ヴェルサイユ宮殿旅行なのに、“あの場所”の話が無いじゃない?

なんて思っていらっしゃる方



しっかり、行ってきましたヨ。



王妃、マリー・アントワネットの小トリアノン




いやね、書く順番メチャクチャで申し訳ない

気が向くままに書いているもので



メインの宮殿を見学して

名物の庭たちをのんびり散策して

大水路を横切って。



あ、大水路って、入園料とか必要ない、一般公開のスペースな事に、この時初めて気づいた私。

知らなかったわぁ




そういえば。

広大なヴェルサイユ宮殿の庭、そして、トリアノンを通過するのに、専用の小さな電車(?)がある。

あと、小さなレンタカーも。



よく、お庭やトリアノンはとっても広大すぎるので電車を使うのが便利、なんて聞くことがあったんだけれど。

歩くのが面倒な方、時間の無い方、小さなお子様連れの方には必須だね

私やスーさんのように、歩くのが好きで、お天気が良かったら、ぜひ、歩くことをおススメしたいけれど



で、やってきた小トリアノン。








小さいけれど、品の良いお屋敷




そして、そこからすぐの所に、



私世代より若かったら、

『それが何?』

って言われちゃうかも知れない、“コレ”



ベルサイユのバラって、どの世代まで通用するんだろうね? 




そこからさらに少し歩くと、





マリー・アントワネットの村と農園

もう200年以上、こうして建っている。




“農園”なのに、



こんな胸像がついているあたりが、“王妃様の”農園なんだろうね



スーさんが、

『ヴェルサイユ宮殿は1度見学したら十分だけれど、ここは時々来て、のんびりしたいねぇ

だって。

子供がいたら、楽しめるだろうね。










そして続くは、



大トリアノン












“王様の離れ”だけあって、大きくて、豪華



たくさんのお部屋が、







“○○遊びの部屋”みたいになってる。





ビリヤード、この時代にもあったのかね






とにかく広い庭に、








点在する建物や調度品。




この栄華が、フランス大国の象徴であり、衰退の序章。




それにしても。

歴史のある建物を維持することの大切さ、そして、大変さを痛感する今日この頃。

(いろいろあってね…)



ずっと、

後世に残していきたい、

残さなければいけないものだね



Maeche de Versailles ヴェルサイユのマルシェ

2013年04月24日 | フランス国内旅行
あ、1泊2日をどう過ごしたかって?



まずね、

土曜日は、レストランの予約に合わせてホテルに来てチェックイン。

そのまま、フロントに荷物を預けてレストランへ。



その後、部屋で着替えてヴェルサイユの街観光

小さな街だけれど。

パリとは雰囲気の違う、

元・王都なこの街は、しっかり整備されていて。

ふらっと散歩にちょうど良い



ホテルから歩いて10分もしない所にある常設マルシェは、





とっても品が良かった




思わず、



旬のホワイトアスパラガスと、





モリーユ茸を買っちゃうくらい



パリのマルシェをいえば、“週のいつといつ”開かれる“あおぞら市”がほとんどだけれど。

実は、昔はほとんどが、こういう常設マルシェだった。

それが、戦争やら何やらで無くなっしゃって。

今では、2つか3つ?

本当に数えるほど。



建物だけ残って、中身は空っぽ、なんて所もある。

スーパーマーケットが出来ちゃって、生計が立たなくなっちゃった、なんていうのも理由のひとつかもね




なかなか、旅行でフランスに来たら、のんびり街観光の時間は取ることが難しいかもしれないけれど

何にも無く、ぶらり散歩。

時間があったら、ぜひおススメしたい




あ、



コレ、痛んじゃいそうで今回は買わなかったけれど。

どんなお味か、今度試してみよう

Jardins et parc de Versailles

2013年04月22日 | フランス国内旅行
ヴェルサイユ宮殿の凄さは、建物だけじゃない






建物の何倍もある広さのお庭



って、模型じゃ凄さが伝わらない






この建物に対して、





この、見える範囲、全てが宮殿の庭




宮殿の周りは、





こういう低い庭木がたくさん

もう少し後の季節なら、バラで有名なこのお庭の真骨頂が味わえたんだろうケドね。



その先は、



こんな風に、高い木で区切られた、








テーマの違うお庭がたくさん



いくつかの、大きな池のあるスペースでは、





音楽に合わせて、水たちが舞う噴水ショー





私たちが行った日、本当に今年最初の春? 初夏? な気持ちの良いお天気で



壮麗なヴェルサイユ宮殿を堪能できた



あ、

ヴェルサイユ宮殿のお庭に、オレンジジュース屋さんがある

お庭マップにもしっかり載っている、この、フレッシュオレンジジュース屋さん。



なんで?





この、ヴェルサイユ宮殿を建てたルイ14世が、当時、フランスにはなかったオレンジを好きになっちゃって。

イタリアから、オレンジの木を大量輸入したそう。

フランスの寒さに耐えられないオレンジの木は、冬場は建物内に移動させて越冬。

太陽王と言われる、ルイ14世のお気に入りのお味。

モチロン、私たちもおいしく頂いた

CHATEAU DE VERSAILLES ヴェルサイユ宮殿

2013年04月21日 | フランス国内旅行
気が付いたら、パリマラソンが終了して、もう2週間




月日が経つのは本当に早い




パリマラソンに参加して、その翌日はモチロンお仕事。

いえね、溜まっている有給を使いたいとお願いしたら、人手不足でNGがでてね

そんなワケで、月曜日はペンギンのような歩きで1日を過ごした



しかし

翌日には、ほぼ普段どおり



私、意外と若いかも

なんて言いながら、忙しく仕事をしていたんだけれど。




楽しんで来ましたとも

人生初の




CHATEAU DE VERSAILLES ヴェルサイユ宮殿で




もうね、お天気が良くて最高のヴェルサイユ宮殿日和






いたる所にフランス王家の紋章のユリが施され。












豪華絢爛とは、まさにこの事




最初、



ルイ13世の、狩りをする時の休憩処として建てられた建物を、






息子のルイ14世が50年の歳月をかけて建設

その息子のルイ15世や、マリーアントワネットのダンナ様のルイ16世が少しずつ改築させて。



ため息が出ちゃうね~




そして、やっぱり私の気になる所は、



お食事処

“さすが”というしかないね、こりゃ



少し前(だいぶ前?)、“マリー・アントワネット”っていう映画がアメリカで製作されたんだけれど。

何度か出てくる食事のシーン。

あれも凄かったなぁ。





ナフキンなんて、どれだけ時間をかけて折っているんだろうって考えちゃう




今まで、ずっと来たくて来なかったヴェルサイユ宮殿。

パリから半日あれば全部が見る事が出来ちゃうなんて聞いていたから。

いつでも来る事が出来るって思っちゃっていたんだろうね。




来て良かった




だけど



スーさんと私のお出かけが、これだけで済むはずがない

1泊2日の小旅行だったワケで



まだ続く、ヴェルサイユな2日間





あ、私の



シャンデリアの写真コレクション、大増殖

l'aventure MICHELIN ミシュラン博物館

2012年12月07日 | フランス国内旅行
先日行っていた“クレモンフェラン”の町は、小さいけれど

世界的に有名なものが。




それが、“MICHELIN ミシュラン”の本社




ミシュランと聞いて、

タイヤを思い出す人は、車好き?

ガイドブックが思い浮かんだら、私の仲間???



で。

本社横にある、



l'aventure MICHELIN ミシュラン博物館へ




もちろん、ミシュランのマスコット、



ビバンダム君がお出迎えしてくれる

このビバンダム君、世界最初のマスコットだそうで

時代によって、少しずつ姿を変えてきた。



最初のビバンダム君は、





こんな感じ。

正直、かわいくは、ないな




この博物館、タイヤの歴史も、ミシュランの歴史も、本当によく分かる



タイヤに空気を入れる事を考えたのは、ミシュランが最初。





馬車のタイヤの広告に、




自転車のタイヤだって手がけていた







車のタイヤも、こうやって見ると、どんどん進化したんだなぁ。




日本人にとって、ミシュランといえば、タイヤメーカーか、レストランガイド。

でも、フランス人にとっては、



フランス国内地図の発行元



タイヤメーカーとして創業したミシュラン。

最初は、広告としてミシュランガイドを発行(←ここでも書いたな)

同時に、詳細なフランスの地図を作ったのもミシュラン。

観光に、日常生活に、そして自動車のお供に。

GPSが出る前までは、必要不可欠な存在だった。



そんな、歴史のあるミシュラン、今では、



月で活躍するタイヤまで作っている



あ、



ミシュランガイドも全巻そろってる



第二次世界大戦当時、激戦地だったクレモン・フェラン。

男性従業員は戦闘へ、

女性従業員はけが人の手当を請負い。



この地域の住民の1/3はミシュランの従業員だったのは昔の話。

今は、工場は閉鎖されてしまったけれど。

ミシュランは、今もこの町のシンボル