のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.949

2016-10-30 00:00:30 | 新しい子猫たち 



エンゼルホープジャパン病院の遺伝子治療センター の杉山 は 女の子たちから話を聞いて、今まで考えてきた事を クリスが出した仮説でかなり多くの事が説明できる と思っていた



こんな話はもはや女の子の英才教育のレベルの話ではない、クリスが珠美を育てたいと云う思いは伝わっているが、別の狙いも隠されているのかとも思っていた



杉山 は 関西では いわゆる 京大閥 とみられていて 交流は少ないが、大阪には別の国立大学があって、古い由緒のある私立医大もあって、この二つは仲がいいのか、悪いのかよくわからない関係のグループだった。古い由緒ある大学は、レベルとしてはたいした事はないが 民間に多くの医者を送り出していて、治療に専門する傾向のある大学ではある。そこの生理の教授は、なかなかの人物と思っていた。ただ杉山とは直接のルートがなかった。彼の意見も聞いてみたいとも思っていた



敷地内の治部一族は、純子の子供たちが集まってできていた。本来純子の長男筋は 恵たちの家系であった。今は実質的に洋之助そして洋太郎の家系になっているが、本来の長男筋はそうだった。



健太郎や健次郎たちに 突然と 大阪の 治部次平の娘が嫁入りしていた、洋之助時代には交流もあったが、今は交流が途絶えていた、遠縁の親戚から 仏 壇にお参りしたいとの話があった。聞いてみると 洋太郎の所にも話があったらしい。