食道楽は国境をこえて。

フランス・パリでの生活
おいしいものと、楽しいことに囲まれて…

Bouchee a la Reine ブーシェ・ア・ラ・レーヌ

2011年02月23日 | 食卓
たいていのフランス料理は日本に入って来てるけど

コレを見たことのある方は、まだ少ないのでは??




“Bouchee a la Reine-ブーシェ・ア・ラ・レーヌ”

boucheeは、“一口大の”

a la reineは、“王妃様の”

という意味。


ルイ15世のお妃様、マリー・レクチンスキー(お父さんは、アリババを考案)は、パイ好きで有名。

もともとあった、“Vol-au-Vent-ヴォロ・ヴァン”というパイ生地の中にクリームソースと、魚介類を詰めてオーブン焼きしたものを1人前にした料理。


折込パイ生地を丸く1枚、その上に、ドーナツ型のパイ生地を重ねて焼いて。

焼き上がると、写真のようなパイケースが完成。

そこに、クリームソースベースの具を入れて、オーブンで更に20分。






(写真が微妙で申し訳ない)

冬にぴったりな1品の完成



私の職場(パティスリー)でも“Bouchee ris de veau-リー・ド・ヴォー入りのブーシェ”で売っていて。

パイ生地の中身が魚介じゃなくて仔牛の胸腺肉。

(写真がソレ)

本当においしい



が、しかし…

ある時、

『ヴォロ・ヴァン2つ下さい』

と、お客様。

最初言われた時、

『ありません』

と、答えた私

『ええ あるじゃん

と、指差されたものは、“ブーシェ・リー・ド・ヴォー”。

その時、初めてこの2つの言葉が同じものだと知った私

勤め始めた当初の良い思い出



関係ないけど、他にも、

“パン・オ・ショコラ”を“ショコラティヌ”や“クロワッサン・オ・ショコラ”と呼ぶ人も。

ショコラティヌは、フランス語の特徴(スペイン語とかもだけど)、男性&女性名詞まで変わっちゃう

この時は、お客さんの見てる所と、雰囲気で分かった(笑)

あ、あと、私が『ないです』って言っちゃったのが、“カスクルート”

何かと思ったら、サンドイッチ

フランスでも、サンドイッチはサンドイッチ

カスクルートは、方言というか、崩した言い方との事。

一説には、昔、仲の悪かったイギリスで作られた“サンドイッチ”という言葉を使いたくなくて別な名前を考えたとか、食パンで挟むサンドイッチと、バゲットで挟むサンドイッチを区別したくて付けたとか。

でも、結局浸透せず、今ではほとんど使う人がいないみたい。

私に対して使ってきたのは、多分、イタズラ

店内の商品名は、季節モノ、普段は置いていなくて、予約を頂ければ作れるものを含めると100は越える。

ほとんど分かるつもりだけど、方言とかまでは…。

日々、勉強


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