のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.939

2016-10-20 00:00:59 | 新しい子猫たち 

実は香奈オフィスの収益は 奈津美の時代に急速に増えていた













瑠璃はボッタリのように 資源、鉱山、油田、ガス田の利権を買いたたき、それで香奈オフィスは大きくなったが、普通の資源には採掘費用が相当必要だった













ところが 奈津美の時代の レアメタルは少し違っていた・













採掘は 機械化が進み 採掘ロボットを多用して、レアメタル含量の多いものを採掘して、どこも知らない精練プロセスで極めて効率的な精練をしていた













これは奈津美単独の仕業では当然なかった。レアメタル事業本部のトップの奴と猫のプーチンが仕組んだ事だった。













ジブ総研のエネルギー研究所の夢野は 物理の大家で大変な研究者ではあったが、やはり研究者だった。ビジネスセンスは元よりなかった。













猫のプーチンは 敷地内に来てドンドンと賢くなっていた。プーチンは元々敷地内の猫ではなかった。ココバアサンの娘の猫にチョカイを出して、お腹が大きくなった。ココは責任取れとプーチンに迫り、プーチンは香奈の家の猫になった。元々賢しい猫だったが、敷地内の魔法でドンドンと賢くなって、夢野の目に留まっていた。













プーチンの時代の香奈の家の猫は相場して稼ぐのが当然、儲ける猫はいい猫だと言う風潮が強かった、プーチンは賢かったが、相場は出来なかった。













プーチンは瑠璃の子飼いの今の香奈オフィスのレアメタル事業本部のトップと出会い、色々なビジネスの話も聞いた。コイツは元々鉱山関係の技術者、研究者でもあって、ナンタラ博士でもあった。瑠璃の時代の特別奨学金で親なども養い、自分の資産管理会社まで瑠璃に作ってもらった、資源の鬼才だつた。











ソイツの発想とプーチンの才能、天才科学者の夢野とそのチームの研究能力、それにロボット工学研究所のロボットの技術が合体して今の香奈オフィスのレアメタル事業があった













それに香奈オフィスには香奈直轄ともいえる 毛利レアメタルと言う香奈オフィスの子会社があって、そこが精練事業を一手に引き受けていた。秘密は漏れなかった。













香奈オフィスのレアメタルの原価コストは驚く程安かった。ただ元々香奈オフィスはあらゆる資源を扱っていて、その事業との絡みもあって、あまりにも格安の値段を出すと自分で自分の首を絞める事になる。レアメタルの原価は販売単価に比較すると驚く程安かったのだった。













レアメタルは 話題のレアメタル、もう一つのレアメタルそして新しいレアメタルと発見されていったが、最初の話題のレアメタルは実はアッチコッチで発見されていた。ただ精練が大変なコストがかかった。夢野が当初公表していた方法だったが、既にこの時には格段の低コストの精練方法をプーチンが見つけていて、その後の研究は進んでいた。プーチンには何匹かの猫のチームがあって、日夜研究していたので香奈オァイスの精練コストは業界公式精練方法のコストとは比較にならない程低かった。



もう一つのレアメタルはエネルギー効率が高く、少量で多くのエネルギーを出す、更にその上の新しいレアメタルも更に大きなエネルギーを出すが、珍しいかどうかは別にして、猫のプーチンの考えた精練方法では精練コストは実はそんなには変わらなかった。ただ販売単価は 発生するエネルギーに準じて、それよりも少し低い程度にしていた。全体のエネルギー資源のバランスを維持したいとの理由はあった。 この新しいレアメタルの比率が増える程、利益も増えていた。



猫のプーチンだけではなく、夢野の発想、理論も当然借りていたが、基本はプーチンだった。夢野自身は、エネルギー発生のメカニズムに研究の主体が動いていたがプーチンは、精練方法のより効率のいい方法を探していたのだった。